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2008年12月08日

初期人類は骨を食べていた!vol.12(直立二足歩行に関する仮説紹介-1)

vol.9(ヒトとサルの足の構造)で予告して以来、のびのびになっていた、直立二足歩行の謎 m052 における様々な学説を、島泰三著『親指はなぜふといのか』より2回に分けて紹介させていただこう思います。

今だ人類が何故二足直立歩行になったのか m052 謎の部分があります。島泰三さんは「口と手連合仮説」によって、vol.7で紹介したような推測をしておられますが、それまでも様々な学者がこの難問に挑んでいます。

今日は、これまでの学者の見解を紹介したいと思います。

左の写真は、【ラエトリの足跡】といわれるもので、370万年前にアウストラロピテクス・アファレンシスが直立二足歩行していたまぎれもない証拠として見つかった足跡 m075 です。

ではでは、下のぽちっとして、500万年の旅に出発してください。
いってらっしゃいませ。 m071 m071 m071 m113 m071 m071 m071 m113
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2008年11月15日

主食を果実から骨に代えた類人猿がヒトになった?

ひととサルの違いは、大きくは次の4つだと言われているそうです。

1.直立二足歩行
2.歯やあごの形(犬歯が小さくエナメル質が厚い。)
3.脳の大きさ(チンパンジー380cc、ヒト1350cc程度)
4.言葉と文化を持つ

 そして、およそ700万年まえ、最初のヒトがゴリラやチンパンジーという類人猿の祖先と分かれたとき、直立二足歩行と歯の変化がほぼ同時に起こっているようです。 「人類進化の700万年(1)人類とは?何種類いた?」より

 つまりヒトの最初の特徴は、二足歩行と硬いものを食べる歯にあったと考えられるのです。脳の発達は、それから500万年近く経ってからだったそうです。

 そして「なぜ、ヒトが二足歩行を始めたか」については、いろいろな仮説が出されているのですが、まだ説得力のある仮説はまだないようです。
 不思議なことに、同時に起こった歯の変化についてあまり注目されていないようです。
 そこで、内村さんの「われら以外の人類」参考に、二足歩行と歯の変化が同時に起こったことに注目して、最初のヒトについて考えてみたいと思います。

最初のヒトについて興味がある方は、クリックをお願いします。

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2008年11月02日

初期人類の置かれた自然外圧(1)~現在のアフリカの自然環境から

シリーズ『初期人類は骨を食べていた!vol.1vol.11』、『洞窟に隠れ住んでいた初期人類たち(1)(2)』、そして新シリーズ『【逆境⇒進化】初期人類の逆境 vol.1』などで初期人類がどんな外圧状況に直面し、どのように適応してきたのかを追求中ですが、今日は人類誕生の地と呼ばれるアフリカ大陸の自然環境を紹介します。

  ↓アフリカ大陸の衛星写真(『ウィキペディア(Wikipedia)』より)クリックで拡大!
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『洞窟に隠れ住んでいた初期人類たち(2)』できっちょうむさんが触れているように「初期人類はどこに住んでいたのか?」に対する答えとしては、「洞窟に隠れ住んでいた」と考えることが現在もっとも論理整合する仮説だと考えますが、さらに遺跡証拠や当時の外圧状況などから検証が必要です。そこで、まずアフリカの自然環境を追求してみます。

2回に分け、第1回では現在のアフリカ大陸全般の気候・植生についての基礎知識、第2回では初期人類が暮らしていたころ(700万~500万年前)のアフリカの自然環境に迫ってみたいと思います。


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2008年10月30日

【逆境⇒進化】初期人類の逆境 vol.1<着物の起原>

初期人類は骨を食べていた!vol.1vol.11シリーズを読んで頂いてたみなさん、ありがとうございました。骨を主食とするという、自然界のニッチを見つけ出した初期人類ですが、一見逆境から環境適応への道を歩み出したかのように思えますが、更なる外圧(逆境)が人類には待ちかまえています。

この新シリーズは、前シリーズに引き続き島泰三の著書『はだかの起原-不適者は生きのびる-』より、初期人類の逆境⇒適応の、様々な適応の起原を、紹介していきたいと思います。

このvol.1では、まず着物の起原>について触れてみようと思います。

皆さん、人類はいつから着物を着用していたかご存知ですか m052

人類が着物を着用するようになったのは約7万年前からなのです m051

それまで裸だったのか m049 ゴリラやチンパンジーのように体毛に覆われていたのか m051 は、おって見て行こうと思いますが、人類が着物を着用し始めたのは約7万年前からのようです。今日はこの事象について紹介させていただきますね。

今日は7万年前にターイムスリップです。続きを読む前に下のをポチッとお願いします。
では、ターーーイムスリップ!! m071 m071 m071 m008 m113 m008
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2008年10月04日

初期人類は骨を食べていた!vol.11(骨猟仮説紹介)

今日はvol.10<ボーン・ハンティング仮説>に対して、いつもこのシリーズを読んでいただいている大杉さんより質問を頂いたので、<ボーン・ハンティング仮説>について、私の愛読書『親指はなぜ太いのか』島泰三著より、少し詳しく紹介させていただこうと思います。

アウストラロピテクスの発掘される遺跡から見つかった動物の骨 m049
残すほど満ち足りてたのか m050
残り方に食べていた痕跡のようなものがあったのか m050

さぁ、500万年前の人類を思い描く旅に出発したいと思います。 m071 m071 m071 m113
その前にいつものぽちっとをお願いします。
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2008年09月27日

初期人類は骨を食べていた!vol.10(主食をめぐる様々な仮説紹介)

