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初期人類は骨を食べていた!vol.4

Posted By yidaki On 2008年7月12日 @ 10:51 AM In A 人類の起源を探る | 4 Comments

<初期人類は骨を食べていた vol.1 [1] vol.2 [2] vol.3 [3]>に続き、初期人類の食性に関して、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より紹介させて頂こうと思います。
vol.1 [1]で、初期人類が生存していたアフリカのサバンナでは、昼の炎天下 の中で行動すれば、比較的に大型獣に襲われる危険から回避でき、栄養価の高く、競合相手のいない自然界のニッチとしての骨を採取できることがわかったと思います。
vol.2 [2]では、霊長類の中でも人類は、硬くて靭性の優れた分厚いエナメル質の特殊な歯 を持っていることがわかったと思います。
vol.3 [3]では、犬歯が大きくない代わりに、上下、左右、前後、回転といった感じに自在に動かせるあご を人類は獲得し、骨をすり潰すことができるようになり、骨食が可能になったとこがわかったと思います。
しかし、骨を砕かないと口に入れることができません。
いよいよ手の登場です。今日は手の秘密に迫ってみようと思います。
続きを読む前にぽちっとして、500万年の旅に出発してください。

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大型の肉食獣でさえ見捨てた骨、これを口に入れるためには、骨を砕く必要が出てきます
便利な包丁はありません。どうしましょう
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■骨を砕く道具はあるのか?
その手の基本的な機能は、その手のもっともリラックスした形がつくる空間に入れる物体を想像すれば見えてきます。親指と人差し指は近くにあります。親指の付け根はすこし盛り上がって小指と向かい合っていますよね。
この空間にピタッと入るものはなんでしょう
そうです。下に向かって大きくなる石です。
そういう石だったら重心が下にあるので振り下ろすとき力をかけやすいですよね。このとき親指は石が手から離れないようにしっかり握る役目、ストッパーの役目を果たしてくれています。そのため人類には強靭な親指が必要になります。
vol.1で書きましたが人類の太い親指は、そんな秘密があります。
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■人類ってそんなに親指太いの?
vol.1で霊長類のさまざまな手の形を紹介しましたが、絵を見ても今ひとつピンと来ない方も多いかもしれません。
どのくらい人類の親指って太いのか検証してみたいと思います。
親指の太さ(親指の付け根の骨の、長さに対する幅の割合)を調べてみると、1位はアイアイで40%にもなります。
これに続く2位が人類になります。
人類の中でもっとも太いのはネアンデルタール人で32%、ホモ・エレクトゥス(原人)や現在の人では30%となっています。その次がゴリラや初期の人類アウストラロピテクス・アファレンシス、そしてオカキザル(26%)となります。チンパンジーは意外と細く23%ほどなのです。
ここには、親指の太い霊長類の食性には共通項が存在します。
なんだと思います
実は、食べ物を食べるために、ひっぱたり、叩きつけたりして食べる霊長類たちなんです。
■「口と手連合仮説」
初期人類の手と歯は、骨を主食にする為に必要不可欠の条件をすべて満たしています。
どんな大きな骨でも砕くことができる石を握りしめる大きな親指のある手と、硬度4の骨を砕いてすり潰すことのできる硬度7(水晶と同じ硬さ!)のエナメル質に厚く覆われた歯によって、前後左右上下のすり潰し運動を可能にした平らな歯列こそが、初期人類の主食である骨を開発した道具セットなのです。

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これで手と口が、つまり指の形と歯の形が主食を決定している事がわかったと思います。
・・・・まだ納得いかない ・・・・わかりました :-)
次に、この骨食と直立二足歩行の関係にいよいよ迫ろうと思っていましたが、(番外編)として、vol.5では他の霊長類の口と手の関係が、いかに食性と関係しているか、紹介させていただこうと思います。
サルって外敵のいない樹上生活を手に入れたと思われていますよね。
実は樹上でも生存をめぐり、ニッチを見つけ出し、生存競争が繰り広げられているんです。
次回は、そんな霊長類の可能性収束を紹介させていただこうと思います。


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