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「メティス」は、政策上の分類(?)

Posted By koukei On 2007年3月29日 @ 10:29 PM In E10 北・中央アメリカ | 3 Comments

もともとカナダの先住民族とは大きく3つのグループが認定されているそうで、それぞれ、①ファーストネーションズ(先住民族インディアン)、②メティス(先住民とヨーロッパ人の両方を祖先とする人々)、③イヌイット(北極地方の人々)と呼ばれているそうです。
[『カナダ先住民族(太平洋岸インディアン)の信仰』
http://www.jinruisi.net/blog/2007/03/000138.html [1]
先住民族を調べたくて、「メティス」を知らべてみました。
すると、民族文化よりも、その発生歴史が浮かび上がってきました。


モンゴロイドが、グリーランド経由で北アメリカ大陸に達して、イヌイット、ファーストネイションズ(先住民インディアン)と成りました。その後、15世紀になると大航海時代にヨーロッパ人がやって来る。
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「15世紀になり大航海時代を迎えると、コロンブスの北米大陸発見(1492)に続き、イギリスやフランスの探検隊が北米に到達することとなる。イギリスは1497年にニューファンドランド、ケープ・ブレトン島近辺を調査し、同地域に足跡を残した。1538年にはフランスがニューファンドランド北部、セントローレンス湾、現ケベック州のガスペ半島に足跡を残した。同半島の先端ガスペ岬には「フランス国王万歳」と掘り込んだ大きな十字架を立てたという。」 「この後、フランスは国内の内乱のため探検が中断され、本格的な植民活動が再開されるのはブルボン王朝が成立し、国内の秩序が回復される17世紀に入ってからのことである。」
『カナダ概略・歴史』http://shupla.w-jp.net/datas/canada.html [3]
その後、16世紀から17世紀にかけて、東海岸沿いの現ケベック州、オンタリオ州を中心とした範囲では、フランス人や、イギリスやスペインなどと言った列強が勢力争いを行いながらも、主にフランスが優勢で植民地化が進んだ。
その時代のフランスは、ビーバーを中心とした毛布交易で利益獲得が目的である。 それは”柔らかい宝石”そして”地位の象徴”としてヨーロッパの貴族・豪族・王侯の間で尊重されていた。
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ビーバーの毛皮
この間の、ファーストネイションズ(先住民インディアン)との混血の一派が、「イヌイット」である。混血だが先住民インディアンの文化を継承している。
その後、カナダの歴史は植民地化のフランスとイギリスに争いで、イギリスが勝ち、アメリカの独立と共にカナダも独立をめざし、1926年のイギリス帝国会議のバルフォア報告で待望の外交上の自主権が獲得された。
先住民族保護の必要から保護政策が立てられて、「イヌイット」は、先住民族の分類が政治的に必要なので発生した定義のような気がして、民俗学的分類といえるかどうかは疑問である。
しかし、フランス植民地は、先住民族を懐柔しながら、毛皮交易を得る植民地政策だったらしい。その間に、混血を作り「イヌイット」とう民族(?)が生まれた。しかし、「イヌイット」は市場社会に組み込まれてしまうと、物品やお金がないと生きていけない市場社会では、没落を強いられる。差別される対象となっていたが、保護政策の対象となっている。


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