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2019年7月7日

2019年07月07日

千島喜久男のバクテリアの自然発生の実験

1958年、千島喜久男氏はバクテリアの自然発生に成功したと発表した。その実験を紹介する。

以下、『フォッサマグナ沿線の温泉めぐり』「カタカムナ文献~生命自然発生の実験」の要約。

生命の自然発生について、1864年のパスツール対プーシェの大論争でパスツールが勝利。それ以来、生命の自然発生は否定された。

それに対して、1943年、桜沢如一は生物自然発生説について触れている。「パスツールは、フラスコの中も大自然も同じように考え、フラスコの中では細菌が発生しないことを立証したにすぎない。また、細菌の起源については一言もふれず、また考えもしない。」

1958年、岐阜大学教育学部生物学主任の千島喜久男が、バクテリアの自然発生に成功したと発表。

【千島氏の実験方法】
消毒したスライドとカバーグラスの間に無菌処理したカエルその他の血液をのせ、パラフィンで封じる。そしてそれを何日も連続して観察するというもの。
はじめは血液中の微細な顆粒や細胞破片がブラウン運動をしているのが見られた。まず、これらのものが徐々に腐敗菌に変わっていった。次に赤血球の原形質の中にウイルス様の小顆粒が生じ、やがて腐敗菌に成長し、球菌から桿菌に変わった。同様に白血球の中にも菌が発生した。ついに不活性下で親なしの桿菌が発生したのである。この菌が発生するまで約一週間、千島喜久男はその過程を位相差顕微鏡写真に撮影することに成功した。

千島博士は次のように述べている。
「これは、処理過程における汚染だとか、空気中からの芽胞の侵入などの疑問を許さない。簡単、確実、明瞭な方法である。パスツールの「不自然状態における生物自生の否定」は真実であるが、私のいう「自然状態における生物自生の肯定」もまた、真実である。パスツール説の一般化は行きすぎである。」

1963年、千島と桜沢は、フランスで講演。終了後、「私の原子転換説とあなたの新血液論とは、原理的にはまったく共通している。おたがいに真理のためにがんばりましょう」と、握手を求めてきたフランス人がいた。それは元素転換説を提唱したルイ・ケルヴランであった。

1970年 科学技術庁の顧問斎藤憲三が木灰から微生物が発生したことを発表。この実験を工業技術院微生物研究所が追試・確認し、無機物質から微生物の自然発生に関わる試験と鑑定の成績書を発表。
斎藤氏は抗生物質研究所、東京大学伝染病研究所、国立予防衛生研究所で追試を依頼したところ、それぞれ「盛んに運動する物質」「運動するもの」「微生物」の発見を認めた。そこで特許庁に出願したが、「パスツールの生物の起源の原理に反する」として受付を拒否されたため、斎藤氏が工業技術院に鑑定を依頼したもの。

【工業技術院での公式実験の方法】
『カタカムナへの道 潜象物理入門』(関川二郎著 稲田芳弘編 Ecoクリエイティブ刊)より。

まず培養基の殺菌を確認する。なら灰、ぶな灰、よもぎ灰の三種を、0.5グラムずつ白金のルツボに入れてバーナーで加熱し、650度を保って、0分、10分、30分、60分の四区分で灼熱処理する。その後、これらの草木灰を培養基に添加して、30度で1週間保持する。
その結果、木灰(ぶな、なら)の場合は灼熱時間と関係なく微生物の存在が認められ、草灰(よもぎ)の場合は10分までは微生物の存在が認められたが、あとは認められないことが解った。
尚、この実験の灼熱温度は650度であるが、パスツールの定説では「生物は、100度で60分、120度で40分以上は、耐えることができず死滅する」とされている。

カタカムナの提唱者楢崎皐月氏は千島氏の自然発生説について、次のように述べている。
新血液理論は物と心と生命とを統一する原理に基づく科学になる可能性がある。それは知識を混乱に導くだけの現代物理学、ひいては宗教学一般とは正反対の理論である。だが、そのためには、これだけでは不充分であり、さらに一歩、進めなければならない。新理論は血液からビールスへ、生命の微小性を告げている。その生命の微小化が、原子量子の段階まで、さらに時空の微粒にまで進めるとともに、時空の微粒から量子原子微小体、さらに血液に至るまでの、生命の可逆性を追求する必要がある。これらの機序が験証されない限り、感受性の鈍い石頭の科学者たちは頑強に、抵抗を示すであろう。
(「健康日本」1971年8月号「物質と生命の自然発生・新血液理論と楢崎皐月氏」「新理論に期待する楢崎氏の見解」と題する記事に掲載。)

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