初期人類は骨を食べていた!vol.9(ヒトとサルの足の構造)で、次回、直立二足歩行の謎における様々な学説を紹介しますと言いましたが、その前にこれまでの初期人類の主食を巡る考え方の流れを少し紹介しておこうと思います。

初期人類の主食な解明は、sachiareさんによって展開されつつある<洞窟に隠れ住んでいた初期人類たち>シリーズでの生存環境を探る上でも、非常に重要な視点になると思われるので、<初期人類は骨を食べていた!>シリーズでも、これまで様々な学者が過去に、初期人類の主食に対して言及している視点、あらためて紹介しておこうと思います。

島泰三さんの「口と手連合仮説」は、「歯列の表面が平らで、臼歯のエナメル質が厚く、すり潰しシステムのある頑丈なあごと、しっかり握りしめる手をもつ直立二足歩行類人猿のニッチは何か?」という観点から、主食が「骨」であることをつきとめていますが、それ以前にも様々な学者が、初期人類の主食の解明にあたっています。

イラスト:『人はなぜ立ったのか?』島泰三著より
では、500万年前の人類に思いを馳せ、同化する旅に出発する前にぽちっとお願いします。 m071
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2008年09月06日

洞窟に隠れ住んでいた初期人類たち(1)~スタークフォンテン洞窟

足の指が拇指対向性でなくなり、サバンナを直立二足歩行をし、骨を主食とした初期人類の状況をさらに追求するためには、サバンナの状況や隠れ住んだ洞窟の状況や位置関係も抑えなければならないと思います。

『初期人類は骨を食べていた!vol.9(ヒトとサルの足の構造)』 yidakiさん

を受けて、初期人類の化石が発掘された西アフリカの洞窟について調べてみました。

site_dist.300a.jpg
今日紹介するのは、南アフリカ最大都市ヨハネスブルグから北西へ40kmほどの距離にあるスタークフォンテン洞窟(Sterkfontein Cave)です。

左のアフリカの地図上の「8」がスタークフォンテン洞窟の位置です。

この地域は、スタークフォンテン洞窟の他、スワートクランズ洞窟、クロムドライ洞窟などで人類化石が多数発掘されていて世界遺産にも登録されています。

では、高原サバンナにできた大規模な鍾乳洞の一つスタークフォンテン洞窟を紹介します。

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2008年09月04日

初期人類は骨を食べていた!vol.9(ヒトとサルの足の構造)

vol.7で骨を食べていた初期人類はなぜ直立二足歩行になっていったのか? 直立二足歩行の謎について、紹介させていただきましたが、人類の足は他の類人猿と比べ、決定的な違いがあります。
vol.7でも触れましたが、人類の足の指は、他の類人猿と比べ拇指対向性になっていません。この点はまだまだ謎に包まれていますが、具体的にはどういった足の構造になっているのか?少し紹介したいと思います。

今回はヒトとサルの足の構造について、もう少し詳しく見て行きたいと思います。


m116 の写真はヒトとチンパンジーの脚の骨格を比較したものです。外国のサイトよりお借りしました。


足の指に注目していただいて、次にぱちっとして、500万年の旅に出発してください。
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2008年08月23日

初期人類は骨を食べていた!vol.8

初期人類は骨を食べていた>シリーズを読んで頂いているみなさん、ありがとうございます。

初期人類の生息環境は、豊か?or劣悪?>という問いからスタートしたこの<初期人類は骨を食べていた!>シリーズですが、このシリーズで、初期人類は劣悪な状況下、不適応存在として、その逆境から可能性探索の果てに、骨を主食とすることにたどり着き、進化を遂げてきた事がおわかりいただけたのではないでしょうか?

今回は、、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より、骨を主食とすることで得られた最大の恩恵について紹介させていただこうと思います。
今日はちょっとしたブレイクタイムとして読んでみてください。 m030

では、続きを読む前にぱちっとして、500万年の旅に出発してください。
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2008年08月17日

霊長類の群れ社会の進化(3)~霊長類群れ社会の5つの社会型

『霊長類を見る視点』<前編> <後編>に続いて、現在の霊長類の群れ社会の「5つの社会型」を紹介します。

群れ(集団)を考える場合、まず雄と雌がどのような形で結びついているかが基底部となります。それをもとに現存するサルたちの集団のあり方(社会型)をみると「5つの社会型」に分類できます。

霊長類学者の河合雅雄著『人間の由来』(小学館1992)を参考に紹介します。

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2008年08月16日

初期人類は骨を食べていた!vol.7

<初期人類は骨を食べていた vol.1 vol.2 vol.3 vol.4 vol.5 vol.6>にわたり、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より、「口と手連合仮説」に基づき、初期人類の食性に関して、紹介させていただきました。

改めておさらいですが、

vol.1で、初期人類が生存していたアフリカのサバンナでは、昼の炎天下 m005 の中で行動すれば、比較的に大型獣に襲われる危険から回避でき、栄養価の高く、競合相手のいない自然界のニッチとしての骨を採取できることがわかったと思います。

vol.2では、霊長類の中でも人類は、硬くて靭性の優れた分厚いエナメル質の特殊な歯 m251 を持っていることがわかったと思います。

vol.3では、犬歯が大きくない代わりに、上下、左右、前後、回転といった感じに自在に動かせるあご m252 を人類は獲得し、骨をすり潰すことができるようになり、骨食が可能になったとこがわかったと思います。

vol.4では、人類の手 m042 は、石を握り骨に叩きつけ、骨をを砕く為に適した形でなっていることがわかったと思います。

vol.5 vol.6では、島泰三さんの「口と手連合仮説」は、人類のみならず、霊長類全般にわたり一環した構造であることがわかったと思います。

今回は、骨を食べていた初期人類はなぜ直立二足歩行になっていったのか? いよいよ直立二足歩行の謎にも迫ってみたいと思います。
初期人類は骨を食べていた!実はこの骨食と直立二足歩行は大いに関係しているのです。

続きを読む前にぽちっとして、人類史の500万年の旅に出発してみてください。 m071
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2008年08月15日

人類進化の700万年(1)人類とは?何種類いた?

