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2008年06月28日

カヌーの民が渡ったサンゴ礁の島々 タヒチ

 今から遡ること二千数百年前、紀元前の時代に、古代ポリネシア人はなぜ、死の危険を冒してまで、カヌーで、数千キロにも及ぶ太平洋の大航海へと出かけていったのか。
 また、海図も磁石もない時代に、なぜこのような大航海が可能だったのでしょうか。



ナショナルジオグラフィックの6月号に興味深い記事があったので紹介します。
 
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 記者は最初、『南太平洋に浮かぶ、このような美しすぎるさんご礁に囲まれた島々が、古代ポリネシア人をも深く魅了し、同時に水平線の遥か彼方に存在するであろう道の島々への強い憧れを抱かせ、そして実際に彼らは危険を冒してまで、数千キロ単位の大航海へと旅立っていったのだと確信した。』と書いていますが、実際に人々が命がけの危険を犯すのは好奇心や憧れといった曖昧な理由ではなく、止むに止まれぬ理由があったようです。

古代ポリネシアの人々が命がけの大航海を行なった理由に興味をもたれた方は、
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2008年01月04日

集団の解脱様式

るいネットの新概念定義集に【不全と解脱】という言葉があります。

不全とは、機能不全のこと。機能不全に陥ると、飢えや怯えや苦痛などの不全感に恒常的に苛まれることになる。この不全感を麻痺させる麻薬回路が、解脱充足回路。サルや人類は、何であれ不全感が刺激されると、その不全感を和らげるために解脱回路に収束する。解脱の中心はスキンシップを原型とする親和充足と性充足。人類の解脱にはその他に、涙や笑いや快楽など(一般には娯楽)がある。

様々な民族を見ていくと様々な婚姻様式があると共に、様々な解脱様式(娯楽)としての民族音楽があると思います。それら民族のもつ民族音楽は、それぞれの集団を取り巻く環境や集団形態、外圧状況によって様々です。今日はそういった民族音楽に着目してみたいと思います。

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2007年11月12日

一夫多妻の世界 <モニ族編 >

今日はダニ族(ダニ族①ダニ族②を参照)と同じ一夫多妻制でありながら、一戸の家族がそれぞれ独立して、家族中心主義的な住まい方をしているモニ族をピックアップしてみたいと思います。

現地を訪れた【ニューギニア高地人】の著者本多勝一氏によると、モニ族は、現代日本の家族に近い家族形態をした一夫多妻制のようです。氏族集団をより細分化し、家族集団としたモニ族の生活形態はどのようなものなのでしょうか?

(↓ダニ族とモニ族は下の地域に住んでいます。画面をクリックすると大きくなります。)

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2007年11月10日

【図解】オセアニアへの人類拡散

ミクロネシア・ポリネシア諸島など、オセアニアに点在する島々の民族には、母系制・共同性など、人類社会の原初の姿を示唆する部分が色濃く残っており、本ブログでも多くの事例が紹介されています。
そして特筆すべきは、彼らの多くが(人種としては)我々と同じモンゴロイド人種に分類されることです。

そこで今回は『オセアニアへの人類の拡散』の続編として、人種的特長に触れながら、人類拡散の状況について追求・補足してみたいと思います。

オセアニアへの人類拡散も、その謎を解く鍵は“スンダランド”にありました。

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2007年10月11日

一夫多妻の世界 <ダニ族編 ②>

一夫多妻の世界 <ダニ族編 ①>でふれた一つの「男の家」と複数の「女の家」ですが、その後調べてみると、逆に複数の「男の家」と、一つの「女の家」からなる村もあるようです。その点、まだ未明な部分もありますが、ここでは前者のケースを文献【ニューギニア高地人 本多勝一著】 より、生活様式を主に紹介したいと思います。

ダニ族の一夫多妻は、現代に見受けられる一夫多妻よりも、集団としての共同性が強い一夫多妻の婚姻様式をとっています。それがどのようなものか?引き続きふれてみて下さい。

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m116 ダニ族の集落の風景写真です m013 。写真元Japan Bali Tours Co.,Ltd.

