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2011年10月15日

【男女関係の行き詰まりと可能性】~性の衰弱①<セックスレスの進行が止まらない>

近年の婚姻動向を捉える為に、前回記事では「婚活」を扱いました。次に今回からは「性の衰弱現象」に焦点をあてていきます。
今回は「セックスレス」を扱います。
1992年、「セックスレスは既にかなり進行していている」という衝撃の事実が顕在化し、小子化問題と共に社会問題化しました。その後セックスレスは増加の一途をたどり、20年経過した現在でも増加し続けている状態です。
セックスレスが「あたりまえになってきた」という声もありますが、性欲そのものが減退しているという生物として異常事態というほかありません。
一体何が?どういう変化が起きているのでしょうか?
1.2010年、日本のセックスレスは?
2.セックスレスになった理由は?医療や支援金では直らない?
3.セックスレスの変化と世代毎の特徴
4.セックスレスの原因と可能性
の順で扱います。
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1.2010年、日本のセックスレスは40%に?!(約40年後には100%?)
「セックスレス」は、1991年に精神科医の阿部輝夫氏が日本性科学学会でセックスレス夫婦の臨床事例の発表を行い、これをマスコミやネットが取り上げて顕在化。既にセックスレスが広く進行しているという衝撃的な事実が明るみになって、1992年に社会問題化しました。
※セックスレスとは「特別な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクト(ペッティング、オーラルセックス、裸での同衾など)が一カ月以上なく、その状態が長期にわたることが予想されること」(日本性科学学会の定義1994年)
まず以下のグラフを見てください。
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(グラフは社会実情データ図録様よりお借りしました。)
グラフによれば、セックスレスは2001年から一貫して増え続け、2010年には40%に到っています。
仮に、このままの比率で増え続けた場合、40年後にはセックスレスは100%になります。
グラフは継続的な調査ではありませんが、「セックスレス」の定義に基づき週刊誌や新聞社、テレビ局などが行った複数の調査を重ねあわせたものなので、一定の事実を示していると思われます。

参考に他の調査例も見ておきます。
◆1997~8年【セックスレス 23.9%】
<東邦大学医学部看護学科:都内S総合病院産婦人科を来院した人を対象にアンケート調査を行い292名より回答を得た。(平均年齢は40.2歳)>
・性交の頻度”について”月1~2回”とした人が40.2%と最も多い。
・性交の頻度”が、”年2~3回”とした人が10%, ”しない”とした人が13.9%である。
・すなわち、セックス頻度が月1回未満(セックスレス)→23.9%
◆1999年【セックスレス 24%】
<NHK:全国の16~69歳の国民の中から無作為に3,600人を抽出して調査>
・セックス頻度が月1回未満(セックスレス)→24%
・性的に活発な20代から40代に限定しても19%にのぼる。
◆2004年【セックスレス 35%】
<厚生労働省の研究班:性体験のある16~49歳の1329人を対象に調査>
・一か月間のセックス回数→「なかった」(35%)・既婚者では、男性の28%、女性の34%が「なかった」と回答。
◆2006年【セックスレス 30~34%?】
<バイエル薬品:全国の30~69歳の既婚男女約800人を対象にしたインターネットによる調査>
・年間平均セックス回数は17回
・1年以上セックスをしていない夫婦は33・9%
・夫婦間のセックスについて、60%が「大切だ」と回答しながらも、 セックスレスと自認する夫婦は48・8%
◆2006年【セックスレス 29.6%】
<週間現代:40代男性2000人(既婚、未婚問わず)>
「あなたは、普段セックスをどのくらいの頻度でしていますか?」
・毎日       →0.7%
・週に2~3回   →8.2%
・週に1回    →16.5%
・月に2~3回  →26.9%
・月に1回    →18.1%
・半年に2~3回 →12.2%
・年に2~3回   →5.6%
・年に1回     →1.3%
・年に1回未満  →10.5%
◆2006年【セックスレス 34.5%】
◆2008年【セックスレス 36.5%】
<財団法人日本家族計画協会:アンケート調査>
2.セックスレスになった理由は?(医学的、経済的な理由ではない)
1991年の精神科医の阿部輝夫氏の発表から20年が経過しましたが、セックスレスは現在進行形で(若年から高年齢まで)年々増加し続けています。
様々なコンサルティングや少子化政策が行われましたがいまのところ効果はでていません。
効果が出ないのは、セックスレスが「医学的」or「経済的」な問題ではなかった事を示唆しています。
また、セックスレスの理由として「なんとなく」「仕事で疲れている」「セックスよりも楽しい事がある」が多く上げられている事から、原因は「セックスの充足の低下」にあると考えると考えるのが妥当です。

では、セックスの充足状況はどうでしょうか?
世界各国のセックス頻度と性生活満足度という調査があります。
◆2010年
<男性向け避妊具の大手メーカーDurex社:毎年セックスに関わる国際比較調査をウェッブサイトで行っている。>
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(グラフは社会実情データ図録様よりお借りしました。)
グラフは大きく見ると、セックスの頻度と満足度が比例関係にあります。(中国が例外的ですが・・・)
また、モンゴロイド系(アジア)よりもコーカソイド系(ヨーロッパ)のセックスの頻度が多いのが特徴ですが、何より、問題は日本で、頻度・満足度共に突出して低い! 低すぎ!!

