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2016年9月22日

2016年09月22日

人間の成長を最も阻害しているのが、他ならぬ学校教育である

赤ん坊に学ぶ。

赤ん坊は生れ落ちた段階では、人間としてはカタワの状態だ。
人類の人類たるゆえんの言語機能が殆ど機能していないからだ。
だから、生命の根源である適応欠乏全開で周りに同化し共認充足を得ては、一体化を試み言語機能を習得しようとする。
不完全な存在ゆえに、常に「どうする?」と感じ思考し続ける。まさに、生きる欠乏の塊である。
そんな赤ん坊も、物心がついて学校で学び始めるにつれ、次第に大人しく物分りのよい子になっていく。

リンク
>乳幼児期までは「これ何?」「何で?」と聞きまくり、貪欲に言葉を吸収していた子供が、学校に行くと吸収意欲を失い、勉強嫌いになって終うのは、なぜでしょうか?
その元凶は、強制的な勉強圧力にあります。
学校で与えられる教科書の中身は、周りと繋がりたい一心で言葉を吸収していた幼い頃のような肉体的な欠乏と全く繋がっていません。
これでは、学校の勉強に対して何の意欲も湧いてこないのも当然です。そんな「勉強」を強制すればするほど、子供の活力は衰弱し、遂には生きる意欲そのものを失ってゆきます。もちろん、子供たちは上から与えられた答を何とか理解しようと頭に詰め込みますが、そこでは本来の「何?」「何で?」という思考回路は(試験とは関係ないので)封鎖されてゆきます。<

言葉は、極限時代の人類が、絶望の環境の中で、生きるために常に「どうする?」と追求し続けた果てに獲得した適応機能である。
だから、言葉はコミュニケーションのためではなく、追求するためにある。
であれば、人間の成長とは、真っ当に追求するための言葉をまず獲得し、磨き続け、様々な課題を突破していくことにある。
ということは、人間の成長を最も阻害しているのが、他ならぬ学校教育ということになる。

実現論)より
>哺乳類の哺乳類たる最大の特徴は、弱者が種を維持する為の胎内保育機能(それは、危機ゆえに出来る限り早く多くの子を産むという、危機多産の本能を付帯している)である。
しかし、卵産動物が一般に大量の卵を産み、その大部分が成体になるまでに外敵に喰われることによって淘汰適応を実現しているのに対して、胎内保育と産後保護の哺乳類には、適者だけ生き残ることによって種としてより秀れた適応を実現してゆく淘汰適応の原理が働き難くなる。そこで、淘汰過程が成体後に引き延ばされ、成体の淘汰を激化する必要から、哺乳類は性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強化していった。<

哺乳類の淘汰適応戦略は生体後の適応闘争にあり、初期段階では性闘争本能強化による淘汰適応であったが、集団を形成したサル・人類は性闘争本能を抑止することで集団収束し、共認機能、観念機能を獲得することで外圧適応態として進化を遂げた。
学校教育は、この外圧適応のための観念機能の獲得を阻害していることに他ならず、生命の適応原理に反しているとうことを、あらためて認識しておきたい。

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