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白人(欧米人)の意識構造の解明(1) 牧畜によって何が変わったか?

ユーラシア大陸には大きくは、コーカソイドとモンゴロイドという2つの人種がおり、コーカソイドは印欧語族(白人)とセム族・ハム族(ex.アラブ人)に分かれ、モンゴロイドは北方モンゴロイドと南方モンゴロイドに分かれる。

近代世界は白人の世界征服によって形成されたと言っても過言ではない。しかし、それは近代になって始まったものではなく、数千年前から一貫して略奪性が高く、白人の原点に近いものである。

白人(印欧語族)の出自は、狩猟部族→牧畜部族→遊牧部族→交易部族という段階を経て略奪集団に至ったという流れを、どの集団も例外なく経ていると考えられる。だとすれば、牧畜→遊牧→交易→略奪の各段階で、何が形成されたのかを追求してゆけば、白人の意識構造の全貌を立体的に掴むことができるだろう。

★牧畜が登場して何が変わったのか? (リンク [1])より

それまでの原始共同体から、牧畜が登場することによって何が変わったのか?
狩猟→牧畜が登場した理由は、森林よりも貧しい草原において牧畜によって生産性を上げるためである。狩猟で食えるのであれば牧畜は登場しない。
農耕→牧畜というルートもあるという説があるが、それも狩猟部族に農耕が伝わって、部分的・補助的に農耕をしていた部族である。
∵牧畜の起源である追い込み猟→囲い込みは狩猟部族しかできない。

【1】これは栽培も同じだが、牧畜によってはじめて、常時蓄積された財が登場する。それ以前も例えば、洞窟に動物の死骸の骨を溜めることはあったはずだが、そこでは財という意識はなく、収穫物の蓄積財が登場してはじめて財産意識が登場したであろう。

【2】もっと大きな転換は、動物を飼い馴らすという自然の摂理に反する行為が登場したことである。
それまでは自然(動物)は畏敬の対象であり、生命をいただく代わりに感謝の念を捧げていたわけだが、その自然を人間が飼い馴らすというパラダイム転換が起きた。

牧畜では家畜を制御・統制する必要があるが、それはアメとムチによって家畜を支配することと同義である。また、去勢をはじめ性を抑制・管理してゆくが、それらは自然の摂理に反する相当残虐な行為である。このような家畜の制御・統制→アメとムチ→去勢という自然の摂理に反する行為を通じて、家畜を管理・支配する部族に残虐性が刻印されていった可能性も考えられる。

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