アボリジニの「半族→クラン→スキンネーム」について [1]へのコメント等、ありがとうございます。
にわかにアボリジニに関するレポートも増え、
アボリジニ先住民族のプロミスト婚 [2]
アボリジニのスキンネームシステム [3]
アボリジニの「半族→クラン→スキンネーム」について [4]
アボリジニの「スキンネーム」は、権力集中防止策?! [5]
スキンネームシステムという画期的な集団統合の婚姻システムが持つ特異性が注目されているところですが、1788年のヨーロッパ人の入植から激動の人口変化を遂げている人種なので、私自身時間軸的変化や、母系父系の地理的分布、それぞれの自然環境(外圧状況)等、交錯してしまっている点もいくつかあるようです。
毎年アボリジニのコミュニティーに訪れ、村々の人々と交流している友人から指摘を頂きました。改めて、友人が体感している生のアボリジニの現状も交えながら、もう少し具体的に抑えなおしたほうがいいように思っています。
とりあえず諸々の疑問点を整理してみました。
[6]
(疑問点、下につづく↓↓↓)
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●地理的分布と自然環境(外圧状況)
・アボリジニの人口密度を考えると広大な土地に対して驚くほど小数ですが、多くの砂漠地帯は人が生存するには適さない土地が大半で、けっして豊かで恵まれた環境と言い切ることも出来ないように思います。分派して広がったのでしょうが、600にも及ぶ言語の多様化を考えると、集団間の交流(接触)もあまり無かったように思われます。これも生存できる領域が点在している結果なのだろうか?
・かなりハードな割礼が存在するのも、この辺りの外圧状況と関係があるのだろうか?
●母系父系の地理的分布
・母系集団が砂漠地帯に住み、それ以外は父系集団のようですが、これも玉突き的 [7]に母系集団が砂漠地帯に追いやられていった結果なのだろうか?
・大きく2系統に分かれる言語は、母系集団と父系集団に当てはまるのだろうか?
・ヨーロッパ人の入植以前と以後では、生存分布がどの程度変わったのだろうか?
●族長のいない横並びの集団
・部族というと一族の長が存在する縦社会という捉え方が一般的なようですが、アボリジニは言語集団ごとに共通の意識体として横並びの集団をなしているようです。スキンネームも言語集団ごとに違い、半族を内包する言語集団ごとに男女のスキンネームが規定されているようです。族長をなさない横並びの集団を形成しえたのも、このスキンネームシステムによるものなのかもしれません。
○○クラン スキンネーム(一クランに男4つ女4つ)
○○半族 ○○クラン スキンネーム( 〟 )
○○族(言語集団)
○○半族 ○○クラン スキンネーム( 〟 )
○○クラン スキンネーム( 〟 )
集団や村の規模、スキンネームによる婚姻・役割規範からプロミスト婚 [2]の関係は?
etc…
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近々その友人とも会う機会があるので体験談も踏まえ、いろいろ聞いてみようと思っています。なにか他にも疑問があればコメントにでも入れていただけるとありがたいです。よろしくです。
読んでもらってありがとう(^_^)Nhaama bunggunggu. by 若
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