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逆境⇒どうするを蓄積→結実

ちょっと話がそれるかもしれませんが、
近年の人類が遭遇した気候変動と生産様式の革新について考えてみます。
    <時代>            <気候変動>            <革新>   
1.8万年                                   弓矢 発明
     ~1.45万年前  オールデスト・ドリアス寒冷期   (1.5万年前)
1.3万年                                   農耕 開始
     ~1.0万年前   ヤンガードリアス寒冷期      (1.2万年前)
                                             
1.0万年                                   牧畜 開始
     ~0.95万年前    プレボレアル温暖期        (1.0万年前)
0.95万年                                遊牧 開始
     ~0.8万年前     ボレアル寒冷期         (0.8万年前)
このようにして見てみると・・・
<革新>のところにある人類の大発明・大発見は、「逆境」の最中、もしくは、「逆境」が緩んだときに生み出されていることがわかります。
寒冷期という途方もない「逆境」は生きることに必死なはず。
しかし、この時期は、あきらめず「逆境」を乗り越えるために「どうする?」を繰り返し試行錯誤する時期であったということだと思います。
オールデスト・ドリアス寒冷期 の間、「どうする?」と試行錯誤を繰り返し、技術を蓄積。
寒冷がゆるんだ頃にその集大成として弓矢 の技術が開花→結実。
ヤンガードリアス寒冷期 の間、少ない獲物を飼いならすことに「どうする?」思考を働かせ、試行錯誤。
プレボレアル温暖期 で暖かくなるとその技術が開花→結実。
という具合です。
どんな「逆境」でも、絶対にあきらめない。
それを前提とした試行錯誤が「革新」として開花→結実するのもまた、外部環境(外圧)によるのですね。
<隼>

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