2008年07月09日
初期人類は骨を食べていた!vol.3
<初期人類は骨を食べていた vol.1 vol.2>に続き、初期人類の食性に関して、『人はなぜ立ったのか?』『親指はなぜ太いのか-直立二足歩行の起源に迫る-』島泰三著より紹介させて頂こうと思います。
vol.1で、初期人類が生存していたアフリカのサバンナでは、昼の炎天下
の中で行動すれば、比較的に大型獣に襲われる危険から回避でき、栄養価の高く、競合相手のいない自然界のニッチとしての骨を採取できることがわかったと思います。
vol.2では、霊長類の中でも人類は、硬くて靭性の優れた分厚いエナメル質の特殊な歯
を持っていることがわかったと思います。
骨って食べられるのかな
って、気がしてきましたよね。
そこで今日は人類のあごの秘密を交えながら、骨を食べていた初期人類に同化してみたいと思います。
■骨ってどうやって食べるの?
この点は著者の島泰三さんが実際試みておられます。
愛犬リリーにやろうと買ってきた牛の骨を食べることにした。骨はとても硬いので、包丁の背で何度も叩いて割った。口に入れるほどの大きさに砕くのが大変なのだ。骨を歯の間でころがせるほどの大きさにするのが、第一のコツだ。一度に噛もうとしても、それは難しい。なにしろ骨だから、煮てあっても硬い。
臼歯の間でコロコロと転がすように砕くのが、第二のコツだ。こうすると、あれほど硬かった骨も粉々になる。
第三のコツは、こなごなになった骨を、臼歯をこすりあわせてすりつぶすことである。こうすると、骨はノリのようにどろどろになる。骨もこうなると喉にひっかかることもなく、楽に飲み込むことができる。
■骨をすり潰すあごの秘密?
人類のあごの関節には関節を守る包みに遊びがあります。
あごは上下、左右、前後、そして片側だけを動かして回転させることができます。これこそ人類のあごの特徴なのです。
そういう自由な動きができるためには、歯の並びが平らな面をつくっていなければならないのです。
人類にはどうしてそういう道具になる犬歯が必要なかったのでしょう
vol.2
そうです
人類にとって犬歯は、必要な道具ではなく、むしろ骨を食べるために邪魔になったのです。
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だんだん骨を食べられる実感がわいてきたと思います。
でも骨を割るための便利な包丁なんて、初期人類にはないですよね。
次回は骨を割るための、人類の手の秘密に迫ってみたいと思います。
- by yidaki
- at 10:05


comments
そんなに栄養価の高い骨を他の動物が食べなかったのは、やっぱり、硬くて食べにくくておいしくなかったからなんでしょうね。
日本でさえ、今の季節、炎天下一時間も活動すると、倒れそうになります。
初期人類は、他の動物が活動しない過酷な炎天下に活動し、食べ残された骨を漁って生き延びるために、長い時間を掛けて、歯や顎や、手も骨を食べるのに適したように進化したのですね。
>taamaさん
コメントありがとうございます。
他の動物が見向きもしなかった骨を、食べようとしたのは、かなりの外圧状況があったと推測できるのかもしれません。
vol.1で霊長類の様々な手を紹介しましたが、見ていただいたようにいろんな手の形があります。その手に応じて様々な食性になっています。
様々な霊長類が様々なニッチを見つけ可能性収束していっています。アイアイとかもかなりすごいです。
また追って紹介させてもらいますね。
アフリカのサバンナでは、昼の炎天下がニッチだったというのが、意外であると同時に、なるほどぉ~と思いました。今後もこのシリーズ期待しています☆
>遥可さん
どうもです。
わたしも初期人類は洞窟に住んでたと聞いていたので、夜こそこそ洞窟から出るイメージを持っていました。
しかし、アフリカのサバンナの昼の炎天下ほど生物にとって過酷な環境はありませんよね。
過酷な昼の炎天下だからこそ自然界のニッチがあったんですね。