男の人と同じ職位で働いていて、男社会と呼ばれる職場でも、世間で言われているほど女性差別を感じたわけでもない。むしろチャンスを与えてくれるのも男性だったわけだから、フェミニズムという考えにそんなに同調するわけでもない。けれどどうも、自分が男性と同じ仕事を、同じだけこなすことに特に喜びを感られない。人への責任は大切だと思っている。けれど、「仕事」に重い責任をもち続けなければならないことがしっくりこない。
そう思う自分が巷で言われているような甘えている女性の「スイーツ」なのか、単に責任から逃げたいだけではないのか、この思いを持ったままこのままずっと仕事をし続けていかなければならないのか、そう感じて自分を責める女性は結構いるのではないでしょうか。そしてそう感じている人はこの感覚を「感覚」として世間に語ることの危険さを良く知っているだけに口をつぐんでいるのではないでしょうか。
本屋で「女性のための~」「できる女性は~」などという広告を見ると、まだそんなこと言ってるのかとちょっとうんざりしてしまうような。(~後略~)
上記はこれから紹介する本のアマゾンのレビューである。以前『20歳代の女性、「妻は家庭」との考えに賛成意見が増えているのなんで?』 [2]と言う投稿をしたが、現在の日本において、このレビューと同様の感覚、または賛同する女性はかなり多いのではないかと思う。きっとこの本を「やっぱりそうだよね~」と違和感無く読めるはずである。
そして改めて考えると、この違和感無く読めること自体、日本人は先進国の中では進んでいる(最先端)と言うことを物語っているのではないか?男女同権論、ウーマンリブ、ジェンダーフリーも最近ではあまり言葉を耳にしなくなった。下記の内容紹介では『性差をめぐるタブーに切り込む。欧米を騒然とさせた話題の書』とある。日本人には違和感がない内容でも、欧米では騒然とさせるほど、日本と欧米では差かあるようだ。そして今後、日本に欧米が近づいていくのではないか?
それでは肝心の本を紹介しましょう。

『なぜ女は昇進を拒むのか――進化心理学が解く性差のパラドクス』
作者: スーザン・ピンカー, Susan Pinker, 幾島幸子, 古賀祥子
内容紹介 [3]
性差別がなくなりさえすれば、職場には女性が続々と進出し、男性と肩をならべて出世競争に邁進するはずだ。なぜなら男女は本質的に同一の存在であり、求めるものも同じなのだから――60年代フェミニズムが高らかに主張したこの考えは、いまや常識となった感がある。だが現実には、今日なお多くの職場で格差は大きいままだ。仕事にさく時間や地位が男性の標準に近づくほど、女性の満足度が低くなるという調査結果は経済学の世界では有名だし、昇進をもちかけられた女性の4割近くが辞退しているというデータさえある。
他方、子ども時代に自閉症やADHD、読み書き障害をかかえて苦労するのは、圧倒的に男が多い。男は学校中退率も高く、成績でも概して女に後れをとっている。しかし社会に出ると事情は逆転し、成人してから天才的偉業をなしたり、企業などで重要なポジションを占めたりするのは、多くが男だ。
男と女は、やはり本質的に「違う」のではないか? 統計的にもあきらかな生物学的違いを無視して、杓子定規に「平等」を求めることは、本当にわれわれを生きやすくするのだろうか?
気鋭の女性心理学者が、最新の脳・ホルモン研究などの科学的知見に基づき、多くの「逸脱」した男女のインタビューを紹介しながら、性差をめぐるタブーに切り込む。欧米を騒然とさせた話題の書。
お願いします。