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2023年04月23日

【古代西アジアの文明史④】現代の新しい「世界観の共有」 : 集団や古い制度を超えて直接つながる関係が、むしろ、個人と「集団や社会」の距離を縮めプラス感覚を醸成している。

前回は、土器の紋様の変化に、「共有された世界観」の変化が表れているのを見てきました。人類は長い間、自分たちは世界の一部であり、自分たちも含めて世界の循環の一部と考えて自然の恵みを糧に生きてきました。

しかし人口が増え、集団同士が接触し同類圧力が高まってくると集団の課題は、それに対応するために人口を増やすこと、農耕など自然に手を付けて生産力を高めることへと傾斜していき、自然との一体化、循環の世界観は少しづつ弱くなっていったと思われます。それで土器も世界観を表したものと言うよりは機能的なものへと変化した。

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さて、現代、世界は色々な問題が山積みですが、ばらばらになった人々はどのような「世界観の共有」に向かっていくのでしょうか。どのような「世界観」を共有することが集団統合、社会の統合にとって可能性があるのか。

この点、本ブログに参加しているメンバーで少し話し合ってみました。

私)世界観の共有について考えるとき、もちろん環境問題というのは大きな視座になっていくとは思うが、意識潮流、みんなが、特に若い人がどんなことを考えているかと言うところが重要と思います。新しい世界観に繋がりそうな点ある?

Aさん)いろんな情報があふれており人それぞれに考え方がバラバラ。一方、学校教育も旧態依然だし、マスコミの発信することに洗脳されており、自ら思考しているとは言い難い状況。

私)中高年も含めてそれはそうかもしれないですが、若い人は、私たちのような自我世代に比べたら、素直でまっすぐ、人の期待に応えようというところが、人としてまっとうな感じはすごくするのですが。

Bさん)見ていて思うのは、少し前の若者はいじめ経験もあり、人とのかかわりにすごくびくびくしていたと思う。嫌な仲間圧力に巻き込まれないか、変に思われないかをすごく意識していた。しかし、以前に比べると、周りとの関係を前向きに、プラスに捉えているとように思う。

周りのことをいい意味で気遣っており、【自分が属している集団を心地いいものにしたい、よりいい場所にしたい】と思っているように感じる。積極的に巻き込むとかまではいかないのすが。

私)まわりを気遣っている、意識しているというのは非常に感じますね。リスペクトっていうんですかね。あってます?それが、集団や場を意識したものになっているということか。私たちのような「まずは自分」の世代とは全く違う。

Cさん)今の話とも関係すると思うのですが、SNSやら何やらで、身の回りのしがらみのある関係を超えて、色々な人、色々な世界へ直接につながることができるようになっている。プライベートだけでなく仕事でも、職場の人間関係をこえて、自分の追求する気持ちさえあれば、その世界の力のある人と近づくことさえできる。そういうどこにも繋がれる感覚は、若い人の意識に大きな影響を与えていると思う。

私)そのように開かれているから、逆に、身の回りの集団にも仲間にも、変に警戒せずに、プラス感覚でとらえられるのかも。

でも、何だかんだ言って職場や学校の人間関係が主であって、それが作る意識がひとの行動を支配しているような気もするが?

Dさん)必ずしも、そんなことはないと思います。これまでの人間関係、社会制度を超えて、いろんな人や世界と直接結びついていくことは、現代の先端の可能性ともいえるので、新しい意識を開き作っていくものなっているように思う。

それは、これまでバラバラに解体されてきた個人が、【集団や社会】と近づいていくような感覚さえ与えると感じます。(もちろん、プラスの感覚)

そういう意味では、Bさんが例に挙げられた、「自分が属する集団を心地いいものにしたい」という場、集団に対するプラス意識とつながっている気がします。

★仕事でもプライベートでも、古いしがらみを超えた、新しい「直接つながる」関係を広げていくことが、むしろ【個人と「集団や社会」との距離を縮めプラス感覚を醸成していっている】。これまでの集団や社会からは、ひたすら遠ざかっていく流れから転換し始めている。これは「世界観」の変化への大きな一歩になっているのではないでしょうか。

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