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無文字社会の思春期(1)

Posted By sachiare On 2007年5月5日 @ 9:31 PM In E 1 全般 | 5 Comments

現存する伝統的な採集生産、狩猟生産、農耕や牧畜を生業とする先住民の社会には通過儀礼とりわけ「成人式」がきわめて厳しく実行される社会と、それとは反対に、成人式があっても非常にしまりのない儀礼にとどまるか、あるいはほとんど存在しないような社会もあります。
「成人式」がきわめて厳しく実行される社会は、狩猟生産・農耕・牧畜などを生業とする父系社会に多く見られ、一方、ゆるやかな形の方では、概して性にたいする態度がおおらかな、採集生産を生業とする母系社会に多く見られるようです。
無文字社会の思春期はなぜこれほど多様なのでしょうか?それは、集団の統合様式(母系、父系)、婚姻規範(総遇婚、勇士婚など)と密接に関係していると思われます。


●「社会化」過程としての思春期
 無文字社会では、子供は早くから小さな大人としての生活を送りますが、真の大人となるには、肉体的成長や生産技術習得などの他、共同体全体に関わる課題・役割・規範を共認することが何より必要です。
その節目が「思春期」であり「成人式」などの通過儀礼です。現代社会では、「成人式」というと個々人の成長の節目、個人的な課題と考えられていますが、無文字社会では重要な集団課題として位置づけられています。
また、どんな無文字社会でも、『性』は集団での生活におけるもっとも基底的なものとして位置づけれています。少年少女が思春期に入ると、さまざまの成熟儀礼が親族や共同体によって念入りに実行されますが、それらの儀礼は『性』を象徴するもの(割礼など)が多く見られます。
この『性』に関わる規範は、男女間の婚姻規範の他、男同士の規範・女同士の規範などさまざまで、その内容は母系社会と父系社会では大きく異なるようです。
このような無文字社会の「社会化」過程としての思春期には、その集団の集団統合様式や婚姻規範が色濃く現れるのではないかと思います。そこで、さまざまな無文字社会の思春期の様相から、その集団統合のありようや婚姻規範を見てみたいと思います。
(次回に続く・・・)@さいこう
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