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2007年09月27日

一夫多妻の世界<ダニ族編 ①>

山地パプア諸部族で代表的なのが、ダニ族とモニ族です。
今日はニューギニアの高地人、一夫多妻制のダニ族について紹介したいと思います。

ダニ族について以前、koukei さんが、【ダニ族は、狭い盆地で部族間闘争を2万年以上続けてきたらしい】で紹介されていますが、もう少し生活面について調べてみました。

この写真はダニ族の住居形態です。どんな住み方をしてるかは?続きをどうぞ! m118 Very Happy
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2007年09月21日

続・ラピタ人って?

m030 ラピタ人って?ずっと気になってましたので、私も調べてみました Laughing
人類で初めて長距離航海を成し遂げた海洋技術集団とか、海のモンゴロイド、その正体は縄文人なのでは!?等々、アジア人とポリネシア人をつなぐミッシング・リングとして未だに謎が多いラピタ人。3000年以上も昔(紀元前1500年~紀元500年)、ニューギニアからサモアの辺りに突如現れ、一帯に広がっていたラピタ文化の遺跡。それが彼らの存在の証です。以前、このブログでも紹介された、とても精細な文様を刻んだ高度な土器文化を持つ集団だったようです。

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フィジーで発掘された約3000年前のラピタ人の女性のものと思われる頭蓋骨の復元像。充足感に充ち溢れた立派な顔立ちです♪

★今回は、そのラピタ文化消滅の謎と文化に少しだけ迫ってみたいと思います m030

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2007年08月19日

母系社会:サタワル島の子育て~『子どもはみんなで育てる』

『出産・子育ては集団全体の課題』に引き続いて、妻方居住の婿入り婚をとるミクロネシア、サタワル島の母系社会の子育てを紹介します。

Image-48142B5F786911DA.jpgサタワル島の子ども達

母系社会では、血縁の結びつきが重要視されますが、実は親子の関係は必ずしも「生みの親と子」だけに限定されません。「養子」が頻繁におこなわれ、実親以外に養親をもつ子ども達が沢山います。そこには『子育てはみんなでするもの』という規範意識があるようです。

サタワル島の人々がどんな意識で、自分の子どもを「養子」に出したり、「養子」をもらい育てるのかを紹介します。

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2007年08月18日

縄文人とラピタ人の謎

以前、ラピタ人って? ラピタ土器って?に、「海のモンゴロイド集団」ラピタ人と縄文人との土器文化による共通項に触れましたが、他にも類似性を表す事例(風習や祭儀etc・・・)がいくつかあるので紹介します。
このラピタ人ポリネシア人だけでなく、メラネシア人ミクロネシア人といった南太平洋の民族のすべてのルーツであると言われています。
謎に包まれたラピタ人ですが、われら祖先の縄文人と、なんだかの深い関係性があったようです。遠い昔、海を渡って長い旅(航海)に旅立った我ら祖先がいたのかもしれません。
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テレビ東京・編の「海を越えた縄文人」より要約、抜粋しました。
以下、縄文人とラピタ人の類似点

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2007年08月17日

【図解】交叉婚って何?(4)::トロブリアント諸島編

交叉婚って何?(3)に続き、今回はクラ交換で有名なトロブリアント諸島の交叉婚を追求してみたいと思います。

トロブリアント諸島の婚姻は、母系なのに嫁入り(?)するという、世界に分布する交叉婚の中でも極めて特異な事例です須藤健一著『母系社会の構造 サンゴ礁の島々の民族誌』を参考に、図解化を試みながらその構造を探ってみたいと思います。

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2007年08月11日

出産・子育ては集団全体の課題

現在では、出産や子育ては、ほぼ個人の課題である言ってもよいと思いますが、かつての共同体社会では集団全体の課題として捉えられていました。次代を担う集団成員の誕生ですから、当然と言えば当然です。
以前紹介された、ミクロネシア、サタワル島でも、子どもの出産は島全体の重要な行事に繋がっていました。


