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2022年03月30日

動物の「鳴き声」と人類の「言葉」の違いは、再現回路にあった?!

(※写真はこちらこちらこちらこちらからお借りしました)

 

観念回路の形成を追求する中で、目の前の同類に対する真似回路を超えた「再現回路」に注目しています。

 

突然ですがみなさん、言葉は何のために出来たと思いますか。

 

思いを伝えるため?

情報を伝えるため?

 

どれも間違いではないし、その役割ももちろんあるのですが、でもそれだと、動物の鳴き声と何が違うのだろう?と疑問が湧いてきませんか?

 

そこで今日は、他の動物の「鳴き声」と人類の「言葉」の比較から、再現回路と発声の関係を探ってみたいと思います!

 

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では、動物の「鳴き声」と、人間の「言葉」の違いの本質は、どこにあるのでしょう?

鳴き声よりも多彩に伝えられることでしょうか。

鳴き声よりも詳細に伝えられることでしょうか。

 

でもこれらはどこまでいっても程度の差でしかありません。

他のどの動物にもない「言葉」を生み出す要因としては、あまりにも弱い。。。

 

そこで私たちが注目したのが、再現のための言葉です。

 

考えてみると、動物たちが鳴き声を発するときは、例えば、敵の存在を知らせる、エサの位置を伝える、異性にアピールする、敵を威嚇する等、基本、その時の情報や意思を目の前の相手に伝えるためのものです。

つまり、全て現在形なのです。

 

それに対して、私たち人間は、他の場面で起こったこと、今ここにいない人のこと、過去に経験したこと等を話します。これらは全て、現在形ではありません

そう、実は私たちは、現在形ではないことを「再現」して伝えているのです!

 

つまり、音声か言語かという以前に、この「再現する(したい)」という思考や欠乏こそが、現在形の合図としての鳴き声との最大の違いではないでしょうか!

 

>再現回路は、何かと一体になり充足したいという一体化回路と、未知にどんどん向かっていく探索回路が合わさっており、これが観念発達の原動力になっていると思われます。

この再現することで充足する、という回路を発達させたことが、人類とサルの違い、すなわち言葉や道具の獲得を分けた、ひとつの重要なポイントになりそうです。

http://bbs.jinruisi.net/blog/2022/03/6343.html

 

発声機能が発達するまでは、音声的には鳴き声と変わりなかったかもしれません。

でもその欠乏(目的)が、鳴き声とは全く異なります。

人類だけが、「合図」ではなく「再現」のために音声を発しているですから。

むしろ発声機能も、他の対象を真似(再現)する中で発達していったと考える方が整合します。(人間の体の作りのままで他の動物の声を真似ようとすれば、喉や舌を上手く使うしかない)

 

従って、同じ像・感覚を共有して一体充足するための「再現回路」が、発声機能の発達と言葉の誕生に繋がった!!

 

これが今回の私たちの仮説です♪

 

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