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人類進化の外圧状況~気候変化を大きな視点で捉えてみる~

地球の気温変化については不明な点が多いでのすが、堆積物コアの記録に基づく過去500万年間の気候変化グラフを見ると、周期的変動を繰り返しながらも大きくは寒冷化の方向に向かってきた事がわかります。
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グラフはウィキペディア [2]よりお借りしまた(グラフは左に行くほど現在に近づきます)
これら気候変化は、当然人類進化にとっても大きな外圧として働いてきたはずです。
ここでは、この気候変化が起こった原因について地球規模の視点で探って見たいと思います。
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■1000万年前~260万年前:大地溝帯によって乾燥化→草原化

およそ1000万年前、広大な熱帯雨林が広がっていたアフリカで異変が起きます。
火山活動が活発になり、大地が盛り上がり、南北6000キロに渡って大地が裂ける大地溝帯が誕生します。
それまで、一体は西からの湿った風によって大量の雨がもたらされていましたが、大地溝帯によって東側は湿気が遮られるとともに高原となって気温も下がります。森林は減少し草原化していきます。
■530万年前~260万年前:南北アメリカ大陸がくっついて氷河寒冷化
約300万年前南北アメリカ大陸が地続きになりました。その結果、太平洋と大西洋が大陸で隔離されるのですが、これが気候に大きな変化をもたらします。
それまで大西洋から太平洋に流れ込んでいた暖かい海流は、パナマ地峡にぶつかり曲げられて北上するようになります。今でいうメキシコ湾流です。
大西洋北部まで暖かい海水が運ばれて盛んに蒸発し、上空に雲を作り山岳部では雪がふりやすくなります。降り積もった雪は氷となって北半球で氷河が発達し始めました。
雪や氷河の白い大地が増えた結果、太陽の熱を吸収しにくくなり、結局地球全体として、さらに寒冷化に向かいました。
■250万年~20万年前:ヒマラヤ山脈が出来て寒冷化が進んだ
ヒマラヤ山脈は70万年くらい前に現在と同じ高さになったと言われています。標高が高く気温が低いので、降った雪は解けずに氷となり、氷河を形成しました。アメリカ大陸が氷河によって寒冷化したように、ヒマラヤ山脈で出来た氷河によってさらに寒冷化が進みました。
またヒマラヤ山脈の成立(70万年前)以降、寒い時期と暖かい時期がはっきり分かれ、「氷期」と「寒氷期」が周期的に訪れるようになりました。この周期的気候変動を「ミランコビッチ・サイクル」と呼びます。
氷期と寒氷期の平均気温差は5℃~10℃もあり、地球が受ける日射量が周期的に変化する事が原因と考えられましたが、日射量の変化はごく僅かで、それだけの気温変化を引き起こすのかが疑問でした。
その秘密がヒマラヤ山脈の形成にありました。日射量が減って寒冷化が進むとヒマラヤ山脈の氷河が発達し、太陽光を反射しやすくなってさらに寒冷化が進みます。逆に日射量が増えて、温暖化すると氷河が小さくなって、太陽光の反射しにくくなって温暖化するするのです。
地球規模の視点で気候の変化を見ると、大陸移動が気候変動に大きな影響を与えていると言えます。人類史的にはミランコビッチサイクルによる気候変動(特に寒冷化)という外圧が大きいですが、この寒冷化という外圧に適応し乗り越えてきたのが、現在の人類なのです。
参考
西本昌司氏著
地球のはじまりからダイジェスト 地球のしくみと生命進化の46億年

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