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2007年08月04日

アボリジニのドリームタイム(創世記の神話世界)―2

ドリームタイム(創世記の神話世界)―1に引き続き、アボリジニが自然の背後に見た精霊の世界を各あらすじ程度ですが、紹介します。

ドリーミングストーリーは、親から子へ語り伝えていくと共に、祭儀の場でも踊りや歌と共に伝承されていきます。

本来のアボリジニの祭儀には部族外の人は参加できませんし見ることも許されませんが、年に一度一週間に亘って開かれるアーネムランドのガーマフェスティバルには、紹介制により日本人でも参加することが可能です。
そこでは、それぞれの部族が、踊りや歌、そしてイダキ(yidaki)の演奏によって,それぞれのドリーミングストーリーが披露されます。下記サイトに入って頂けると、ガーマフェスティバルの雰囲気を垣間見ることが出来ます。
GARMA FESTIVAL SITE(ガーマフェスティバル公式サイト)
よかったら覗いてみてください。
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では引き続きアボリジニの精霊の世界観に触れてみてください。 Very Happy

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2007年08月03日

アボリジニのドリームタイム(創世記の神話世界)―1

【図解】交叉婚って何?(3)::スキンネームの謎に迫る を受けて、ドリームタイムについて少し書いてみたいと思います。

オーストラリア先住民アボリジニには、ドリームタイム(創世記の世界)を語るドリーミングストーリーという口承による昔話(神話)があります。
人々はドリーミングストーリーによって、自然の世界観を学び、生き方を学び、規範を学び、共に生きる意味を学びます。
ドリーミングストーリーには、原始人類が自然の背後に精霊を見出し、様々な自然外圧を対象化し同化を試みた様が窺えます。
今日は、原始人類アボリジニの世界観、ドリーミングストーリーの各あらすじを掻い摘んで紹介したいと思います。

(上図はアボリジニの集団分布図です。下記ドリーミングストーリーの地域をご確認頂けます。)

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2007年08月02日

【図解】交叉婚って何?(3)::スキンネームの謎に迫る

交叉婚って何?(2)に続き、今回はアポリジニの交叉婚を追求してみたいと思います。

オーストラリアの先住民を総称してアポリジニといいますが、その語源はラテン語で「はじめから」の意味を持つ「アブ」と「オリジン」が合わさってできています。
『アポリジニの(半族→クラン→スキンネーム)』でも取上げられていますが、アポリジニの交叉婚を理解する上で重要なキーワードは“半族”です。半族という概念と交叉婚の仕組みを『世界観の人類学』(蛭川立氏)を参考に、図解化を試みながら考察してみたいと思います。

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2007年06月23日

ラピタ人って? ラピタ土器って?

sachiareさんの<オセアニアへの人類の拡散>を読んで、「天空の城ラピタ」いやいや、ラピタ人に興味を覚えたので、ちょっとネットで探索してみました。
ラピタ土器って、緻密な点描で幾何学模様を刻み付けてあったり、派手な人面模様の刺突紋や押型紋を施してあったり非常に美しい土器です。
この土器の非常に複雑な文様は、地域社会間で交易のためにも使われていったようです。
しかし、交易に土器が使われることがなくなっていくにしたがって複雑な文様はなくなり、土器からマットや樹皮布などが社会的に価値を持つものとなり、それらが土器の代替物になっていったのではないかと考えているようですが、ラピタ人について、まだ謎な部分が多くあるようです。
ラピタ人はどこから来て、どこへ行ってしまったのでしょう。
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とりあえずラピタ人の概略を下に上げておきます。
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2007年06月10日

オセアニア地域の文化的特徴

『オセアニアへの人類の拡散』の第2幕の舞台であるミクロネシアメラニシアポリネシアの文化的な特徴を紹介します。合わせて、この地域に関するこれまでの当ブログの記事をピックアップしてみました。みなさんの探索の足がかりにどうぞ。

