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北西アメリカインディアン社会で行われた「ポトラッチ」

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北西アメリカインディアン社会で行われた「ポトラッチ」は、相手を上回る「気前の良さ」を示して社会的な評判・威信・名誉の獲得を目指した儀礼的な贈与競争です(写真は現代のもの)。


ポトラッチの儀式で用いられる贈り物は、「力」を示すものとして圧倒的なものであり、相手に富を贈るということだけでなく、さらに圧倒させるために破壊するという行為にもいたります。与える側はこのような圧倒的な贈与によって、相手より優位な立場に立とうということを意味している。
例えば、シベリアのチュクチ族は、他の部族を圧倒する目的で、極めて貴重なソリ用の犬を相手の目の前で殺害してみせたり、近年では自分の「財産」の多さを客に見せつけるために、「奴隷殺し」という特別な棒で奴隷をなぐり殺すこともあったそうです。
もともと、友好関係を保つための贈り物が、自らの力(財)を示すためのものに、なっちゃったんですね

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