参考に関連する他のデータも見ておきます。
◆1999年 日本のコンドームの売り上げは、ピーク(1978年)の1/7
◆2005年 日本のコンドームの出荷量が激減、1993年は6.3億個、2005年は3.2億個と半数にまで低下。
滝を落ちるような落差がありますね。
単純計算(比例関係)だと、ピークの1/10位に減っています。

3.セックスレスの変化と世代毎の特徴 (阿部輝夫氏SAPIO 2009年12月16日号掲載より抜粋)
◆原因は、1991年ごろは女性のセックス忌避によるもの。
◆1997年から男性の忌避が急増
阿部輝夫氏によれば、氏がセックスレスの原因として上げている性嫌悪症は1991年の発表当時は殆どが女性であったが、97年頃から性嫌悪症の男性患者が急増し、近年では女性患者を上回るという状況になっているらしい。
診断例では医師や銀行員、公務員、一流企業の社員など、いわゆるエリートといわれている職業が目立つらしい。
また、青年期、壮年期の性嫌悪症は、欧米からの報告は少なく日本特有であるとの事。
また阿部氏の臨床事例から、世代毎の特徴があるらしい。
◆20代【自己中心的】

症例:半年の交際を経て結婚。交際中はセックスしたが、新婚初夜からセックスレスが続く。妻が相談にきて、「セックスよりもパソコンやゲームに夢中」、「たまにその気になってもすぐに挿入しようとする」と不満を漏らす。後日、夫が来院し、「マスターベーションで十分で、セックスするまでもない」、「(自分のセックスに)妻が文句を言う」と話す。

このケースは、20代後半から30代半ばの若年層のセックスレスで多く見られる症例だ。問題は、男性側の思いやりのない自己中心的なセックスである。(阿部氏)
◆30代半~40代半【女性上位型】

症例:夫は、“草食系”のやさしいタイプ。性への嫌悪感は、結婚初夜にできず妻になじられたところから始まり、子どもが生まれてからセックスレスに。一方、妻は、ネットで見つけた「月8回は普通」というデータを突き付けて夫を責め、やがて家庭内暴力を振るうようになったので、夫が子どもを連れて実家に逃げた。その後、再び家族3人の生活に戻るも、妻はセックスレスを理由に家事をせず、夫は妻の暴言や暴力に耐えている。

性嫌悪症の患者の大半が、30代後半から40代半ばの壮年層である。
◆50代【仕事人間。亭主関白型】

症例:結婚して30年の妻が来院して、「セックスレスが1年、長い時で2年も続く」と嘆く。雰囲気づくりに努めても、夫はうまくはぐらかしてしまう。一方、夫は、「仕事が忙しい」、「妻の体型を見ると萎える」、「妻以外で、セックスのパートナーがいる」と話す。

4.セックスレスの原因は?
何時からセックスレスが始まったのか?過去のデータがないので正確なところはわかりませんが、コンドームの売り上げや、1992年にセックスレス問題が表面化した際の年配者の反応(なんでしないの?)などから1980年以前はそうではなかった(さかんであった)と考えられます。
◆戦後~1970年にかけて、村落共同体が失われ、「村」の規範に基づく集団婚(夜這い婚を含む)から「家」単位の見合い婚へ、そして、貧困が消滅した1970年頃からは個人婚(自由な恋愛婚)が一般化しました。タブー破りを美化する恋愛観念によってセックスの活力は一旦加圧されたものの、1985年頃、女の力が相当強くなって(=性権力)セックスレスの兆候が現れます。
まず強くなった女に対し、男が背を向けはじめたという事です。
当時、生身の女を避ける「オタク」も登場してきます。
◆さらに、1997年頃、私権のトップである銀行や大蔵官僚の威信がなくなり、お金第一ではなくなった事が明確に意識されるようになって私権闘争の意味がなくなっていきます。
ここまでの原因構造は、

1970年の貧困の消滅
  ↓
遊びに収束
  ↓
性権力の高まり
  ↓
(独占の)性の衰弱

にまとめられます。
   ↓↓↓
「セックスレスの原因構造」
◆私権社会秩序の全てがリセットされる過程かも・・
2008年にはリーマンショックなど世界経済の破綻や、国家破綻の予感も感じられるようになって、社会秩序そのものが崩壊しつつある不安が増して、「性欲が出てこない」という状況にまで到っていきます。
生物としての基本的な欲求を脇においやる程の秩序崩壊の不安感ですが、これは逆にみれば、私権社会秩序の全てがリセットされていく過程であるとも考えられます。
つまり、性は、秩序の根幹として、新しい社会秩序の可能性とともに再生するのではないでしょうか?

もう少し現在の性と婚姻を様子を見てから答えを出していきましょう。
次回は「草食男子」を扱います。

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