人類進化の研究は新たな化石の発見によって塗り変わって行っているが、最新の研究成果を素人でも分るようにまとめられた本がある。三井誠著『人類進化の700万年 書き換えられる「ヒトの起源」』講談社現代新書2005年9月。
最新の研究に基づく新常識とはどのようなものなのか(今後も塗り変わって行くでしょうが…)を紹介して、人類進化の全体像に迫っていきたいと思います。

人類とは?
次のうち、人類がチンパンジーとの共通祖先から枝分かれしたごく初期にもっていた特徴とは何か?複数回答です。
①脳の大型化、②複雑な言語の使用、③メスの発情期の喪失、④直立二足歩行、⑤犬歯の縮小
答えは次頁です。

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2008年08月10日

霊長類の群れ社会の進化(2)~霊長類を見る視点<後編>

『霊長類を見る視点<前編>』に続いて、後編をお届けします。

前編では、
   ◆置かれた外圧状況を把握する を紹介しました。

後編では、
   ◆群れ社会の進化を塗り重ね構造として捉える を紹介します。

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2008年08月09日

霊長類の群れ社会の進化(1)~霊長類を見る視点<前編>

  『哺乳類の群れ社会の原型は、メス(母親)とその娘を核にした母系的な結びつき』
  『哺乳類 メス同士の結びつきから群れ社会が生じた必然性』
では、「哺乳類はメス同士の結びつきから群れ社会が生じた」事例や必然性を見てきましたが、今回から霊長類の群れ(集団)の形成過程を見ていきます。

霊長類の群れ社会の進化をたどっていくのに、霊長類学の成果を参考に進めていきます。ただし、『霊長類学の家族の起源』シリーズ(1) (2) (3) (4)で紹介されたように、現在の霊長類学の学説はスッキリと論理整合しません。そこには、「逆境⇒どうする?⇒新機能獲得⇒最先端機能に収束することによって個体も集団も統合される という生物進化の論理がない」のが、決定的な弱点ではないかと思われます。

そこで、本ブログでは、次の視点で霊長類の群れ社会の進化を見ていこうと思います。

   ◆置かれた外圧状況を把握する
   ◆群れ社会の進化を塗り重ね構造として捉える

もともと生物の群れ(集団)は外圧に適応するために形成されたものです。この群れ(集団)の成立構造の進化を原猿から真猿へとたどり、初期人類の集団がどのようなものだったのか?に迫る足がかりにしたいと思います。

今回は、その取っ掛かりとして、霊長類を見る視点を整理してみます。

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2008年07月25日

初期人類は骨を食べていた!vol.6<番外編>

<初期人類は骨を食べていた vol.1 vol.2 vol.3 vol.4>では、初期人類の食性に関して、紹介させていただきました。そして<vol.5>では、<番外編>として、「口と手連合仮説」を補足する意味で、霊長類の口と手の関係を、原猿や小さなサルの事例で紹介させていただきました。

今回は大型のサル、チンパンジーやゴリラやニホンザルなどでも口と手の形が、食性と関係しているのか m050『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より、紹介させて頂こうと思います。

外敵のいない樹上生活を手に入れたサルたちも、繁殖したことによって生存圧力は激化し、生き残る為、様々な樹上のニッチ見つけ進化を繰り広げています。今日もそんなサルたちの凄まじい可能性収束の痕跡を見ていこうと思います。

続きを読む前にぽちっとして、今回は人類史より遙かに昔の6500万年の旅に出発してみてください。
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2008年07月24日

初期人類は骨を食べていた!vol.5<番外編>

<初期人類は骨を食べていた vol.1 vol.2 vol.3 vol.4>では、初期人類の食性に関して、紹介させていただきました。今回は<番外編>として「口と手連合仮説」を補足する意味で、他の霊長類の口と手の関係が、いかに食性と関係しているのか m050 、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より、様々な事例を紹介させて頂こうと思います。

外敵のいない樹上生活を手に入れたサルたちも、繁殖したことによって生存圧力は激化し、生き残る為、様々な樹上のニッチ見つけ進化を繰り広げています。今日はそんなサルたちの凄まじい可能性収束の痕跡を見ていこうと思います。

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2008年07月18日

哺乳類 メス同士の結びつきから群れ社会が生じた必然性

哺乳類の群れ社会の原型は、メス(母親)とその娘を核にした母系的な結びつき で紹介されていたように、以下の論点は重要です。

ペア型は子どもの分散を前提に成立する社会であり、それ自体がひとつの完結系であるので、集団化の諸端にはなりにくい。哺乳類の群れ社会の主流は、メスの血縁的な結びつきから出発し、餌の量や分布、天敵の圧力といったさまざまな生態的条件と結びついて複数のメス群が合流し、その上に高い繁殖成功度を求めてオスが加わり、多様で複雑な群れ社会が構築されていった。

霊長類学では、霊長類学の家族の起源2 霊長類の社会構造 にあるように、ペア型から類人猿の群れへと進化したと考えられており、哺乳類と異なっています。また非母系であることも、真猿の主流は母系集団なので特殊です。

類人猿の社会を検証するためにも、哺乳類の「メス同士の結合から群れ社会が生じた」必然性を見ておきたいと思います。『哺乳類の生物学4~社会』(三浦慎吾著、東京大学出版会 1998)より。

