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初期人類をとりまく外圧状況下で、父系的な家族は成立しないのでは?

『霊長類学の家族の起源』 [1]では、“初期人類は非母系的な社会で、はじめから父系的な家族を成立させていた”とされていますが、
初期人類の集団継承=『母系か?父系か?』を検証しようとする霊長類学者たちの問題意識は、初期人類も『集団拡大~分割~娘移籍』していたという前提で生じるものだと思います。
これに対し、『実現論』で述べられているような外圧状況~過半が成体になるまでに餓死、もしくは外敵に食われてしまうような極限状況下では、人類集団の分割~拡大は考えにくいのではないでしょうか?
よって、初期人類が「非母系の類人猿」から派生したのだとしても、洞窟に隠れ住むしかなかった極限時代5百万年間は“娘・息子とも残留する両系”で集団維持するしかなかったように思います。
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ちなみに、類人猿の父系=娘移籍の背後には、「雄が単体で縄張りを確保できる」程度の外圧状況があったようです。
参考;るいネット『テナガザルの小型化と両頭婚』 [3]より抜粋

 つまりテナガザルは小型化することで、枝の先というサル社会の隙間に進出し適応しえた種です。
 テナガザルのオスメスの体格がほぼ等しいのも上記の理由から、(チンパンジーで体重比1.3倍、ゴリラが2倍)オスが大型化できなかったためです小型化の結果、縄張りの面積は縮小され、メスの縄張りとオスの縄張りがほぼ同じような大きさとなり、かつ他のテナガザルから縄張りを防衛するため、オスメスが同棲するようになったのでしょう。(テナガザルはメスも威嚇などで縄張り防衛を行います)
 テナガザルが集団化しなかったのは、種間闘争の過程で群れを解体され、細い枝の樹木に追いやられ、いわゆるニッチ戦略をとったためではないかと思われます。(もしくはテナガ系の中では最も旧い種であることから原猿型の単雄複雌の形態からオスメスの性差が縮まり一対一になったという可能性も考えられます。)
 テナガザルはオスメスが一対一であることから、よく人間の核家族と対比されますが、人類の一夫一妻制との違いは、オス,メスともに縄張り闘争の結果縄張りを獲得しえた勝者であることです。

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