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2009年11月25日

本格追求シリーズ1 人類の”性”の本質を探る<人類の性欲構造1(前半) 現在の性のいきづまり>

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現在の性は行き詰まりを見せており、一言で言うと「性(欲)衰弱」の状況にあります
男女の(性の)吸引力の衰弱、特に男の性欲の衰弱は、男の力の基盤を社会的に失ったことが原因と考えますが、人類の性欲構造の本質に迫るためにもまずは、性(欲)衰弱の現状と昔の性についてまとめておきたいと思います。
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★現代の性の行き詰まりはいかに?
(セックスレスの推移)

引用セックスレス関連資料
●データブック NHK日本人の性行動・性意識
本調査でのセックスレスの定義
・年齢が20~40代
・配偶者か恋人と同居
・同居している相手とのセックスの頻度が月1回未満
この定義のうち、「同居」の条件を外してみても、20~40代で配偶者や恋人がいるもののうち、14.7%がセックスレスという結果。
年齢層別では20代:30代:40代=4.1%:19.3%:15.9%
配偶者や恋人と同居しているものに限定すると、18.7%がセックスレスという結果。
●朝日新聞社調査「夫婦の性;1,000人に聞く」
月1回未満(「1年間なし」+「年数回」の回答合計)
・・・20代:30代:40代:50代=11%:26%:39%:46%
月1回以下(上記+「月1回」の回答合計)
・・・20代:30代:40代:50代=29%:46%:54%:69%
●朝日新聞社調査「夫婦の性;1,000人に聞く」
2001年7月の朝日新聞朝刊に掲載
勃起障害(32.9%),性的回避(14.3%),性嫌悪(8.6%)性欲低下(8.6%)などであり、このうち特に「回避型人格障害→性的回避」が注目された。人間関係を築くのが面倒、こんな事を言ったら変に思われるのではないか、失敗して嫌われると思うと相手に近づけない、恥をかくことを恐れるあまりセックスもできない、といったタイプ。
●阿部輝夫氏の小論文『急激に増加する、男性の性嫌悪症~変化しつつある「セックスレス」の原因』
セックスレスの原因を84年から91年までと92年から2000年までに二分すると、最近では、かつてはゼロに等しかった男性の性嫌悪症が急激に増加。

■性の相談内容の変化~「性欲障害」や「性嫌悪」が上昇

引用性の相談内容の変化~「性欲障害」や「性嫌悪」が上昇
主訴に関して、男性の場合は「勃起障害」が50%を超えて第1位を占め続けていた。しかし99年に50%を切り、それ以降も減少を続けている。これに対して、かつては例外的な主訴であった「性欲障害」が95年以降は毎年20%を超え、年によっては主訴の第1位になる。
(中略)
一般的な傾向としては、性欲障害を訴える相談者で、「若い方たちの性に対する淡泊さが目立つ」と次のような対応を指摘する。「セックスするなんて、面倒だから」「なんでわざわざセックスをしなければならないのか」といった声を聞くことが増えている。

■2008年データでは、36.5%の割合でセックスレス
第4回 「男女の生活と意識に関する調査」結果の概要→図3婚姻関係にあるカップルで進むセックスレス参照
■近年の中高大学生の性行動に歯止め
http://www.jase.or.jp/jigyo/youth.html
・男子大学生の上昇に歯止めがかかる。
・性行動の低年齢化
・性行動の低年齢化は女子の割合増加が影響している。
■未婚率上昇、出生率低下
>1970年ごろから一貫して未婚率上昇。近年は特に20~30代男性の未婚率上昇が目立つ。
年齢別未婚率の推移
>75年ごろに出生率1.0代に突入。以降も下げ留まらず。
出生率の推移
■草食系男子の実態とは?
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=199728
■セックスレスキュー
セックスレスキュー
また、このような深刻な夫婦問題の中で、「セックスレスキュー」という仕事?もあるようです。
現代の性の行き詰まりは年代を問わない現実(社会)問題であることがわかる。
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★日本の性の行き詰まり、昔はどうだったのか?
■戦後の日本(昭和28年)は、現在と比べて性が盛んである。
終戦直後~現在の日本:恋愛結婚と離婚率の増加の関係
■江戸時代の性事情は戦後よりさらに盛んであった!?
小林一茶は3~5回/日 毎日?SEXをしていた!?とか、SEXを禁止する日=性交禁忌の日が定められていたようです
性交禁忌の日
■『30させ頃40し頃50ゴザむしり』
昔からのことわざからも、年代を問わず性の豊かさ、性はおおらかなものであるという認識が読み取れる。
>30代の女性はその魅力が満開になる年代で、
男性の方がしたがるから、『させごろ』
40代の女性は自分の方の性欲が強くなって、
自分がしたくなるので『しごろ』
50代になるとゴザを掻きむしるほど気持よがる・・
から『ござむしり』とか『ござかく』と言うそうです。
昔は性を日常なもの、おおらかなものとして捉えていたようである。
それでは、この現状認識をふまえ、現在の性の行き詰まりの原因はなんなのか?
いつからどのように性が低下してきたのが次回の記事で詳細につめていきたいと思います。
お楽しみに。

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comments

>何よりも重要なことは、彼らが持ち込んだ最大のものは稲作などではなく、「私権意識と私権制度」であることである。
すごい視点ですね。歴史教科書にもこういった視点での見解はないのではないでしょうか?
婚姻制度が集団の意識に大きく関係していることがよくわかりました。

  • マニマック
  • 2010年3月10日 16:56

>このように、妻問形態の個別婚が新しい時代の正式の婚姻制として表面化してきますが、大衆的には「夜這い」にみられる群婚原理も根強く持続していくことになります。
支配階級の婚姻制度と、大衆の婚姻規範は異なっていた。これは日本婚姻史を見る上で大切な視点かもしれませんね。
史料としては、当然、支配階級の制度がほとんどでしょうが、「夜這い」にみられる群婚原理の系譜も面々と続いていたはずです。こちらは史料は少ないのでしょうが、群婚原理の系譜もたどっていきたいですね。

  • さいこう
  • 2010年3月13日 22:21

>マニマックさん
現代の婚姻制は、個人に委ねられた自由婚。
これにどっぷりつかってしまうと、婚姻制が社会統合の最重要(最基底)課題であるということさえ気づけなくなってしまうようです。
色つきの常識を、ひとつひとつ塗り替えていきたいですね。

  • なおと
  • 2010年3月16日 20:49

>さいこうさん
いきづまった私有婚。それに代わる新しい婚姻様式は何か?
その実現にどれぐらいかかるのかは想像もできませんが、しっかりと実現基盤を発掘していきたいですね。

  • なおと
  • 2010年3月16日 20:55

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  • 匿名
  • 2012年8月9日 21:24

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共同体社会と人類婚姻史 | 日本婚姻史1~その5:弥生時代前期の婚姻制度【持ち込まれた私婚制】

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