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2022年03月25日

一体化の深さは、不整合感を切り口にどれだけ繰り返し再現して本質に迫れるか

同類を越えた、万物の自然対象との一体化を司る右脳。

一体化するために、対象を捉えようとするための探索・再現回路を司る左脳。

これまでの記事で扱ったように、この両者を結ぶ脳梁をいかに太く繋げること≒あらゆる対象の再現を繰り返すことが、私たち人類の観念機能を育む土台になっています。

 

*****

ところで、皆さんは仕事や学び、遊びなどで日々「再現」していますか?

仕事場面においては、そろそろ新入社員が入ってくる季節。会社では、新人研修が行われていくことかと思います。

また新入社員に限らず、入社して10年目くらいまでは、仕事の「型」を身に着ける大切な時期。

これまでの言葉以前の観念シリーズから現代を生きる私たちの仕事場面に活かすなら、仕事の「型」を習得できるかということも、どれだけ真似して再現してきたかということが重要になってきます。

写真はコチラからお借りしました。

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ところが、幸か不幸か今は便利な世の中になり、どんなものであれパソコンで表現、もしくはコピペできるようになりました。
文字・文章や、アート・図面などは、専用のソフトを使えば完全に均一なものがいくらでも作成可能。現実の感動する風景や造形物も、スマホで写真を撮ってしまえばいつでも見返せますよね。

 

一見、再現のスピード・効率が上がっているかと思いきや、逆にこれらの行為によって、現代人はとことん本質を捉える力が弱くなっている⇒成果に繋がらず、結果的にスピードも実は落ちてしまっている、と感じられる社会人の方も多いのではないでしょうか。

 

というのも、単なる機械作業・コピペ作業は、再現した気になっただけで対象を捉えてない≒右脳を使っていません
大元の充足源である右脳の一体化回路を使っていないというのは、充足もできないし本質も捉えることはできない状態。これでは成果につながるはずもありません。

 

更に、冒頭にも書いた「あらゆる対象の再現を繰り返すことが、私たち人類の観念機能を育む土台になっている」ということ。これは逆に言えば、観念機能とは「あらゆる対象を再現する力」でもあります。

 

自らの手・体を使って再現しようと思っても、完全な一致はありえません。追求・探索の深さは、まさにこの微妙な不一致≒不整合感を切り口に、どれだけ繰り返し再現して本質に迫ろうとするかにかかっています。

(恐らく、子どもやサヴァンの方たちが一見同じ作業を繰り返しているのも、潜在的には微妙に違うから真似し続ける≒探索し続けているのではないでしょうか。)

 

先人達の蓄積してきたモノ、技術を、自らの手を動かしてひたすら真似して再現しているうちに身に着くものこそが「型」といえるのではないでしょうか。

 

これから若手を育成する方たちや、皆さん自身も、是非身体を使った再現で型を身に着けることにチャレンジしていきませんか?

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