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2008年07月12日

初期人類は骨を食べていた!vol.4

<初期人類は骨を食べていた vol.1 vol.2 vol.3>に続き、初期人類の食性に関して、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より紹介させて頂こうと思います。

vol.1で、初期人類が生存していたアフリカのサバンナでは、昼の炎天下 m005 の中で行動すれば、比較的に大型獣に襲われる危険から回避でき、栄養価の高く、競合相手のいない自然界のニッチとしての骨を採取できることがわかったと思います。

vol.2では、霊長類の中でも人類は、硬くて靭性の優れた分厚いエナメル質の特殊な歯 m251 を持っていることがわかったと思います。

vol.3では、犬歯が大きくない代わりに、上下、左右、前後、回転といった感じに自在に動かせるあご m252 を人類は獲得し、骨をすり潰すことができるようになり、骨食が可能になったとこがわかったと思います。

しかし、骨を砕かないと口に入れることができません。
いよいよ手の登場です。今日は手の秘密に迫ってみようと思います。

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2008年07月10日

アフリカという【逆境】の地が人類進化の源泉

これまでの投稿では、人類登場~進化系統~地球上各地への拡散までの大きな流れを追ってきました。 大きなポイントは以下の4点です。

①700万年前~猿人;アウストラロピテクス~アフリカを出た形跡なし~150万年前頃に絶滅

②200万年前~原人;ホモ・ハビリスなど         ~アフリカでは数十万年前に絶滅
                       ~アジア・スンダランドまで拡散~数万年前に絶滅

③ 70万年前~旧人;ホモ・ネアンデルターレンシスなど   ~アフリカでは十数万年前に絶滅
                        ~アジア+ヨーロッパに拡散~数万年前に絶滅

④ 20万年前~新人;ホモ・サピエンス~1万年前に世界中に拡散~現在世界中に生存

詳しくは『「人類=カタワのサル」再考』 『ミッシングリンクの意味=奇跡的に生き延びた人類』 『人類拡散の謎~なぜ原人・旧人は死に絶えたか?』を参照してください。

今回は「各地に散らばった原人や旧人は死に絶え、アフリカだけで新人に進化できたのはなんで?」に迫ります。

↓現代型サピエンス化石の主な発掘・発見地と拡散の軌跡
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 (九州大学インターネット博物館より借用しました)

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2008年07月09日

初期人類は骨を食べていた!vol.3

初期人類は骨を食べていた vol.1 vol.2>に続き、初期人類の食性に関して、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より紹介させて頂こうと思います。

vol.1で、初期人類が生存していたアフリカのサバンナでは、昼の炎天下 m005 の中で行動すれば、比較的に大型獣に襲われる危険から回避でき、栄養価の高く、競合相手のいない自然界のニッチとしての骨を採取できることがわかったと思います。

vol.2では、霊長類の中でも人類は、硬くて靭性の優れた分厚いエナメル質の特殊な歯 m251 を持っていることがわかったと思います。

骨って食べられるのかな m049 って、気がしてきましたよね。
そこで今日は人類のあごの秘密を交えながら、骨を食べていた初期人類に同化してみたいと思います。

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2008年07月06日

初期人類は骨を食べていた!vol.2

初期人類は骨を食べていたvol.1>に続き、初期人類の食性に関して、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より、紹介させて頂こうと思います。

vol.1で、初期人類が生存していたアフリカのサバンナでは、昼の炎天下 m005 の中で行動すれば、比較的に大型獣に襲われる危険から回避でき、栄養価の高く、競合相手のいない自然界のニッチとしての骨を採取できることがわかったと思います。

しかし、骨って見るからに硬そうだし、食べれるのかな m052 という疑問がわいてきますよね。
今日はその辺りを見ていこうと思います。人類の歯って以外と凄いんです。

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2008年07月04日

初期人類は骨を食べていた!vol.1

 <初期人類の生息環境は、豊か?or劣悪?>に続き、初期人類の食性に関して、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著に、初期人類の食性<初期人類は骨を食べていた>という非常に興味深い見解があったので、連作で紹介させて頂こうと思います。

島泰三さんは、特殊な手をもつアイアイの研究から、サルの口と手の形、移動方法は、その主食によって決定されていることに注目し、「口と手連合仮説」として、霊長類の手と歯の関連性に着目し研究されている方です。

みなさん、ちょっとご自分の手のひらをを見てください。そして手の力を抜いてみてください。すると霊長類の特徴である「拇指対向性」ゆえの指と手のひらのあいだに立体的な空間が現れると思います。実はここにも秘密が隠されています。
しかし、霊長類は一様に対抗しているわけではないのです。下の図を見ていただくとわかりますが、人差し指や中指が特殊な形をした者や、親指が退化したものもいます。
人類においては太い親指を持っています。人類ほど「親」と言われるほど太い親指を持った霊長類は少ないのです。

【親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-】島泰三著より転用

上図のように霊長類においても、様々な手の形をしていることがわかると思います。
「口と手連合仮説」によって初期人類が、なにを主食にしていたのか m052 500万年の過去へ旅をしてみたいと思います m051
まずは旅を始める前に、ぽちっと下のスイッチを押してから、先にお進みください。
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2008年06月17日

哺乳類の群れ社会の原型は、メス(母親)とその娘を核にした母系的な結びつき

  『霊長類学の家族の起源』シリーズ
  『初期人類をとりまく外圧状況下で、父系的な家族は成立しないのでは?』

初期人類は「母系か?父系か?」が話題になっていますが、初期人類の集団を追求するために、まず哺乳類の群れ社会はどのようなもので、それがどのような過程を経て形成されたのか?に迫ってみます。

さすがに歴史を戻して確かめることは出来ないので、現在生息する哺乳類のなるべく小さなグループや群れに焦点をあてて、その構成と個体間の関係に注目して、群れ社会の成立過程を追跡してみます。

哺乳類の群れ社会をみると、一部を除き哺乳類の群れ社会の原型は、メス(母親)とその娘を核にした母系的な結びつきであるといえるようです。人の社会の原型が一夫一妻にあると考えがちですが、哺乳類全体の検証からは、一夫一妻を原型とした社会進化はかなり特殊な事例であることを示しています。

以下、『哺乳類の生物学4~社会』(三浦慎吾著、東京大学出版会 1998)より抜粋引用して、紹介します。

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2008年06月04日

初期人類の生息環境は、豊か?or劣悪?

