少々間があきましたが、前回では終戦直後の結婚観について紹介しました。
恋愛結婚した女性でも出会った当初は「恋愛」を全く意識しないという点は、興味深い内容でした。
続いて、終戦直後の日本の性意識を調べていく中で、結婚様式の変化(恋愛結婚の増加)と離婚率には関係があるようです。
基礎データー
『日本人の性生活』 著者:篠崎信男 氏 文芸出版(昭和28年10月25日発行)、厚生省「人口動態統計」、13回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 夫婦調査の結果概要 国立社会保障・人口問題研究所
をもとに紹介します。
■結婚様式の変化

13回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 夫婦調査の結果概要 国立社会保障・人口問題研究所 http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou13/chapter1.html#12b [1]
戦前に約7割を占めていた見合い結婚は一貫して減少を続け、1960年代末に恋愛結婚と比率が逆転した後、90年代半ば以降は1割を下回っている。
■離婚率の動向

転写:昭和18年以前は内閣統計局「日本帝国統計年鑑第38回」及び「日本帝国人口動態統計」、昭和22年以降は厚生省「人口動態統計」http://www1.mhlw.go.jp/toukei/rikon_8/repo1.html [2]
戦後~1963年まで減少しつづけた離婚率は、昭和40年代にはいって、1973年の、「第2次婚姻ブーム」を経て、1983年まで上昇し続けた。それ以降も現在まで上昇し続けている。
■セックスの回数
(昭和28年)
『日本人の性生活』 妻の年齢別性交回数より
昭和28年の統計では、週平均1.5回セックスをし,地域により回数に差があることがわかる。
山の手・下町≪農村・山村
(現在)

※2006年 某製薬会社のアンケート調査より 対象:30~69歳の既婚男女
http://www.mw-personal.jp/fufunosei.html [3]
現在の統計では、週平均1回セックスをしている割合は10%と少なく、大局的には1年以上していない割合が33%と一番多い。
■考察
大局的にみれば戦後から見合い結婚の減少→恋愛結婚の増加に影響をうけるように離婚率も増加しています。
また、昭和28年と現在の性回数も比較してみましたが、現在は明らかに減っていることがわかります。
今回の調査から明らかになったことは、恋愛価値観念がもたらす幻想観念が離婚(=集団形態の崩壊→自己中化)といった社会問題に影響を与えたのではないかということです。
性の満足度を調べないとわからないですが、少なからず性に与えた影響は大きいようです。
次回も、基礎データーをもとに性の意識について紹介していきます。