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2012年03月18日

日本婚姻史に学ぶ共同体のカタチ シリーズ2 ②「溶け合う充足の先に見た精霊」


日の出に感謝、鎮守の杜、八百万の神、植物に語りかけ・・
自然現象や万物に対しても、人を観るのと同じような存在として観ていることってありますよね。このような万物への意識の在り様や見方は人類固有のことで、とりわけ日本人には深く根付いているように思います。
人類は、サルから枝分かれした約500万年前から、文明が始まる約6000年前までの人類史99.9%の時代を、極限的な生存圧力の下で生き延びてきました。このことを前回の記事では書きましたが、前段のような意識の在り様や見方も、この時代に作られてきたものだと推察されます。
それは、縄文以前の上古代の潜象科学=カタカムナを考察した、楢崎皐月氏の認識にも現れています。

楢崎皐月氏のカタカムナ説(1) 宇宙から素粒子に至るまで、万象は共通構造(相似象)を示すより引用
「相似象」というのは次の二つの意味がある。一つは「互いに似通ってくる性質がある」という意味である。たとえば、朱に交われば赤くなるとか、夫婦の顔がだんだん似てくる、などのように、環境に似通わせる性質があるという意味である。
もう一つは、「いろいろな現象のパターンが共通である」という意味である。たとえば、原子核の回転構造が、太陽の周りを惑星が回転する太陽系の回転構造に類似しているなどの例が挙げられる。カタカムナ人の天然に対する直観は、カムの無限世界および、宇宙球の巨大なものから、目に見えないアマ始元量の最小素粒子までを観て、そこには共通のパターンすなわち相似象があることを見抜いた。それを記してあるのが「カタカムナ文献」である。
楢崎皐月や宇野多美恵は、カタカムナ人の偉大さは、「天然に相似の象がある」ことを見抜いたことだとして、「カタカムナ文献」を勉強する会の名称に「相似象」という名前を用いた。「相似象」とは、天然宇宙のサトリということになる。

人も宇宙も全て同じ秩序構造を形成している、という万物への同一視観が、極限時代の人類の認識と思われます。
☆☆このような認識を人類がどのように獲得してきたのか?
それを今回の記事にしてみたいと思います。

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足の指が先祖返りし、木に登れなくなった初期人類は、樹上に棲むという本能上の武器を失い、極限的な生存圧力に晒されました。恒常的な飢えと怯えという極限的な生存圧力のなか、人類が辛うじて生き延びることができたのは、唯一残された共認機能に全面的に収束することで、自他の不全を同一視し充足・安心感を得、不全を和らげることができたからです。このことを前回の記事【日本婚姻史に学ぶ共同体のカタチ シリーズ2 ①「目交い~見つめあう充足の性」】で述べました。
そして、

共認機能とは、相手に同化する、サル・人類に固有の機能。元々は、サル時代に形成された不全から解脱する為に形成された機能で、相手の不全(期待)と自分の不全(期待)を同一視する共感回路を原点としています。そこで相手と同化することによって充足(安心感等)を得ることができます。(るいネット:共認機能

です。
前書きで述べた質問。「人も万物も同じ」という認識は、この同類を対象にしていた共認機能を、万物にも適用することで生み出された認識です。

極限状況の中で、人類は直面する現実対象=自分たちを遥かに超えた超越存在たる自然を畏れ敬い、現実対象=自然に対して自分たちの生存(=危機からの脱出)への期待を込め、自然が応望してくれる事を切実に願った。つまり、人類は直面する過酷な現実対象=自然を凝視し続ける中で、元来は同類を対象とする共認機能を自然に対して作動させ、自然との期待・応望=共認を試みたのである。そして遂に、感覚に映る自然(ex. 一本一本の木)の奥に、応望すべき相手=期待に応えてくれる相手=精霊を措定する(=見る)。人類が万物の背後に見たこの精霊こそ、人類最初の観念であり、人類固有の観念機能の原点である。直面する現実対象(例えば自然)の背後に精霊を見るのも、物理法則を見るのも、基本的には全く同じ認識回路であり、従って精霊信仰こそ科学認識=事実認識(何なら、事実信仰と呼んでも良い)の原点なのである。 実現論(人類・極限時代の観念機能)より引用

このように、同類である相手に期待し応望することで充足を得る共認機能を、自然に対しても期待し応望する対象として、精霊を措定したところに、万物への同一視観の原点があります。
☆☆では、何故、自然にも共認機能をむけることができるようになったのか。
極限的な生存圧力のもと、恒常的な不全を和らげる共認充足は、生きるエネルギー源であり、集団内での最大期待であったと思われます。その充足を追求するなかで、人類は地上で適応するために直立歩行の訓練を始め、それが踊りとなり、皆で同じ動きで足を踏み鳴らす踊り=祭りが、共認充足を高め、同時に生存圧力に適応する力にもなっていたと思われます。これは、現在でもネイティブといわれる現住民族に共通して見られる現象です。