先の、<霊長類学の家族の起源4 人類の進化ストーリー(2)>の山際寿一著『家族の起源 父性の登場』(1994年)の要約と、前回<初期人類にかかっていた外圧状況>で紹介した投稿文との相違を決定付ける【ボタンの掛違い】として感じられるのは、よりプラスの可能性を求め進化したと言う山際寿一さんの説に対し、紹介した投稿文は圧倒的な逆境ゆえに適応すべく進化したという真逆の史観に立っているということだと思います。

その起点となるのが、初期人類の生息環境は豊か環境に暮らしていたのか?それとも劣悪な環境に暮らしていたのか?という初期人類の状況認識の違いに起因していると思います。

生物学では恐竜が絶滅した為、生息域が拡大し、生物進化が多様化し進化したという様に、プラスの可能性を求め進化したという見方が強いと知人から聞きました。

果たして、その実体は、どちらの見方が論理整合するのでしょうか?事実と言えるのでしょうか?
山際寿一さんの追求も、現代社会が抱える様々な問題に答えるべき視点から、集団とは?家族とは?共同体とは?と答えを導き出さそうとされています。

これからのこのブログでの追求においても、初期人類の状況認識を改めて検証する必要があるのではないでしょうか?

るいネットに、【逆境⇒進化】の投稿があったので、紹介します。
みなさんどう思われます?

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2008年05月31日

初期人類にかかっていた外圧状況

霊長類学の家族の起源4 人類の進化ストーリー(2)の山際寿一著『家族の起源 父性の登場』(1994年)の要約の中にある、
<1.初期人類にかかっていた外圧状況>で、描かれている状況がどうもしっくりきません。

主な違和感のポイントとしては、
・初期人類の生息環境は劣悪だったわけではなく、豊かに暮らしていた点。
・分配行動の変容が、住み慣れた森林から未知の草原へ足を向かせた点。

苛酷な環境で飢えに耐えながら必至に生きたのではなく、より豊かになるために草原を征服したという流れが、どうしても観念機能の獲得に到った人類の、凄まじい進化を遂げる流れとが、どうしても繋がらない感覚を覚えてしまいます。

この領域は、様々な事象からの推測の域を出られない問題ではあると思いますが、それ故に論理整合性が問われる問題だと思います。
論理整合性という点でしっくり繋がる投稿が、るいネットにあったので、いくつか紹介したいと思います。・・・少し長いですが、読んでみてください。

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2008年05月29日

霊長類学の家族の起源4 人類の進化ストーリー(2)

霊長類学の家族の起源3 人類の進化ストーリー(1)に続いて、初期人類が家族を成立させたとの根拠を見ることにします。山際寿一著『家族の起源 父性の登場』(1994年)より。

700~500万年前、チンパンジーとの共通祖先から初期人類が分岐した当時の人類にかかっていた外圧状況と、
人類ははじめから特定の男女による配偶関係の独占傾向をもつ→しかし★乱交の危機から⇒社会学的父性と、インセストと外婚を一致させて家族を誕生させた」とする根拠を順に見ていきます。

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2008年05月19日

初期人類をとりまく外圧状況下で、父系的な家族は成立しないのでは?

『霊長類学の家族の起源』では、“初期人類は非母系的な社会で、はじめから父系的な家族を成立させていた”とされていますが、

初期人類の集団継承=『母系か?父系か?』を検証しようとする霊長類学者たちの問題意識は、初期人類も『集団拡大~分割~娘移籍』していたという前提で生じるものだと思います。

これに対し、『実現論』で述べられているような外圧状況~過半が成体になるまでに餓死、もしくは外敵に食われてしまうような極限状況下では、人類集団の分割~拡大は考えにくいのではないでしょうか?

よって、初期人類が「非母系の類人猿」から派生したのだとしても、洞窟に隠れ住むしかなかった極限時代5百万年間は“娘・息子とも残留する両系”で集団維持するしかなかったように思います。

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2008年05月02日

霊長類学の家族の起源3 人類の進化ストーリー(1)

霊長類学の家族の起源2 霊長類の社会構造に続いて、いよいよ人類の進化ストーリーです。山際寿一著『家族の起源 父性の登場』(1994年)より。

700~500万年前 チンパンジーとの共通祖先から初期人類が分岐
寒冷・乾燥化により、類人猿は熱帯林で多くが絶滅。
初期人類は、食域の拡大、道具の使用、二足歩行→食物の運搬→安全なキャンプ地での分配によって乾燥地適応した。キャンプ地を共有する者たちの分配と分業で人類集団が成立した。
人類ははじめから特定の男女による配偶関係の独占傾向をもつ→しかし★乱交の危機から⇒社会学的父性と、インセストと外婚を一致させて家族を誕生させた。

