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中国の性文化 ~房中術~

Posted By yama33 On 2011年4月9日 @ 9:29 PM In 未分類 | 4 Comments

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中国の性文化 を勉強する2回目です。
今日は「房中術」について紹介したいと思います。
ウィキペディアによると房中術とは、
「中国古来の養生術の一種。房事すなわち性生活における技法で、男女和合の道である。」とあります。
まずはその概要を見て行きたいと思います。


以下、ウィキペディア から概要の抜粋です。

房中術は古代中国から続く養生術の1つである。中国の宇宙観を表す『易経』の繋辞上伝には「易に太極あり。太極から両儀が生じた」とあり、宇宙の根源である太極から両儀(陰陽)が生じたとしている。「易」という漢字は日(陽)と月(陰)を組み合わせた会意文字で、昼と夜の移り変わり、変化を表すとともに陰陽も象徴している。陰陽は陰あっての陽、陽あっての陰、一対であり両儀(連れ合い)で切り離すことができないとされる。繋辞下伝には、「男女(陰陽)の精が一つになって万物が生まれ出る」と書かれており、万物の生成論を説いている。
中国の自然哲学である陰陽思想と五行思想が一体化した陰陽五行思想は、宇宙の森羅万象のあらゆる現象は陰と陽の結びつきによって成り立つと説明する。陰陽が平衡を欠けば消長盛衰し、調和すれば秩序が保たれる。天地万物の一つである人間もまた同じ陰陽の原理に従っている。一箇の人間もその中に陰陽があり、陰陽の調和があれば秩序ある生活ができ、平衡を欠けば病となる。男女においては男を陽に女を陰とする。天地万物の陰陽が調和して万物が生成されるのと同様に、男女の交わりが陰陽の規律にのっとることは、自然の理にかなうと考えられた。
『漢書』「芸文志」方技略に付されている房中の解説に、房中術の要点が記されている。「楽しみに節度があれば、心は穏やかで長生きできる。おぼれて顧みなくなれば病が生じ、いのちが損なわれる」。房中術には様々な性行為の技法が含まれているが、女性が十分に興奮した状態で交わること、男性は快楽に身を任せず精(精液のことではなく気の一種)を漏らさないように交わることが随所で説かれている。
本来の房中術は、性という人間の必須の行為に対して節制を保ち、おぼれることなく適度な楽しみとし、無用に精をもらさないことで身体を保養し、男女の身心の和合を目指すものであった。


さらに、中国における思想の根幹をなす儒教とも、この「房中術」は密接な関係を持っています。

道徳的な印象の強い儒家において、房中術が結びつくのは儒家の「孝」の論理からである。『孟子』「离婁上篇」に「不幸に三あり。後(のち)無きを大となす」(親不孝には三つある。そのうち子孫がないというのが最も重大な不孝である)とある。儒家は子孫が絶えることは、祖先に対する祭祀が絶えることであり、父母への孝養が尽くせなくなることを意味する。そうならないためには、子をもうけることが大切であるとされ、房中術は儒家において本来は否定されるものではないとされた。古代から現在に至る中国の人間関係と社会組織の基盤をなす宗族制においても、健全な嫡子を生むことが宗族のなお一層の繁栄につながることも房中術の存在する根拠の一つであった。


以上、引用終わり。
「房中術」は中国の長い歴史の中で、信仰宗教と結びついたり支配民族の価値観に翻弄されたりしながら様々な変化をして行きます。
しかしその原点にある思想に息づいていたのは、まさに「男」「女」を「陽」「陰」に見立て、その調和によって和合充足が得られる事を重視した。
という点です
房中術は、『全ての事象は、それだけが単独で存在するのではなく、「陰」と「陽」という相反する形(例えば明暗、天地、男女、善悪、吉凶など)で存在し、それぞれが消長をくりかえす』という陰陽五行の思想に基づいています。
これは万物の成り立ちを「陰」と「陽」の関係で紐解こうとする考え方ですが、大切なのは「陰」と「陽」は決して善・悪や優・劣といった価値観では無く、むしろ両者が存在することで成り立っているという点です。
そしてこの両者が「調和」する事で心身も万物も十全な状態となり得、これは男女の性生活もまた同様である、と説いています。
これは両者がお互いの「性」を肯定して始めて考えられる思想であり、
西洋の、性を否定視する思想とは根本的に異なる点であると思います。
物事を「善」「悪」に分け、悪い部分は切り捨てる、という西洋的思想に対して、全体の調和を重視するのが東洋的思想の特徴です。
この思想は医学をはじめ様々な分野で見ることが出来ます。
房中術とは、古代中国の豊かな性文化を象徴する一つの事象と言えるのでは無いでしょうか

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