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   ●ポリネシアの伝統的遠洋航海用カヌーの再現図

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2007年05月29日

「性否定社会」ってホントに存在したの?(2)

『「性否定社会」ってホントに存在したの?(1)』に引き続き“ファス族”社会を紹介します。

性否定的な雰囲気を漂わせている社会の背景には、部族間の縄張闘争圧力の上昇、圧力を緩和する為の敵対する他部族との婚姻関係の形成、などが関わっているようです。

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2007年05月28日

「性否定社会」ってホントに存在したの?(1)

『「性は、悪いこと、恥ずべきこと」と考える社会』でマヌス族の社会を紹介しましたが、『【性否定社会】ってホントに存在したの?』という疑問を受けて、もう少し調べてみました。

残念ながら"マヌス族"に関する追加情報は見つからなかったので、同じメラネシアのパプアニューギニア南部高地州の低地地帯に生活する"ファス族"を紹介します。ニューギニアは、オセアニアの中でも例外的に性否定的な雰囲気を漂わせている地域ようです。

※『「性は、悪いこと、恥ずべきこと」と考える社会』で引用した村武誠一著『家と女性の民俗誌』の"マヌス族"に関する内容は、マーガレット・ミードの調査が元になっているようです。マーガレット・ミード著『マヌス族の生態研究』が入手できたのほぼ確認できました。ただ、その調査内容に関しての反証、あるいは補足となる情報がまだ入手できないので、"マヌス族"に関しては引き続き調査してみます。

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2007年05月22日

アボリジニ、氏族ごとのトーテムが氏族間の相互扶助を作り出している

オーストラリアのアボリジニの婚姻規範としてスキンネームがありましたが、氏族ごとに決まっている「トーテム」による規範も非常に興味深いものです。

経 済 生 活 の 原 初 形 態-原始社会の財貨取引
フェリックス・ショムロー(Felix SOMLO )著/島村博・三苫民雄訳  
第2章オーストラリアの諸種族より引用、紹介します。

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2007年05月17日

マーガレット・ミードは、観念論者(嘘つき)で論文は使えない。

このブログ5月15日の『無文字社会の思春期(3) 「性は、悪いこと、恥ずべきこと」と考える社会』
にて資料論文として使われているマーガレット・ミードの論文は、このブログが行っているような事実追及の議論の材料には使えないと私も思います。 Sad

彼女は空想的社会観念学者です。 Mad  彼女の論文の内容が誤りであることは、既に明確と成っています。しかし、マーガレット・ミードは非常に有名な人類学者で、1930年代に『3つの未開社会における性と気質』の中で紹介した、「男女役割が逆転している社会」、パプア・ニューギニアのチャンブリ族の例は、今でも、ジェンダーフリー論者が「男らしさ」「女らしさ」を否定するときに、必ずといっていいほど紹介されるものです。 Evil or Very Mad
 るいネット中の阪本剛さんの投稿「「男女役割が逆転している社会」は実在したのか?」 参照

しかし、彼女は何故こんなに間違ってしまったのでしょうか。そこには彼女の生きていた時代背景があるようです。

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2007年05月14日

無文字社会の思春期(3) 「性は、悪いこと、恥ずべきこと」と考える社会

西太平洋メラネシアのアドミラルティ諸島に住むマヌス族は、漁業中心の父系社会です。彼らは、性は何かしら「悪いこと」「恥ずべきこと」だと考えています。

セックスは下品で恥ずべき行為で、前戯はおろか夫が妻の胸に触れることさえ禁止されているようで、妻は夫に敵意をもち憎まなければならないという極端な【性否定社会】であるともいわれます。

同じメラネシアのトロブリアンド諸島の人々が【性肯定社会】であるのと対照的です。(『トロブリアント諸島(ニューギニア)の母系社会』参照)

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<メラネシア> (緑色のエリア、大きい大陸がオーストラリア)
南半球にあって、ほぼ東経180度以西に位置する島々の総称。ニューギニア島、ビズマーク諸島、ソロモン諸島、ニューヘブリデス諸島、フィジー、グランドテール島、ロアイヨテ諸島等が含まれる。ギリシャ語で「黒い(皮膚の黒い人々が住む)島々」。

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2007年05月08日

アボリジニーの交換取引(その2) アボリジニーの「気前のよさ」って何?