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2008年05月01日

霊長類学の家族の起源2 霊長類の社会構造

霊長類学の家族の起源1 霊長類の進化史に続いて、主に類人猿の社会構造を紹介します。山際寿一著『家族の起源 父性の登場』(1994年)より。

         食虫類=巣をもち夜行性の単独生活
         |
6500万年前 原猿類=単独ペア型が併存
         |
5000万年前 真猿類=多くが母系的な集団生活
         ├―――――――――――――――――┐4000万年前
       <狭鼻猿類>旧大陸のアフリカ・アジア     <広鼻猿類>新大陸の南アメリカ
         |
3000~2500 |旧世界ザルと類人猿に分岐
万年前      ├―――――――――――――┐
2000万年前 旧世界ザル:母系       類人猿:非母系
        (オナガザル類)    2000万年前├――テナガザル類=ペア
        母系の単雄複雌    1300万年前├――オランウータン=単独
        または複雄複雌      700万年前├――ゴリラ=父系の単雄複雌
                       500万年前├――人類
                         250万年前├――ボノボ=父系の複雄複雌
                           チンパンジー=父系の複雄複雌

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2008年04月19日

霊長類学の家族の起源1 霊長類の進化史

19350197.jpg初期人類から家族あり?に続いて、霊長類学者から提起されている“初期人類は非母系的な社会で、はじめから父系的な家族を成立させていた”との説を紹介します。

人類だけがもつ“家族”の起源という命題は、文化人類学や社会人類学において19世紀後半から20世紀中葉にかけて社会進化論として盛んに議論されたが、強い批判の眼が向けられるようになり挫折しました。
一方、日本の霊長類学者たちもここ数十年、家族の起源をホミニゼーション(ヒト化)研究の中心テーマにすえてきた。今西錦司、伊谷純一郎、河合雅雄、加納隆至等の各氏の論考を引き継いで、山際寿一氏が提起されている人類進化ストーリーを紹介します。山際寿一著『家族の起源 父性の登場』(1994年)より。
一度では紹介しきれないので、まずは霊長類(現在180種あまりが生存する)の進化史から見てみましょう。

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2008年04月03日

初期人類から家族あり?

>さらに彼らの一派や少なくない人類学者たちは、狩猟系の未開部族(広域にわたって遠征狩猟を行う)の事例等により、人類はそもそも原始時代より家族を単位に生活していたと考えているようである。(婚姻史をめぐる課題より)

この説を紹介しましょう。『世界の歴史1人類の誕生(河出文庫)』人類社会の黎明より
まず、霊長類の進化の過程で重要と考えられる行動や社会的特性について、ニホンザル~現代の未開狩猟採取民の5者の間の比較を示します。

〔記号〕×保有していない ○保有している △萌芽的に保有している
     ◎各段階において特に重要
                    ニホン ゴリラ チンパ 最初の 未開狩猟
                    ザル       ンジー 人類  採取民
澱粉食                 △   ×   ○    ○    ○
昆虫食                 ○   ×   ○    ○    ○
肉食                   △   ×   ○    ○    ○  
オープンランドへの進出と適応   ×   ×   ◎    ○    ○
狩猟行動                ×   ×   △    ○    ○
採食に関係した道具使用      ×   ×   ○    ○    ○
武器に関係した道具使用      ×   ×   △    ○    ○
道具の製作              ×   ×   △    ○    ○
物乞い行動              ×   ×   ○    ○    ○
分配行動                ×   ×   △    ○    ○
有節言語                ×   ×   ×    ×    ○
火の使用                ×   ×   ×    ×    ○
直立二足歩行             ×   ×   ×        ○
経済的分業              ×   ×   ×    ○    ○
バンド                  ×   ×   ◎    ○    ○
家族                   ×   ×   ×        ○
地域社会                ×   △   ○    ○    ○
部族                   ×   ×   ×    ×    ○

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2008年03月09日

人類拡散の謎~なぜ原人・旧人は死に絶えたか?

前回、人類の進化系統について「アウストラロピテクス(猿人)から枝分かれ進化した種の大半が途中で死に絶え、その中で奇跡的に生き延びたホモ・ハビリス(旧人)から枝分かれ進化した種の大半も絶滅し、さらに奇跡的に生き延びたホモ・サピエンス(新人)という種だけが現在まで生き延びてきた」=「人類は極限的な淘汰圧力に晒されながら、猿人⇒原人⇒旧人⇒新人と大きく3段階で進化してきた」ことについて書きましたが、この大きな進化は、“全てアフリカで起こった”ようです。
『ミッシングリンクの意味=奇跡的に生き延びた人類』参照

今回は、この大進化のたびに繰り返された「人類の拡散」について、なんでや劇場やなんでやサロンで追求してきた内容を紹介します。

%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E5%88%86%E5%B8%83%E5%A4%89%E9%81%B7.bmp←各年代の人類分布(別冊日経サイエンス151より)

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2008年02月07日

ニホンザルの社会構造 オスの順位制とメスの血縁制

哺乳類の社会ではオスとメスが別々の群れを作って生活しているものが多いが、霊長類になるとオスとメスが一緒になって一つの群れを作ります。
サルから人類への道は、樹上から地上へおりることから始まり、やがてオープンランドで地上生活し雑食するという生活形のサルの中から現れてきます。ニホンザル、ゴリラ、チンパンジーがこの系統ですが、ここでは樹上4、地上6の割合で生活し、20頭から150頭の群れを作るニホンザルを見ます。(今西錦司著『世界の歴史1人類の誕生』より)

ニホンザルの群れは中心部と周縁部という二つの部分からなる同心円状の社会構造をもっている。中心部はリーダーとメスと子どもからなり、周縁部は若いオスが占める。このような社会構造は、オスの順位制メスの血縁制という基本原理が組み合わさって形成されます。

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2007年12月30日

『ミトコンドリア・イブ』の単位は集団である!

