- 共同体社会と人類婚姻史 - http://bbs.jinruisi.net/blog -

遊牧という生産も逆境に挑む決死行?

Posted By nandeyanen On 2008年10月24日 @ 5:32 AM In C 3 遊牧の起源と特異性 | 5 Comments

前回は農耕・牧畜の起源について触れましたが、遊牧までの生産様式を始まった時代順に並べると
~15千年前;密猟生産(広義では採取生産)
①15千年前;弓矢発明~採取(狩猟+採集)生産(簡単な栽培も始まる?)
②12千年前~農耕(天然水利ある地で野生植物を観察して得た栽培知識を延用)
③?9千年前~牧畜(野生草食動物を生捕り⇒柵で囲い搾乳⇒観察→飼育知識△)
④?8千年前~牧畜部族が遊牧を始める?
という順になります。(?付き年代は推測) さて今回は、牧畜から「遊牧」という生産様式が派生した経緯について、おさらいしておきたいと思います。
過去記事『遊牧の発生と気候変動』 [1]にもあるとおり、遊牧派生の主因は【気候変動】だと思われます。
原因構造としては、
乾燥(ステップ・砂漠)化により牧草▼→家畜が痩せる+育たない→増えた部族人口が養えない
さぁ、新たな逆境に遭遇した人類は?↓ポチッとしてから「⇒さぁ、どうする?」です
[2]


⇒新たな牧草地を探す男小部隊を編成し、家畜を連れて遠征に出る(一種の決死行
⇒他部族の縄張りになっていない新たな牧草地が見つかれば、そこを拠点に集団定住・農牧可能。
⇒見つからなければ、牧草を探し歩く移動を常とする「流浪の民=遊牧民」となるしかない
⇒元部族を離れたまま=移動し続ける男集団=遊牧民の独立性が高まる
⇒集団の継続には「嫁取り」が必要=女が集団移動する「父系への転換
以上が【父系遊牧部族】登場に至る共通の論理です。
ただし、乾燥化にも地域差があります。モンゴルなど中~北アジアは一定草原が残る「ステップ化」なのに対し、西アジアは、オアシス以外は草木が育たなくなる「砂漠化」が進行します。
この相違については、『ステップ遊牧民と砂漠・オアシス遊牧民の起源』 [3]が詳しいので参照してください。
↓オアシス遊牧民とステップ遊牧民の違いは、この写真で一目瞭然だと思います
%E9%81%8A%E7%89%A7%E9%83%A8%E6%97%8F%E6%AF%94%E8%BC%83%E5%86%99%E7%9C%9F.bmp
特に掠奪闘争が発生する、メソポタミアに程近いイラン高原では、「砂漠化」が進む中、定住飼育では家畜の飼料が得られなくなったため、大半の部族が遊牧に転じたのではないかと思われます


Article printed from 共同体社会と人類婚姻史: http://bbs.jinruisi.net/blog

URL to article: http://bbs.jinruisi.net/blog/2008/10/464.html

URLs in this post:

[1] 『遊牧の発生と気候変動』: http://bbs.jinruisi.net/blog/2006/09/000002.html

[2] Image: http://bbs.jinruisi.net/blog" target=

[3] 『ステップ遊牧民と砂漠・オアシス遊牧民の起源』: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=52477

Copyright © 2013 共同体社会と人類婚姻史. All rights reserved.