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東洋人と西洋人 視覚上の違い

東洋と西洋、お互いに相手を違う文化だと見て区分していますが、どこが違っているのか、その本質は何かはスッキリしていないように感じます。 🙄
一つの切り口として、面白い記事を見つけましたので紹介します。東洋人と西洋人では視覚上の捉え方に大きな違いがあるそうです。
研究報告「東洋人と西洋人は世界の見方が異なる」 [1]
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アジア人と北米人は実のところ、世界の見方が違っている。1枚の写真を見た時、ヨーロッパ人を先祖に持つ米国人の学生が前景に写っている物により多くの注意を払うのに対し、中国出身の学生は背景の観察と全体像の認識により多くの時間を費やすことが、ミシガン大学の研究から明らかになった。
 ミシガン大学のリチャード・ニスベット教授とハンナ=フェイ・チュア氏を中心とした研究チームは、ヨーロッパ系米国人の学生25人と中国で生まれ育った学生27人の協力を得て、写真を見ている間の学生たちの目の動きを追跡し、写真のどの部分を見ているか、特定の部分をどれくらいの時間注目しているかを調べた。
 「彼らの世界の見方は、文字通り、まったく異なっている」と語るニスベット教授は、この違いは文化的背景によるものだと考えている。

 ニスベット教授は、このような東洋と西洋の違いを具体的に示すために、日本人と米国人に水中の光景を撮影した写真を見せ、何が見えたかを言ってもらう実験をした。
 米国人は、最も鮮やかな色をしたものや動きの速いもの、たとえば、マスが3匹泳いでいるといったことを最初に答えたが、日本人は、水の流れが見える、水は緑色だ、底に岩があるなどと言った後で、魚のことを話す傾向が強かった、とニスベット教授は語る。
 ニスベット教授によると、日本人は米国人に比べ、背景についての情報を60%多く、背景と手前に写っている物との関係については2倍多く話したという。
 研究チームは最新の調査で、写真を見ている時の中国人と米国人の目の動きを追っている。
 米国人は、前景に写っている対象――たとえば、ジャングルにいるヒョウなど――にすぐに目を向け、それをじっと見ている時間が長かった。中国人の方はしきりに目を動かし、特に背景に注目しながら、背景と手前に写っている主な対象との間を行ったり来たりしていたと、ニスベット教授は説明する。

西洋人は最も目立つ対象に視覚上意識が集中しているようで、周辺情報や対象の置かれた環境などにはあまり注意を払わない傾向が高く、東洋人はその対象だけでなく、周辺の状況や周りとの関係を重視していることが分かります。
自分や個人を何より大切にする西洋的思考と、周りとの関係の中で自分を捉えようとする東洋的思考の違いがそのまま実験結果に現れているように思います。
視覚だけでなく、味覚、聴覚、触覚などの情報についても東洋人と西洋人で捉え方や何を感じ取るかに違いがあるのでは?

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