精霊回路を掴み、より未知追求の一体化回路を高めていった人類。
このあたりの時期に、精霊回路の獲得と合わせて人類に起こった変化として更に注目したいのが、体毛を無くしていったことです。(正確には、人類の毛穴の数は類人猿と同程度あるので、一本一本の毛を細く短くしていったこと)
なぜ人類が無毛化していったか?については諸説ありますが、前回までの記事にあるように、この時人類が高めていった、より一体化したい、よりスッキリしたいという未知への欠乏発が鍵なのではと考えています。
そこで、今回はいくつかの記事に分け、まずは人類が無毛化していった理由として挙げられている通説はなにか?
また、そもそも皮膚が持つ機能とは?無毛化して肌が露わになることでどんなメリットがあるの?
といった視点を整理していきます。その上で、これまでの議論と絡めながら人類無毛化の仮説を導いていきたいと思います。
まずは人類無毛化の通説について、一般的によく言われるのが、人類は森から草原に出たことで、暑い日中に走って上がった体温を下げる必要があった。しかし体毛があるとその下に汗を出しても蒸発しないので、無毛化していった、ということです。
ただし、草原に住むパタスモンキーは無毛化していませんし、実は体毛があるのに汗で体温調整しているそうなので、やや説得性に欠けると言えます。
また、人類が無毛化していった時期については、約120万年前という説もあります。
これは遺伝的な研究から、日差しが直接肌にあたることでメラニン色素が増え、肌の色が黒くなっていったのがその時期だと推定されたからだそうです。
これについても、年代の推定はかなり大雑把なものという点と、日光に当たるようになった以前から既に無毛化しており、草原に出たことで肌の色が変わっていったという可能性も考えられます。
では、そもそも皮膚はどのような機能を持っているのでしょうか。以下の記事が参考になりそうです。
>皮膚の機能の特色は、他の感覚器官が、聴覚・視覚などに専門分化されているのに対して、温度、圧力、電磁波等かなりキャッチできる領域が幅広く、総合的感覚器官であることである。従って、皮膚はこれらの幅広い領域にわたる感覚情報を集約し、統合する、即ち判断し、各器官に指令する機能を持っている。つまり、皮膚自体が判断器官である。
>もう一つの特徴は、皮膚が快感物質(オキシトシン系)を駆動物質として、使用している点である。快感機能(充足機能)が高まると、同時にマイナス感覚や違和感(不整合感)にも鋭敏になる。従って、皮膚の感覚(識別機能)はより高まる。さらに皮膚が感じた違和感(しっくりこない、気持ち悪いなどの不整合感)は脳に信号として送られ、この不整合感を駆動力として、脳回路は探索を開始する。
おそらく、これらの皮膚の持つ特有性(脳との判断の食い違いや不整合感)が、探索回路=組み換え機能を必要とし(生み出し)、探索回路の発達=新皮質の登場と進化を作り出したのではないかと考えられる。
ここにあるように、皮膚の機能の本質は、外圧をキャッチ・探索し、それを快・不快の判断を行い、身体に情報を発信する(行動)、正に脳の様な機能(以前の記事 [6]でも扱いましたね)。
この探索→判断→行動の機能が、獲得した精霊回路とどのように関係しているのか?
次回は無毛化に向かった理由を深めてみたいと思います。