アボリジニの集団間交流(種族間取引)に引き続き、今回は、彼らの種族内取引について、
「経 済 生 活 の 原 初 形 態-原始社会の財貨取引」
(第二章 オーストラリアの諸種族、b 種族内流通のさまざまな形態)より、紹介します。

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2007年04月30日

アボリジニーの交換取引

アボリジニーの議論が盛んになってきていますね。

「アボリジニの外圧状況etc...」で若さんが疑問点の整理を行ってくれています。(ありがとうございます。)

で、そのうちの疑問点の一つ「アボリジニーの集団間交流はあるのか?」について、参考になるサイトを見つけたので紹介します。
「経 済 生 活 の 原 初 形 態-原始社会の財貨取引」
というサイトです。

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2007年04月29日

アボリジニの外圧状況etc...

アボリジニの「半族→クラン→スキンネーム」についてへのコメント等、ありがとうございます。
にわかにアボリジニに関するレポートも増え、
アボリジニ先住民族のプロミスト婚  
アボリジニのスキンネームシステム
アボリジニの「半族→クラン→スキンネーム」について  
アボリジニの「スキンネーム」は、権力集中防止策?!
スキンネームシステムという画期的な集団統合の婚姻システムが持つ特異性が注目されているところですが、1788年のヨーロッパ人の入植から激動の人口変化を遂げている人種なので、私自身時間軸的変化や、母系父系の地理的分布、それぞれの自然環境(外圧状況)等、交錯してしまっている点もいくつかあるようです。
毎年アボリジニのコミュニティーに訪れ、村々の人々と交流している友人から指摘を頂きました。改めて、友人が体感している生のアボリジニの現状も交えながら、もう少し具体的に抑えなおしたほうがいいように思っています。
とりあえず諸々の疑問点を整理してみました。

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(疑問点、下につづく↓↓↓)

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2007年04月21日

ミクロネシア~はるかなる歳月の歩み

最近、ミクロネシアにハマッています。
いろいろ調べている内に、興味深いサイトを発見しましたので紹介します。
ミクロネシアの島々の共同体社会・習俗について、1800年代初めにヨーロッパ人が始めて島を訪れた時のデッサン、1900年頃の貴重な写真集がコメント付きで収められています。
是非、ご覧ください。(byまつひで)

↓掲載されている写真の事例です。
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2007年04月07日

出自規則の転換要因

ミクロネシアの諸社会においては、出自規則の中に母系父系の流れが混在しているように見えます。これは、元来母系制であった出自規則が父系制へ移行、あるいはその解体過程の形態であるとする説があります。

その代表格として、アメリカの文化人類学者G.P.マードック(1897~1986)を紹介します。
彼は世界中の200以上の民族集団を調査し、主要な生産形態と出自(母系父系・双系)の相関関係を研究したことで知られています。マードック研究成果を、以下の資料を基に整理してみました。

(参考資料)
『ミクロネシアにおける土地所有体系と出自集団の関係』(有道純子)
『出自の規則』(蛭川立)

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2007年04月04日

アボリジニの「半族→クラン→スキンネーム」について

今日はアボリジニのスキンネームシステムに続けて、言語形態とスキンネームについて少し書いてみたいと思います。

オーストラリアのアボリジニと言っても砂漠地帯に住むアボリジニと、そうでないアボリジニでは全く文化が異なっているようです。

砂漠地帯   :母系社会
砂漠地帯以外:父系社会

となっており、それによっておおまかに2系統の言語に分かれ、そこに文化差が生じています。そこから細かく分けると約500~600近い言語形態に分かれるようです。

↓↓↓アボリジニの伝統的民族楽器ディジュリドゥ(イダキ)を演奏している写真です。
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2007年03月24日

