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台湾での生活体験から見聞きした台湾人事情

Posted By tabtab On 2009年8月24日 @ 4:47 PM In 未分類 | 9 Comments

最近まで、台湾の地方都市で、1年間程生活する機会がありました。
台湾人たちとはほとんど仕事を通じた接触でしたが、そのなかでも、生活や恋愛~結婚観など仕事以外の話題にも多少触れることができましたので報告しておきます。

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典型的町並み風景:コンビニエンスストアが街のいたるところにあるのは日本と同様、歩くとセブンイレブンが目に入るくらい、多い。これにバイク駐車と犬(ノラ?)がいれば立派?な台湾の町
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田舎の田園風景:三毛稲作が可能なように年中穀物や野菜、果物など実りが期待でき、四周を海に囲まれ豊富に魚介類も採れる豊かな島国が、大陸から逃れてきた漢民族を温厚な台湾人に育てた。
田園の向こうに見える木は、台湾人が好んで噛んでいるビンロウの木。(台湾風噛みたばこ)

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まず台湾人はどんな人種?ということを簡単におさらいしておきましょう。
台湾人と言っても、昔から島で暮らしてきた先住民(アミなど14民族)といわれる人は僅か2%で、他98%は漢民族なので漢民族の国と言っていいでしょう。主には戦前明朝から清朝末期に大陸から客家と呼ばれる人たちや、福建人など台湾に渡来した人、本省人と言われ85%を占めます。
その後オランダの占領時代、日本の併合時代を経て、第2次大戦前後に国共内戦で敗れた蒋介石率いる国民党軍と共に台湾に移住した人、(外省人といわれ13%を占めるそうです)が融合して(又融合しないで)、現在の台湾人を構成してきました。
近代化、市場化での戦前の日本に又戦後アメリカの影響を受け、最近では、中華人民共和国の、台湾併合化政策の圧力が高くなり、政治から生活の価値観まで急速に変わりつつあるのも現実です。そのような変化が大きいのも台北のような大都会と私が生活した地方都市とでは違います。

台湾の人達に接して一番感じたことは意外なことに全般的に温和と言う点です。又メイウンティ(台湾語で「問題なし」)で全てを済ませようとする、事なかれ主義的な面もあります。特に男性にそれを感じました。仕事の場面では言い訳をよくしますが、他の人を貶めるようなことはあまりしません。
去年から解禁された大陸からのツアー客とも接する機会がありましたが、人を押しのけても自分を正当化したり権利を主張する彼ら大陸人は私たち日本人が思っている中国人像そのもので、彼らと比較すると台湾人は明らかに違います。彼ら台湾人も大陸からの訪問者のことをバリバリの自己中と思っており、自分たちはそうではないと言います。
元は同じ漢民族でありながら、こうも違がってしまったのは何故か、実際に生活してみて実感したのは、まず、その気候風土です。地理的には亜熱帯~熱帯地域で、高温多湿であり、単純に暑い!ので、日中の仕事ぶりが如何しても甘くなるのは当然のことですが、稲作の3毛作に見られるように、年中穀物や果物が豊富に取れる風土、それに島国で4周海に面しており、豊富に魚介類も採れるという環境が彼らの生活や価値観に与えた影響は、高度に市場化、近代化している現在戸は言え、大きいものがあるように思います。
又、島国で近代以前には外部からの略奪~戦争には前述のオランダの占領や日本の併合などあったものの、大陸での王朝が変わるたびに繰りかえされた略奪に近い過酷な抗争~戦争には比較的に巻き込まれず、大陸から逃れてきた人たちを序々に受け入れていった状態は日本ともちょっと似ています。そのような環境が3~4世紀という比較的短い期間を経て、その一族や家族を母体にした、共同体気質を一定育んだのでしょうか。
採取食料が豊富な環境で、食事の準備も含めた家事、仕事は相対的に女性のほうがよく働き、男は普段はビンロウ(台湾風噛みタバコ)でもやりながら、ぶらぶらして、台風などの時に家が飛ばないよう、そのときだけちゃんと働くというようなヒモのような生活をしている夫婦が一昔まではずいぶん居たと台湾の人に聞きました。
これも気候風土からの影響でしょうか。総じて台湾では必然というべきか、現在は相対的に男性より女性が強くなっているようです。
現代は核家族化が進み、しかも夫婦ともに働くことが多く、又専業主婦が台北など都会の上流階級を除いてほとんど居ないのは、普段は女性だけが働くという前述の生活環境とは無縁ではないでしょう。
共働きが多いので、家で食事をつくらない家庭が圧倒的に多く、毎日外食か、買って家で食べることが多く、そのための台湾人が毎日利用する安い食堂や屋台が多く見られます。そういう食堂や屋台は夫婦や家族でやっている店が多いです。
現在は女性も働ける環境=仕事先が増え、実際に結婚しても働き続け、又核家族化が進んでおり、現在では未婚化、晩婚化も増えています。仕事で知り合った女性で30歳に近い人が何人かいましたが、結婚について聞いたところ、いまのところ結婚の予定はないし特に結婚願望が強いということもないようでした。
そのうちの一人は彼がいますが、8年も付き合っており、親にも紹介している関係ですが、当面結婚の予定はないようです。どうやら結婚する必然性を感じていないようです。
又一人の女性はシングルマザーで、去年まで台北で仕事をして一人暮をしており、今年地方都市に帰り、正月明けに子供を出産し、親元で暮らしています。両親、兄夫婦とも皆で一緒に働いて生活をいます。
最初おなかが大きくなってきたのですが、旦那らしき人も紹介されないで、私からは聞けなかったのですが、彼女自ずから語ったところによると彼女のような例も友達に何人かおり、子供を生むことを決断したそうです。
今では離婚も増えており、結果としてシングルマザーになるケースが多く、子供を親元で一緒に生活して育てている例も増えているようです。

○まとめ
台湾は元々採取食料が豊富な島という環境が、同じ漢民族を大陸から受け入れてきたにも関わらず、現在の中国(中華人民共和国)とはちょっと違った、比較的温和な台湾人気質というようなものを創ってきました。又日本ほどではありませんが、一定の豊かさを実現し、準先進国化したこともあいまって、核家族化、少子化、未婚化晩婚化、離婚率増加、家父長権崩壊などの傾向にあります。
又中国の併合政策の影響で、台湾が将来どうなるかわからないという不安もあり、一種の収束不全にあり、現状を留保して生きているように感じられる面もありました。


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