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始原人類の婚姻制 ①原始婚と性習俗

Posted By kato On 2009年10月2日 @ 8:32 PM In E 1 全般 | 5 Comments

 当ブログ『知られざる人類婚姻史と共同体社会』では、これまでも婚姻史や、集団と性に関わる投稿を数多く行ってきましたが、このような話題を扱うブログは他にはあまり見られません(と思うのですが…)。
 9/23に行われた『なんでや劇場~意識潮流(過去~現在~近未来)』では、性に関する問題が一気に展開されました(詳しくはリンク [1]参照)。参加者の反応も大きく、大いに盛り上がりました。これは、自我・私権の性が行き詰まり、性が「棚上げ状態」になりつつある現状ゆえに、本源的な性の充足可能性に対する興味・関心が急速に高まりつつある表れなのではないかと思います。
 このような期待に応えるためにも、一度原点に立ち返り『集団と性』に関わる事例を紹介した投稿を『るいネット』から引用してみることにします。
[2]
(ダニ族の男)
[3]


■原始婚と性習俗リンク [4]

 原始社会での性習風俗は、地域によって様々であり、性を肯定的に扱う場合と否定的に扱う場合、その中間形があるそうです。
【パプア・ニューギニア サンビア】
男子が7~8歳を過ぎると、年長者への口唇性交によって精液を受ける。併せて知識も伝授される。成人すると、今度は若い少年に精液を与える役割を負い、同性との性関係の快楽を経験する。その後、同性、異性の性関係を持ち、若い少女と婚約する。彼女が成人すると、同性愛をやめて、夫婦の性行動となる。
【アマゾン メヒナク】
男性は性交に快楽と恐怖の信念を持つ。男女とも10歳前後から性行動を開始。少年は12歳頃から隔離生活。隔離をおえると、未婚、既婚を問わず、女性との性関係を奨励される。少女も自由な性を謳歌するが、未婚の母とならないため、初潮を迎えると結婚する。婚外性交はよくないとされるが、既婚者の殆どが行う。男性は、性行為に種々の禁忌事項があり、女性器には破壊力があり、男性を去勢するという観念を持つ。
【ポリネシア マガイア】
性的活動を抑制することは、身体的に害をおよぼすとみなされる。男性は相手を興奮させるために性器を変工したり、結婚するまで10人以上の女性と性経験を持つ。女性は、最も強烈なエクスタシーを体験した相手を配偶者に選ぶ。婚外性交は公には禁止。女性は、最初の男性または夫が性的義務を果たさない場合は他者を相手にすることは認められる。
【メラネシア マヌス】
性事象は、宗教的-超自然的存在とされ、罪深く、恥ずべき行為と考えられる。生殖を目的としない性交は、生業での失敗、病気や死につながる。前戯だけでなく、妻の胸にふれることも禁止。一緒に食事することも、連れ立って歩くことも忌避。
【アイルランド イニスビーグ】
性行動を気が咎める罪深い行為であるとし、夫婦間にだけ許され、女性は性交を子供をつくるために我慢しなければならないけれど、虐待の一種とみなしている。あらゆる性的活動を抑制し、罪悪視し、否定することにエネルギーを費やす。
【イリアンジャヤ ドゥグム・ダニ】
子供の誕生後4~5年にわたり性交は禁止。マスターベーションや同性愛も行わない。性行動の不活発性が知的・感情領域における不活発性に符合。性を抑制する規制が殆ど存在しない。
                                      
 『性の民族誌』序より
 これらは、ほんの一例でしょうし、これらの例から何が読み取れるかはよく分かりませんが、性の規範を考える作業は、一筋縄ではいかないような気がしてきました。

 いかがでしょうか、 私たちを取り巻く環境から生み出される常識の中からはみ出る事例ばかりなのではないかと思います。しかし、どのような性規範であれ、必ず集団にかかる外圧に適応する方向で形成されていくものです。つまり、私たちから見れば常識外れに思えるような規範でも、それは全て適応収束した結果なのです。
 その意味では、私たちが当たり前のように受け入れている一対婚という性規範も、私たちの置かれた外圧に適応した結果であり、一対婚が最も進んだ婚姻形態というわけではありません。(外圧が変われば当然、一対婚の規範も変わって行くでしょう。)
 そういった意味で、次回は集団の性規範の事例についてもう少し詳しく紹介していきます。(続く)


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