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1988年、『Newsweek』誌の表紙を、黒人の‘アダムとイブ’のイラストが飾りました。
記録的な部数を売り上げたこの号は、その前年、アメリカのアラン・ウィルソンを中心とする分子生物学者が発表した論文を基に記事が書かれました。
アラン・ウィルソンのグループは、世界の出来るだけ多くの民族を含む147人のミトコンドリアDNAを解析→系統樹を作成し、現代人類の共通の遺伝的祖先がアフリカに存在したことを示唆したのです。
その後、マスコミによって『ミトコンドリア・イブ』という名前が付けられ、現代人はアフリカのたった一人の女性祖先に行き着くという誤解が生じています。

『ミトコンドリア・イブ』とは何なのか?今回は、分子生物学と人類学を繋ぎ、人類のアフリカ単一進化説の根拠となっているミトコンドリアDNAについて追求してみたいと思います。

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2007年12月04日

ミッシングリンクの意味=奇跡的に生き延びた人類

今回は人類進化の“系統”について考えたいと思います。
まずは、現在妥当とされている進化系統図と作者コメントをいくつか紹介します。

↓人類進化の地域と年代を4つの進化段階に対応させた図
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↓現状で妥当と思われる人類の進化系統図
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2007年11月10日

【図解】オセアニアへの人類拡散

ミクロネシア・ポリネシア諸島など、オセアニアに点在する島々の民族には、母系制・共同性など、人類社会の原初の姿を示唆する部分が色濃く残っており、本ブログでも多くの事例が紹介されています。
そして特筆すべきは、彼らの多くが(人種としては)我々と同じモンゴロイド人種に分類されることです。

そこで今回は『オセアニアへの人類の拡散』の続編として、人種的特長に触れながら、人類拡散の状況について追求・補足してみたいと思います。

オセアニアへの人類拡散も、その謎を解く鍵は“スンダランド”にありました。

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2007年11月08日

ヒトは食べられて進化した

初期人類は「足の指が先祖返りして、それ以前の獣たちと同様、足で枝を掴むことが出来なくなったカタワのサル=人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面した」『実現論』ヘ.人類:極限時代の観念機能とあるとおり、“食物連鎖の頂点”どころではなく、生き延びてきたことが奇跡的とも思えるほど、不適応な存在であったことが生々しくイメージできる本。

『ヒトは食べられて進化した』ドナ・ハート;ロバート.W.サスマン著,伊藤 伸子訳
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人類誕生~弓矢発明までの6~7百万年間、つまり人類史の99%以上は、獣に食べられるまさしく『極限時代』なのだ!


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2007年10月20日

共同体って何?

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文化庁「農林水産業に関連する文化的景観の保護に関する調査研究(報告)」リンクより拝借致しました。

このブログのタイトルにもありますが「共同体社会」って一体どんな社会なのか?改めて考えてみるとぼんやりと「みんなで協働している社会」って感じぐらいのイメージしか沸いてきません。日常においても度々共同体という言葉は耳にすることがありますが、どんな社会のことを言うのか?って現代の人々にとっては意外とイメージできないのかなぁって感じています。ちょっと前の日本の社会にも「村落共同体があった」とよく言われます。そこで、改めて
   
    m030 「共同体」とはどんな社会なのか?どんな状態の社会? Shocked
    m030 なんで共同体なのか?(本質は?) Shocked
    m030 共同って何するの m002 Shocked

といろいろと疑問が沸いてきます。何となく「共同体」っていい社会だったように思いますが、その本質を理解することが一番大切かなと思います。そのことを端的に書かれているものが「るいネット」にありますので紹介します。

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2007年09月13日

「人類=カタワのサル」再考

サル⇒人類誕生時、地上生活が始まる要因について、専門家vsるいネットでは180度見解が異なっています。
【専門家;地上に進出した】vs【るいネット;樹上に住めなくなった】

専門家たちの見解には色々あって‘定説’にまで至っていないようですが、主流とされているのはおおよそ以下のような見方のようです。
「人類の肢指の形が変わったのは、地上生活に順応するため」
「直立2足歩行~足親指が他の指と同方向に動いた方がより早く歩ける」
「地上で生活するようになってから後に、足親指が対向して動かないかたちになった」
これらは大雑把に『地上生活順応説』という呼び方で括れると思います。
すなわち、本能(肉体)的にも、猿より高等(適応的)に進化したという見解です。

これに対し、るいネットでは『実現論‐第1部前史‐ヘ.人類:極限時代の観念機能』で
「足の指が先祖返りして、それ以前の獣たちと同様、足で枝を掴むことが出来なくなったカタワのサル=人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面した。」としています。
本能(肉体)的には猿→小型哺乳類レベルに逆戻り(退化?)した という見解です。

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2007年08月15日

「人類の起源」番外編;サル時代の婚姻様式は?

m267 『人類がチンパンジーと同じ祖先(真猿類)から進化してきた』ということについては、色んな学会でもほぼ‘定説’になりつつあるということで、あまり問題は残っていないと思います。
しかし、サル→人類に進化当時の婚姻様式については、どうもはっきりしないようです。

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↑真猿の進化系統樹(別冊日経サイエンス151「人間性の進化」より)

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2007年08月04日

アボリジニのドリームタイム(創世記の神話世界)―2

ドリームタイム(創世記の神話世界)―1に引き続き、アボリジニが自然の背後に見た精霊の世界を各あらすじ程度ですが、紹介します。

ドリーミングストーリーは、親から子へ語り伝えていくと共に、祭儀の場でも踊りや歌と共に伝承されていきます。

本来のアボリジニの祭儀には部族外の人は参加できませんし見ることも許されませんが、年に一度一週間に亘って開かれるアーネムランドのガーマフェスティバルには、紹介制により日本人でも参加することが可能です。
そこでは、それぞれの部族が、踊りや歌、そしてイダキ(yidaki)の演奏によって,それぞれのドリーミングストーリーが披露されます。下記サイトに入って頂けると、ガーマフェスティバルの雰囲気を垣間見ることが出来ます。
GARMA FESTIVAL SITE(ガーマフェスティバル公式サイト)
よかったら覗いてみてください。
06bung1.jpg
では引き続きアボリジニの精霊の世界観に触れてみてください。 Very Happy

