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2012年04月21日

【世界の神話から見える男女の性】-2~ギリシャ神話=略奪の正当化神話~

各国の「神話」から民族固有の集団特性、男女関係の特性を見るシリーズ、今回はギリシャ神話を取り上げてみます。
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■ギリシャ神話の特徴
・性表現が多い(略奪、強姦、乱交、近親相姦、獣姦、同性愛、自己愛、・・・・)
・略奪表現が多い
・ギリシャ神話をテーマにした絵画にも略奪場面が多い例えば日本神話にも性表現は多く出てきますが、どこか性に関しても大らかさを感じます。
ところが、ギリシャ神話に関しては同じ性表現にしても少し様相が異なります。
特に、強姦、獣姦、同性愛など、現代的な価値観からするとタブーであったり、アブノーマルであったりと、本源的な(自由な)性とは異なる感じがします。
そのあたりに日本人の民族性と、ギリシャ人の民族性の違いがあるかもしれません。
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今日は、幾つかのギリシャ神話の事例とギリシャ人の出自から、彼らの民族性と男女関係の特性に迫ってみたいと思います。
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■ギリシャ神話とは
wikipediaより)

古代ギリシアの諸民族に伝わった神話・伝説を中核として、様々な伝承や挿話の要素が組み込まれ累積してできあがった、世界の始まりと、神々そして英雄たちの物語である。古典ギリシア市民の標準教養として、更に古代地中海世界での共通知識として、ギリシア人以外にも広く知れ渡った神話の集成を言う。(中略)今日、ギリシア神話として知られる神々と英雄たちの物語は、およそ紀元前15世紀頃に遡る。その濫觴(らんしょう)においては、口承形式でうたわれ伝えられてきた。(中略)口承でのみ伝わっていた神話を、文字の形で記録に留め、神々や英雄たちの関係や秩序を、体系的に纏めたのは、ホメーロスより少し時代をくだる紀元前8世紀の詩人ヘーシオドスである。

ギリシャ神話の内容が出来上がったのは、ほぼ紀元前15世紀頃である。
また、それまで口承でしかなかった神話を文字にまとめ、体系化したのは同じく紀元前8世紀頃である。
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              ゼウス
■ギリシャ人の出自
「山賊・海賊によってつくられたギリシア・ローマ」
概ね3500年前の寒冷期に端を発し、印欧語族が地中海東岸に進出し、山賊海賊集団となって先住ギリシャ人を侵略支配した。
ギリシャ神話が出来上がったのはこれより後であり、それまでの壮絶な略奪・侵略と、それによる生き残った先住民に対するやりたい放題の行為を正当化したものと考えられる。
なぜならば、もともと山賊・海賊同士であった連中を集団統合する為の唯一の規範は、「戦利品に対する平等分配」しかなかったからである。だから、奪った戦利品(先住民=奴隷)は自分の私有物であり、自由にしてよいことになる。後にこの平等観念を基にして、彼らの集団統合の形態は「共和制」となった。
この観念を元に自分達の行為を正当化、神格化したものがギリシャ神話ということになる。
(したがって、先住民の信仰の対象である地母神でさえ、征服の対象=強姦の対象となっている)
■強姦の歴史~(wikipedia) 

強姦の概念の始まりは神話・宗教の世界にまで遡る。ギリシア神話においてゼウスとエウロペ或いはガニュメデスの話も強姦に類似した合意の上の性交を交えた誘拐と表される。
(中略)
古来より戦争には兵士による女性の強姦が付き物であり、陥落した城塞、征服された民族、捕虜となった少なからぬ女性は(戦った兵士への褒美や敵への見せしめという意図もあり)強姦の対象になった。

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      エウロペ                ガニュメデス          ペルセフォネ
■ゼウス(4):母娘と狂女物と「花と蛇」(ペルセフォネ)
絵で見るギリシャ神話

自分の娘であろうが姉妹であろうが手を出すゼウスを筆頭に、ギリシャ神々の世界には狼がいっぱいです。デメテルお母さんは、そんな狼たちから守るため、娘 を神々の目が届きにくいイタリアの先っちょにあるシチリア島に住まわせました。ペルセフォネお嬢様は、そこでひっそりと、しかし明るく清楚に生活していま した。他の地元の娘たちとペルセフォネが野原で花摘みなどをして遊んでいたある日のこと。悲劇が起きました。突然、地面が裂け、地中から現れた男にペルセフォネ娘は誘拐されてしまったのです。この誘拐シーンの美術史上の基本は、どうやら次のベリーニの彫刻っぽいです。

これらのように、ギリシャ神話には略奪及び強姦などの内容が頻繁に書かれています。
ここからこのゼウスの行動に示されているように、力の強い者は何をしても許される、という考え方が見て取れます。
したがって、その男女関係(婚姻形態)は明らかに略奪婚であり、男女間の充足関係というより、略奪者の私権充足=自我充足が中心になります。
だから、女のほうも私権収束していく為に、神話の中には“嫉妬”の内容も多くでてきます。
嫉妬の女王といえばこの人、ゼウスの妻であり姉である「ヘラ」ですね。(写真右端)
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     ケンタウロス          エロス=キューピット         メドゥーサ             ヘラ
蛇足ですが、現代においてもギリシャ人は世界でも一番セックスの回数が多い国民だとのことです。
 →「世界各国のセックス頻度と性生活満足度」
しかし集団規模が大きくなると、さすがにこのしたい放題の状況では社会秩序は保たれず、すでに紀元前4~5世紀頃の哲学者プラトンが「男色者として肉体(外見)に惹かれる愛よりも精神に惹かれる愛の方が優れており、更に優れているのは、特定の1人を愛すること(囚われた愛)よりも、美のイデアを愛することであると説いた(「プラトニックラブ」の起源)」ように、すでに無政府状態な略奪婚に対する疑問が発せられ、のちにギリシャ~ローマ時代を通じ非征服民として征服者達の性奴隷的な扱いを受けてきた民衆から生まれたキリスト教が、「アンチギリシャ神話」的に禁欲を強く打ち出したことへと繋がるのではないだろうか。

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とても面白いブログですね。夜中にも関わらず手が止まりません。
 中学程度しかない人文的知識を使って人間の違い、日本人とは何かを漠然と考察していましたが、人類が他の動物との違いは複雑な言語の獲得であると考える点は管理人様のブログと合致しました。
 私は日本人の発展は島国にあり、他民族との戦争が少なかったために文明の破壊や、異種文化をもつ人間への警戒が薄かった。よって、良いものを取り入れるという点に優れていたために技術立国となることができたと考えています。
 しかし、現在は外国との物理的・心理的距離が近いために闘争にさらされ、資本主義の虜となり、良い技術であっても保身の為に全て取り除け(出る杭は打て)という風潮になっているのではないかと憂れいています。
 他の記事もできるだけ読ませて頂きたいと思います。このような知識の宝庫というべきブログを公開していただいていることに感謝申し上げます。

  • mina
  • 2014年2月19日 00:21
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