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人類はどのようにして進化したのか?

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人類の進化とは、観念機能の獲得とその高度化の歴史です。

その結果、石器や火や多様な道具を使えるようになりました。

そのように進化した人類が、現在のわれわれに繋がっていると考えられます。

その契機は何だったのでしょうか?

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かつて、人類の類型は猿人・原人・旧人・新人と呼び分けられていました。新人がホモサピエンスで、われわれ人類につながっているといわれています。ただ、つながっていない新人(例:デニソワ人)も存在します。それ以前の人類も同様で、現生人類につながっているものと、つながっていないものが存在します。

 

また、原人と旧人と新人は同時期に並行して存在します。また、原人でも年代が遡るにつれて寒冷地に進出していくことになります。したがって、猿人~新人を現生人類の進化の段階と同一視することは、正確ではありません。

 

ただ、現生人類への進化の段階も概ね4段階あったと考えるとわかりやすい。

 

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猿人の段階は石器の製作まで、原人になると火を使用できるようになり、行動範囲(化石の分布)は中緯度地域まで広がります。旧人(例:ネアンデルタール人)になると、狩猟ができるようになり寒冷地にも進出します。新人は30万年前には登場し、4万年前には海上の航海(例:現オーストラリアへの進出)が可能になり、地球全体に拡散しました。

人類の進化の契機は、観念機能の発達です。それに伴って、道具の発達や火の使用、言葉の発明により、適応度が上がっていきます。では、それらは何が契機になっているのでしょうか?

初期人類は、足の指が先祖返りし、樹上という最大の生産力と防衛力を失ったサルが、奇跡的に生き残ったことで、生まれました。初期人類は、危機的な状況に陥り、多産にシフトしたことが考えられます。一般的な危機多産という原因と、大きな不全の中で性の充足に収束し、子どもが授乳期でも発情するという戦略をとったことも大きい。しかし、生存状況は過酷で、集団の拡大には至らなかったと考えられます。

一方、そのことは、外圧が緩和すれば、人口は増えていく。その状況になったのは原人からであろうと考えられます。人口を増やせるだけの生産力と防衛力は「」の使用が大きな契機になったと考えられます。初期の原人でさえもアフリカからアジアまで広範囲に拡散しているからです。

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