2023年03月11日
中国の婚姻に対する価値観
(画像はこちらからお借りしました。)
婚姻史を扱っていくなかで、日本だけではなく世界に目を向けたとき、中国の婚姻史が 非常に興味深かったのでここで述べていきます。
中国の長い歴史の中で、国家成立初期と現代の婚姻へ対する価値観の比較をしていきます。
現代につながる価値観はあるのでしょうか?
国家成立初期(殷や周の時代)では、身分制度が確立される以前、氏族による集団が形成されました。これには子どもは生涯父方の性を名乗るルールも存在していました。
では現代の価値観はどういうものなのでしょうか?
現代では、婚姻とは生まれた子どもに重きを置く価値観が強い。
本当は結婚意志がないのに「早く結婚しなさい!」と親にプレッシャーを与えられるほど。
「子は宝」という揺るぎない価値観は現代の中国には存在しています。
(画像はこちらからお借りしました。)
だから離婚率が高く、性行為自体には充足を求めていない。あくまでも「子」のための結婚であり、性行為なのです。
上記の調査から、国家成立初期から長らく父系の中で受け継がれてきた
自分たちの血=子どもを最重要視する価値観が、性や婚姻や子育ての根っこにあるのではないでしょうか?
いかに優秀な子孫を残すために、家父長の定めた婚姻や性に対する決まり事が多く、房中術も、より優秀な子孫を残すためにはこうすべきということが示されていて、性充足が第一目的ではないと思います。
- posted by miyasaka at : 2023年03月11日 | コメント (0件)| トラックバック (0)
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