シリーズ「日本人の可能性」。これまで8回お送りしてきました。
日本人の可能性①~日本人の基点「勤勉」は、充足発の女原理 [1]
日本人の可能性②~西欧と日本の階層意識の違い [2]
日本人の可能性③~西欧と西洋の民主制の違い [3]
日本人の可能性④~共同性がの差がもたらす東洋・西洋の観念体系の違い [4]
日本人の可能性⑤~日本人の持つ舶来信仰とは [5]
日本人の可能性⑥~”考えない日本人”のこれからの可能性はどこにあるか? [6]
日本人の可能性⑦~なぜ、日本一国が、侵略を免れたのか?(先兵ザビエルの到来)~ [7]
日本人の可能性⑧~自然音を左脳で聞く日本人~ [8]
今回からは、3回に分けて『漢字』を取り上げてゆきます。
元々は外来ながら、日本語に同化していった『漢字』。
日本人の可能性とはどう繋がっているのでしょうか?
画像は「日本文化研究会」 [9]さんからお借りしました。
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では、いつものようにるいネットの投稿から引用 [11]してゆきましょう。
(もとの引用先はこちら [12])
■1.2歳の幼児が漢字を読んだ!■
きっかけは偶然だった。
小学校教師の石井勲氏が炬燵(こたつ)に入って「国語教育論」という本を読んでいた。
そこに2歳の長男がよちよち歩いてきて、石井氏の膝の上に上がり込んできたので、氏は炬燵の上に本を伏せて置いた。
その時、この2歳の幼児が「国語教育論」の「教」という漢字を指して「きょう」と言ったのである。
びっくりして、どうしてこんな難しい字が読めたんだろう、と考えていると、今度は隣の「育」の漢字を指して「いく」と言った。
石井氏が驚いて、奥さんに「この字を教えたのか?」と尋ねると、教えた覚えはないという。
教えてもいないものが読めるわけはない、と思っていると、奥さんが「アッ! そう言えば一度だけ読んでやったことがある」と思い出した。
奥さんは音楽の教師をしており、「教育音楽」という雑誌を定期購読していた。
ある時、息子が雑誌のタイトルを指で押さえて、「これなあに?」と聞くので、一度だけ読んでやったような記憶がある、というのである。
そんなこともあるのか、と半信半疑ながら、ひょっとしたら、幼児にとって漢字はやさしいのかもしれない、と石井氏は思いついた。
ひらがなは易しく漢字は難しい、幼児に教えるものではない、と思いこんでいたが、実はそうではないのかもしれない。
これが石井式漢字教育の始まりだった。
引用文中に出てくる石井勲さんは、現在、『漢字教育法』を確立され、教室を経営されているようです [13]
写真もこちら [14]からお借りしました。
■2.漢字学習で幼稚園児の知能が伸びた!■
それから石井氏は昭和28年から15年にもわたって、小学校で漢字教育を実践してみた。
当初は学年が上がるにつれて、子どもの学習能力が高まると信じ込んでいたが、実際に漢字を教えてみると、学年が下がるほど漢字を覚える能力が高いことが分かった。
そこで今度は1年生に教える漢字を増やしてみようと思った。
当時の1年生の漢字の習得目標は30字ほどだったが、これを300字ほどに増やしてみると、子供たちは喜んでいくらでも吸収してしまう。
それが500字になり、とうとう700字と、小学校6年間で覚える漢字の8割かたを覚えてしまった。
ひょっとしたら就学前の幼児は、もっと漢字を覚える力があるのかもしれない。
そう思って昭和43年からは3年間かけて、幼稚園児に漢字を教えてみた。
すると幼児の漢字学習能力はさらに高いということが分かってきた。
同時に漢字学習を始めてからは幼児の知能指数が100から110になり、120になり、ついには130までになった。
漢字には幼児の能力や知能を大きく伸ばす秘密の力があるのではないか、と石井氏は考えるようになった。
この秘密の力とはなんでしょうか?
上記引用中の石井勲氏のHP [15]にヒントがありました。
機械的記銘とは、
幼児期O~3歳が最も高く、丸暗記力とも言う。興味がわけば、何でも即座に記憶してしまう能力。漢字は意味のある言葉(語)なので、幼児の注意や関心を引き、また複雑な形をしているので記憶の手がかりが多く、幼児にとってやさしい。
論理的記銘とは、
8~9歳くらいから次第に育つ能力。ものごとを論理的、体系的に理解し、認識する能力。
※幼児期に言葉(内言)の豊かな子にすると、早くから論理的記銘が高まり、優秀な子に育ちます。
だとすると、幼児期に『機械的記銘』を飛躍的に伸ばすことができれば、体得した豊富な知識・認識をもとに、その後の『論理的記銘』で構造化してゆく基盤となります。
『機械的記銘』を飛躍的に伸ばす『力』が漢字に秘められているということでしょうか!?
次回、続けて追究していきます!