アミ族の祭りには豊年祭、播種祭、捕魚祭、海祭などがある。
豊年祭「イリシン」は最も重要な祭祀儀式で、毎年夏に行われる。期間は2週間ほどで、時期も日数も村によって異なるが、基本的に南部の台東県では太陽暦の7月、北部の花蓮県では8月に行われる、祭ではブタが殺され、皆で肉を分けて食べる事が行われる。祭では色彩豊かな衣装が着られ、歌や踊りが行われる。
また、10月から11月にかけて、アミ語でシカワサイと呼ばれる女シャーマンが主催する祭りがおこなわれる。これには8~15歳の子供が集められ彼らは盛んに踊る。特に祭りの終りの半月ほどは激しく踊り、その間にトランス状態に陥った童女が次代のシャーマンに任命される。
ウィキペディア アミ族より引用


画像はこちらのHPからお借りしました。<アボリジニの儀式の際の踊り、棒やディジュリドゥーを使ってリズムを取る様子を描いたもの>
太古の昔から人は音楽を奏で、踊り儀式を通して精霊界と交信し、自然界の繁栄、感謝、供養を行ってきた。儀式とは人間の根源的な部分に還り、究極の癒しや人同士のつながりを強固にするための手段でもあった。
~中略~
神社などで見られる木や岩に締められているしめ縄があるが、あれは神籬(ひもろぎ)と言い、古代からヤポネシアンたちは神霊を地上に迎える際に依り代として岩や木にしめ縄をし聖域を創りだした。しめ縄はスパイラルに作られるが、スパイラル運動とは電磁コイルなどに見られるように大きなエネルギー増幅効果やDNA構造が示すように生命原理であり、台風や、渦潮、そして地球の自転や、天体の公転によって生じる宇宙の根本原理なのである。
要するに、輪になって踊るという事は天地を結ぶ神聖なエネルギーの柱を創りだし、宇宙の根本原理と一体になるという事で、そこに様々な気づき、癒しがある事を意味している。
それは思考による理解の有無に関わらず起こる動きで法則と言うものだ。世の中にはそういうものがたくさんあり、それらは神聖なものとされている。マントラやヨーガ、ネイティブの人々の踊り、かけ声など・・ アボリジニの場合は様々さ動物や神聖な事柄の模倣、実演が儀式の中心だが、それらは太古の昔から受け継がれてきた体を使った印のような働き。解かりやすく言えばヨーガのようなもので、基本の型から個人個人がトランス状態の中で発展させたりして純度を高めてきているものも多数ある。
アボリジニを紹介したこちらのHPから引用

このように始原人類は、極限的な圧力のもと、踊り≒祭りを通じてトランス状態に入り、自他の境が取り払われるまでに同化=共認機能を発達させ、チャネリング回路を作り出したと思われます。
また、極限時代の共認充足のなかでもとりわけ性は最大の共認充足ですが、男たち女たちの性充足も、体の接触を媒介にせずとも同化・充足できるチャネリング充足になっていったと思われます。

チャネリング回路とは、観念原回路(=精霊信仰)を作った(つないだ)共認充足回路のように思われます。共認(解脱)収束と直立歩行訓練によって形成されたエンドルフィン・トランス回路と、女の極限的不全状況⇒依存⇒充足期待が相まって強力な快感機能=エンドルフィン・エクスタシー回路を発達させ、宇宙と一つに溶け合う感覚を獲得する。ここまで行って初めて恐ろしい自然に対して共認回路が作動し、100%肯定視できる対象=精霊を見たと思われます。
原始人類(後期)の全員婚より引用

そこでは、生存期待をこめて、女たちは男たちに100%依存⇒同化(感謝・応望)することで、男たちの背後にある自然外圧をも同化(感謝・応望)の対象としてとらえるようになり、相手も宇宙も全てが一つに解け合う充足を獲得する。それにより、自然の背後にも、応合すべき相手=期待に応えてくれる相手=精霊を観ることができた。
そして、男たちは女たちの充足を実現するために、女たちが共認対象として捉えた精霊に導かれて、それまで恐怖の対象であった自然に対しても、充足を与えてくれる存在として対象化することができた。

つまり、自然に対しても、同類と同じように期待し応望する対象として目をむけることが可能になったのは、踊りを通じて発達させた共認機能の先に、男たち女たちの同化、充足過程が媒介になって、実現できたのではないかと思われます。
これは、カタカムナの言葉にも現れています。

