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オランウータンの生殖戦略

Posted By postgre On 2006年10月4日 @ 1:25 AM In G その他 | 4 Comments

1000万年前、類人猿の一部がアジア(中国地方)へ流れました。
さらに南下し東南アジアへ移動し、現在のオランウータンとなりますが、そのオランウータンの生殖について少し紹介します。
%EF%BC%92%E6%AD%B3.jpg(2歳)
「オランウータン」
分類: 脊索動物門 哺乳綱 霊長目 ショウジョウ科
東南アジアのボルネオ島とスマトラ島だけに分布する大型の類人猿。
それぞれの島の個体群は亜種とされ、ボルネオ島のものがボルネオオランウータン(P.p.pygmaeus)、スマトラ島のものはスマトラオランウータン(P.p.abelii)と呼ばれます。日本では、ボルネオオランウータンの方が多く飼育されているようです。
オランウータンに見られる性行動は戦略的なものだった?
∞よろしく↓∞


以下引用です。
>近年の飼育下および野生下での研究から、オランウータンのオスは「二型成熟」という哺乳類では非常に稀な性成熟の様式を示すことが明らかになりつつある。オトナのオスは社会的優劣関係に基づいて、顔形態を大きく変化させる。社会的に優位な個体は顔の両側が大きく張り出し(Flange)、喉袋が発達するが、劣位な個体ではこの張り出しがなく、喉袋も小さい。どちらのタイプも性的には成熟しており、繁殖も行う。これらの2タイプのオスは、
%EF%BC%91%EF%BC%92%E6%AD%B3.jpg優位(12歳) %EF%BC%91%EF%BC%90%E6%AD%B3.jpg劣位(10歳) 
※3枚の写真のオランウータンは、全て同じ個体「hitoshi」です
・Flanged-Maleは大きな体で、ロングコールという音声を発して、メスが来るのを待つ
・Unflanged-Maleは小さな体でこっそりメスを探して歩き回る
>というそれぞれ異なる繁殖戦略を用いている、と言われている。本発表では、オスの二型成熟に関する最近の研究成果と、このような特異な性の様式が進化してきた要因に関する仮説を紹介する。
> さらにオランウータンには、ヒトとだけ共通していて(チンパンジーを含む)他の霊長類とは共有されていない、性に関わる特異な形態、生理、行動がある。主なものとしては、
・外見からはメスの発情周期がわからない
・発情周期に関係なく、いつでも交尾が可能である
・レイプ(メスの同意のない、オスによる強制的な交尾)が可能であり、珍しくない
レイプするサル――オランウータンの性行動と繁殖戦略 [1]  久世 濃子(東京工業大学))
引用終わり。
優位なオスが居なくなった途端に、頬パッドが急に発達した・・・という事例が分かり易いですが、年を取っても頬が発達しないオランウータンも居るようです。
それは群れの中の第一位のオスからの同類圧力によって、頬を発達させられなかったという事です(弱オス?)。
生殖形態が単雄複雌であることから、性闘争圧力は高くその差別化も「肉体改造」という明解なものとなっているところが興味深い。
しかし、オランウータンはあまり群れを形成しない(主に♂+複数♀)事から、性闘争圧力がどの様に働いていたかに疑問が残ります。
(ミネ)


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[1] レイプするサル――オランウータンの性行動と繁殖戦略: http://anthro.zool.kyoto-u.ac.jp/evo_anth/symp0507/kuze.html

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