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2008年07月06日

初期人類は骨を食べていた!vol.2

初期人類は骨を食べていたvol.1>に続き、初期人類の食性に関して、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より、紹介させて頂こうと思います。
vol.1で、初期人類が生存していたアフリカのサバンナでは、昼の炎天下 の中で行動すれば、比較的に大型獣に襲われる危険から回避でき、栄養価の高く、競合相手のいない自然界のニッチとしての骨を採取できることがわかったと思います。
しかし、骨って見るからに硬そうだし、食べれるのかな という疑問がわいてきますよね。
今日はその辺りを見ていこうと思います。人類の歯って以外と凄いんです。
続きを読む前にぱちっとして、500万年の旅に出発してください。

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■人類の歯って、どんな特徴があるの?
○ゾウの歯
ゾウは草木を引き抜いて食べますが、一緒に土も食べてしまうので、歯はどんどん磨り減ります。しかし磨り減った歯の後ろにある新しい歯が大きくなり、前の歯は押されて抜けて新しい歯と入れ替わるらしいです。それに比べると人類の歯は一見何の変哲もないように見えますよね。でも人類の歯も良く見ると、特化した特長があるんです。
○サルの歯
まずサルとくらべると犬歯がないですよね。人に近いといわれるチンパンジーでも、犬歯はとがって大きい。人類の犬歯はちょっととがってるけど、他の歯から飛びぬけて大きいわけではないですよね。
サルたちの大きな犬歯には大切な役目があるんです。果実の皮をむくときや、木の皮をはがすときににはなくてはならない道具になるんです。
人類にはどうしてそういう道具になる犬歯が必要なかったのでしょう

○人類の歯
人類の歯において、もっとも特徴的といえる部分は、右図のようなエナメル質にあります。人類の歯は、他のサルよりはるかに厚いのです。
人類の歯のエナメル質は2mm以上ありますが、サルたちの歯は1mm以下の者が多く、一番エナメル質が厚いオラウータンでも1.5mm、ゴリラでも1.1mm、チンパンジーでは1mmもないのです。
○エナメル質は宝石!!
歯をつくっているぞうげ質、セメント質、エナメル質は、どれも骨と同じヒロドキシアパタイトという物質でできています。しかし、エナメル質だけはこの物質の割合が96%もあって、しかもその結晶は大きいようです。そのためエナメル質の硬さは、硬度6~7で水晶と同じほど硬いんです。つまりガラスより硬いんです。
そして、エナメル質の凄さは硬さだけではなく、エナメル質の底から表面まで、直径千分の6ミリというエナメル小柱のごく小さな繊維が束になってSの字のようによれてつらぬいています。結晶でありながら、繊維質をもつ物質は、ただ硬いだけではなく、割れにくいという粘り強さ(靭性)をもっているんです。
たとえば、硬さではダイヤモンドが一番(硬度10)ですが、靭性ではヒスイ(硬度6.5)が一番で、ダイヤモンドより割れにくいのですが、それはヒスイがエナメル質と同じように結晶の束がねじれた繊維のような構造をもっているからなんです。
この特別な構造のために、厚いエナメル質でできた歯は、硬い食べ物をかんでも割れないんです。
人類は、そんな最高級の宝石のような分厚いエナメル質で覆われた歯をもっているんです。
なぜそんな特殊な歯が必要だったのか
この疑問 に、骨髄の脂肪を主食としていたという説では、説明できないのです。
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だんだん人類が骨を食べるための必要条件の土台ができてきましたね。
次回はどうやって骨をたべたのか 手との関係性は など見ていこうと思います

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comments

しっかりした記録が残っていますね。
足入れ婚は、母系制と父系制の折衷型ともいえるし、夜這いでうまくいくかお試し期間を設けて結婚に至る形式ともいえそうですね(現在も婚前交渉自由という形で存続していますね)。
それにしても仲人が大変な苦労をしないとまとまらなかったというのは、労働力を取られるのをよしとしなかったんでしょうか?
後、「嫁さんカタギ」というのは「娘かつぎ」のことではないでしょうか。赤松啓介の本で紹介されています。↓
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002358.html
るいネットでもこちらに ↓
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=84439

  • 2008年9月23日 18:23

岡さん、コメント、参考記事の紹介ありがとうございます。
確かに、「嫁さんカタギ」というのは「娘かつぎ」のことかも知れませんね。(「嫁さんカタギ」は誤植?)
婚姻様式を知るには、各地域の外圧状況や生産様式も調べる必要がありそうです。

  • さいこう
  • 2008年9月26日 22:09

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