第三十四句
カムナガラ  カムミカシコミ
アガメアフ  ヤワセノマツリ
イツキノリ  アマウツシミチ
イヤミソギ

この句の概要の意味は、『カムナガラ』 和楽(ヤワセ)を求める多くの男女の集り(マツリ)に於て、互ひにカムミを尊重し尊敬し合う(カシコミ)よろこびを希求する事は(イツキノリ)、生命の代謝物である電子正孔(サヌキ アワ)を、身体に、活性に収着させる(イヤミソギ)、アマウツシの有効な方法(ミチ)である。』
(ヤワセノマツリ)
「ヤワセ」とは「セ」を「ワ」する意で、「セ」とは、セく(急く、塞く、堰く、咳く)、セセこましい、セセらぎ、セセる、セまる、等の用語に感じられる思念であり、ヤワセとは、「セ」をやわらげ和合する意である。「マツリ」とは、「マが個々(ツ)に分れた(リ)を集める」といふ思念から、後世の、神々や人々を集めてマツル、「祭」の意味が出てくる。
▼人の生死や結婚などの際に、集合して和楽を共にしたい気持は誰にでもあるが、ヤワセノマツリのサトシは、人々のその気持ちを、積極的に、アマウツシをうけるイツキのイノリに結びつけたものである。則ち男女の異性のマツリ(集ること)が、カムミのサヌキ アワを活性に起励し誘発する、アマ ウツシの方法であるといふ物理を彼らは知って居た。別の歌詞には「オメタグヒ」と言って居る。彼らはその時の男女の接触の快よい恍惚感を最高の幸福とし、それが、互ひの生気を増大し、心身の健康を保つ、最も有効なアマウツシのおかげである事を感じて居たのである。

~中略~
▼現代人の「セックス」と古代人の「性」  
カタカムナ人の直観によれば、個体の保全の上に、一刻も欠かせぬ、何よりも必要な、生命の根元ともいふべきものが、サヌキ アワのカムミ(正反電気)であり、それを最も活性に身にうけるアマウツシが、個体にとって最も快感(良い気持)を感じる事であり、異性の接触が、その最も有効な方法であるからこそ、それは生物にめぐまれた最大の恩恵であり、その故に、何よりも有難く、神聖な、カシコムベきものなのである。
これに対し、現代人が「セックス」とよぶ性行為は、カタカムナのサトリによれば「性」の本性(ナリ)の一面にすぎない。子孫を残す為の性行為にも亦快感を伴ふが、それは、個体にとっては、逆に生気を消耗させるものであるから、当然節度がなければならぬ。(自然の生物では限られた期間しか発情しない。)したがって、「性」といふものの本来性をサトれば、生気増大のアマウツシを得る男女の和楽は、何の憚るところもなく、大いに求め合い、与へあふ事が望ましく、異性の接触を願う本能は決して所謂「エッチ」の故ではなかった事がわかるであらう。そしてそれを、神聖な、イツキのイノリの本来のスガタに基づくものと考へた、上古代人の気持も頷かれて来る。そして、反対に、生気消耗の性行為の方は、おのづから慎む態度になる筈である。
~中略~
「畏敬の対象」を、個人や偶像や物質に向ける事の効果と弊害を、我々は歴史上に多く見て来た。その意味で、「カシコミ」の対象を、人間的なスケールにおかず、ひたすら「カムミ」に向かはせ、「カムミ」について考へる(カムカヘル)事を、最高の人間のミチとした、カタカムナの教への高度さがしのばれるのであるが、更にそれが、後代に展開した宗教や哲学の類と根本的に異なるところは、その「カム」なるものが、単なる観念的、形而上学的、心情的なアイマイなものではなく、上古代人の鋭い直観によって把握された、「実在の潜象」である為に、その物性物理(コトワリ)が、極めて明晰に示されて居る点である。(電気にも男と女則ちサヌキとアワがあるといふ彼らの直観は、現代科学によって証明されて居るように、上古代人の直観のマトモさは、最新の理学によって、徐々に裏書きされ始めて居る。
「アマ-カムの対向」の相似象として、めいめいが自分の配偶のサヅカリを希求し、夫は妻に「アマ」を見、妻は夫に「カム」を見る気持で結ばれた人々が、相手を互ひに尊重する感情になるのは当然である。それは現代人の人権思想や男女同権思想とは異質ながら、どの「民族の根」にもある、スナホな相(スガタ)に通じるものである。

◆まとめ
極限時代の始原人類は、集団内の最大期待であった生存期待を充足期待さらには精霊期待へと上昇させてきました。そしてその期待に応えるべく唯一残された共認機能を先鋭化させ、その結果自然等の現実世界の背後に精霊(法則)を見、自然外圧に適応することができました。これらが実現できたのも、より共認機能を高め精霊を見た女たちと、女たちを充足に導く男たちが互いに同化し合う過程があったのだと思います。この時代の男女の在り様とは、共認機能をチャネリング回路にまで発達させ充足を得る、云わば全員婚だったのでしょう。
次回は、人類史99.9%の極限時代を終えて、弓矢を開発し洞窟を出た後の縄文時代を考察します。縄文時代の婚姻様式も、現代の私たちの意識につながった日本固有の特徴が表れています。お楽しみに~

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