ミクロネシア・ヤップ島の紹介 

以前「ミクロネシア・サタワル島の母系原理と父系原理の攻防」でサタワルの事例が紹介されました。今回は続いてヤップ島の事例を紹介したいと思います。
ヤップ島では父系性が強い社会と言えますが、一部に母系的要素も残存しています。

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2007年03月21日

アボリジニ先住民族のプロミスト婚

アボリジニの伝統的婚姻―プロミスト・ワイフ(プロミスト婚)―を紹介します。
<プロミスト婚>直訳すると「約束された結婚」ってとこでしょうか、老若交代の2回婚ともいえる婚姻様式です。
具体的事例として、今から30年程前の事例が取り上げられている書籍があったので紹介します。現在でも行なわれていますが、若い世代からこの慣習は改めたほうが良いのではないかとの意見もでてきているようです。

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2007年03月11日

ミクロネシア・サタワル島の母系原理と父系原理の攻防

母系なのに嫁入り婚って?で紹介されているトロブリアンド諸島のように、母系制の中に父系的要素が入り込んでいる事例は、世界各地で見られそうです。
以前、こんなに近くに住んでいるのに父系に変わった理由は?で紹介されたベトナムの、もとは同族と思われるコホー族は母系、マー族は父系というのは、マー族のほうが父系原理の支配度が上回った事例だと思われます。

同様にミクロネシアでも、サタワル島母系(妻方居住の婿入り婚)ですが、もとは同族のヤップ島は父系(夫方居住の嫁入り婚)へと進展していっています。
ヤップ島は、父から長男への父系相続になっているので(トロブリアンド島のように長男含む男子が母方の集団へ移らない)、上のマー族と同様、かなり父系原理の支配度が上回った形態と考えられます。

まずはサタワル島の父系要素と考えられる父-子相続が、どのように母系社会に組み込まれているかを見たいと思います。

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2007年03月10日

母系なのに嫁入りって?=母系社会の3つの形態=

母系・父系の継承について>で、母系社会を男女の移籍という視点でみると、大きく3つのタイプに分かれると書きましたが、もっとも反響を呼んだ嫁入り婚でありながら母系という、摩訶不思議なトロブリアンド諸島の社会を紹介します。(↓こんな人たち)

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2007年03月03日

ミクロネシア、サタワル島の母系社会

アメリカ先住民:イロクォイ族の母系社会と同様、妻方居住の婿入り婚をとるミクロネシア、サタワル島の母系社会を紹介します。

サタワルの母系社会は、母系の出自による集団編成(母系の血筋を同じくする女性たちと婿入りしてきた夫たちとその子供および養子)で、生産手段の共有と生産物の共同分配・共同消費という体制をとる。そして、母系出自集団の財や集団の特権や地位は、母系の相続・継承法に基づいて次世代へと受け継がれてゆく。

このように妻方同居の母系社会は、女性(姉妹)が母系一族の本拠地にとどまり、一定の財を共有・管理して生産活動を営み、家事と育児を共同で行うという仕組みを基盤にしている。一方で、女性(姉妹)の兄弟が、婿にでた遠方から、姉妹や母系集団の統率者としてコントロールしており(夫は妻の兄弟には頭が上がらない)、夫婦関係ではなく兄弟姉妹関係を核として成り立っている社会ともいえる。

男性からみれば、出自母系集団と婿入り先の母系集団のあいだで板ばさみの境遇に置かれる体制ともいえ、サタワルでは、父-子相続も一部認めるなどの制度によってこの対立関係を緩和している。(筆者注:これは母系集団の解体ベクトルをもつ。)

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2006年10月29日

トロブリアント諸島(ニューギニア)の母系社会

近代人類学の祖といわれるブロニスラフ・マリノフスキー(Bronislaw Malinowsky, 1884-1942)が調査した、ニューギニア西北海上のトロブリアント諸島の母系社会の様子を紹介します m030
以下、大阪市立大学のインターネット講座『世界の民族』より抜粋。

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