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2015年11月24日

私権と共に瓦解した恋愛観念 ~20代男女の恋愛観はここまできた~

牛窪恵・著『恋愛しない若者たち』の内容を紹介します。

今の20代男女は、恋愛しない。出来ないのではない。したがらないのだ。
2014年の調査(リクルートマーケティングパートナーズ)によると、現在交際相手がいない20代は、女性で60%、男性で76%にも及ぶ。また、明治安田生命福祉研究所の調査で「過去に一度も交際経験がない20代」を見ると、女性で23%、男性で42%にのぼる。

30年前はどうだったか。バブル予兆期の82年最盛期の87年の調査で「交際相手なし」は、女性は35%、男性は43%で、裏を返せば、6~7割の男女に彼氏・彼女がいたことになる。今とは格段の差だ。

また、2015年に発表された内閣府の『少子化社会対策白書』では、未婚で恋人がいない20代男女の約4割が「恋人は欲しくない」と回答。そのうち、男女とも45%前後は「恋愛は面倒」だと答えている。

極めつけは、今回新たに取材した20代男女が発した、こんな声の数々だ。

 「告白って、なんか本気すぎて怖い。」
 「恋愛自体、恥ずかしい。『ネタ』っぽい。」
 「デートって疲れる。やたらコスト(お金と時間)がかかる割りに、トクがない。」
 「最近、彼が仕事で忙しくなったなったから、月1回しか合わなくてすむんです。ラッキー。」
 「結婚すれば、面倒な恋愛から開放される。早く結婚しちゃいたい!』

そう、実は恋愛は、しないだけでなく「無視したい」もの。多くは「恋愛スルー」なのだ。また、一部は恋愛嫌い。昨今は消費の世界でも、「嫌消費」との言葉が流布しているが、恋愛も例外ではない。特にここ数年は、女子にまで、恋愛が「ブラック扱い」されたりしているのだ。

そして取材・研究を進め、過去の恋愛史を振り返るなかで、若者の恋愛意欲における転換点が90年代半ば~00年代にあったことが判明。私はこれを「恋愛(ラブ)レボリューション」と位置づけることにした。

レボリューションの要因は5つある。おそらく最大要因は「バブル崩壊と長引く不況」だろう。以下「恋愛不良債権の露呈とリスク回避」「超情報化社会と行き過ぎたコミュニティ志向」「男女平等社会と男女不平等恋愛」、そしてちょっと意外に思えるかもしれないが、「超親ラブ現象(親子仲良し)と性のセルフ化・嫌悪化」も、どうやら現20代男女の恋愛嫌いに強く関係していそうなことが、少しずつ見えてきた。
※次回以降、各要因を紹介していきます。

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