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2007年08月03日

アボリジニのドリームタイム(創世記の神話世界)―1

【図解】交叉婚って何?(3)::スキンネームの謎に迫る を受けて、ドリームタイムについて少し書いてみたいと思います。

オーストラリア先住民アボリジニには、ドリームタイム(創世記の世界)を語るドリーミングストーリーという口承による昔話(神話)があります。
人々はドリーミングストーリーによって、自然の世界観を学び、生き方を学び、規範を学び、共に生きる意味を学びます。
ドリーミングストーリーには、原始人類が自然の背後に精霊を見出し、様々な自然外圧を対象化し同化を試みた様が窺えます。
今日は、原始人類アボリジニの世界観、ドリーミングストーリーの各あらすじを掻い摘んで紹介したいと思います。

(上図はアボリジニの集団分布図です。下記ドリーミングストーリーの地域をご確認頂けます。)

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2007年06月09日

オセアニアへの人類の拡散

ニューギニアの特定の部族だけではなかなか外圧状況が見えてこないと思いますので、ここは目先を変えて、オセアニア全域の状況から迫ってみます。

まず、オセアニア地域へ、いつ、どうして、どこから、どうやって、どんな人々が移住してきたのか?オセアニアへの人類の拡散の歴史を調べてみました。

オセアニアへの人類の拡散には2段階があったようです。
  ○第一段階は、今から約5万~6万年前
            (アフリカから始まった人類の拡散の流れ)
  ○第二段階は、今から約3300年前
            (おそらく、拡散の原因は掠奪闘争の玉突きだと思われます)

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2006年10月23日

霊長類のメイト・アウトとインセスト回避

「近親相姦のタブー」はどうして出来たの? に続いて。
人類の先祖は、少人数で孤立した集団だったので、近親同士を含む性交をくり返し、奇跡的に生き延びてきた。
レヴィ=ストロースは、人類に普遍的なのはインセスト(近親相姦)のタブーではなく、インセストだと述べている。人類の婚姻は基本的にはすべてインセストだが、社会によって異なるやり方でタブーを規範化しているに過ぎない。

ところで人間以外の霊長類でも、インセスト(近親相姦)はめったに起こらない現象らしい。
ただ、インセストの回避とメイト・アウト(思春期に達したオスやメスが自分の生まれ育った集団を離脱したり、加入した集団を再び離脱すること)という、異なる動機に基づいた行動があり、メイト・アウトが結果的にインセストを回避することに貢献していると考えられている。逆のインセスト回避がメイト・アウトを促進する例は少ない。

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2006年09月09日

何故、ヒトだけが死肉あさりを行うのか?

 京大の自然人類学研究室のサイトに拠ると、最近では『初期人類が死肉あさりをしていた』ということについては、ほぼ意見が一致しているらしい。リンク


>遺跡から出土する動物骨が、狩猟されたものか、死肉あさりにより手に入れたものかが関心の中心であった。
>この20年あまりの間にライオンなどの捕食者とハイエナなどのスカベンジャーの菜食行動の観察データと、骨の破壊や風化に関するさまざまな膨大な実験データが蓄積され、遺跡における出土状況とのつきあわせが行われた。
>肉を手に入れる手段に関しては、ホモ・エレクトス / エルガスターの段階では大型獣の肉は死肉あさりで手に入れていたという点と、古代型ホモ・サピエンスの段階では少なくとも小動物の狩猟は行っていたという点では研究者の間でほぼ意見の一致を見ている。
そして、次のような指摘を行っている。

>ヒト以外の霊長類はほとんど死肉あさりをしないことから、死肉あさり行動をヒトの特徴ととらえることさえできるかもしれない。

 この事実からも、るいネットの実現論で述べられている、「人類の起源が木から落ちたカタワの猿」であり、「人類とは99.99%が飢餓の歴史。」リンクであったという論理の正しさが認められる。

2006年09月07日

樹から落ちた人類の極限的洞窟生活

こんばんは。初投稿の廣田です。

今日は、「樹から落ちたカタワのサルがどうようにして生き抜いてきたのか」をテーマに仲間と話合ったので、それを書きたいと思います。

まず、そもそも何でサルが樹に登ったのか。

それは、「ネズミに追われたから」なんです。

しかし、ネズミに追われて登ったとはいえ、そこは楽園とも呼べる場所でした。

なぜなら、樹上には外敵がおらず、木の実が豊富で、防衛力にも生産力にも優れていたからです。

しかし、突然変異による足の指の先祖返りによって、枝を掴めなくなったカタワのサルは、地上へ落ち、一気に地上最弱の動物となってしまいます(鋭い牙もなく、走りも遅いカタワのサル=人類は狸にも負ける存在だった)。

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2006年09月06日

原始人はどのようにして生き延びてきたか?

始めまして。内藤です。
祝”初投稿!!”
今日は、原始人の極限状況のお勉強をしたので、そのおさらい・・・

(1)人類はカタワのサル
  ・サル時代に共認機能を獲得した。
  ・足の指の先祖返りによって、地上に降りるしかなかったサルが人類。
  ・地上最弱な動物が人類。

  ◆人類とは足の指が先祖返りしたカタワのサルである

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