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2011年3月19日

2011年03月19日

カシ族の母系(母権)社会

>牧畜集団で財が登場していることは既に述べたが、財は母集団の女ボスが管理している。これは単なる母系ではなく、財の管理→集団の実権は女ボスが握っているということであり、母権社会と呼ぶのが適切である。
また、女の分配も女ボスが差配している。(3/13なんでや劇場(2) 遊牧によって何が変わったのか?より)
この財の登場は農耕社会でも同様であり、アジア農耕社会の母権制の実情を、インド東北部のアッサム地方にあるメガラヤ州のカシ族に見てみよう。(森田勇造著『アジア稲作文化紀行』より。)
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メガラヤ州は山岳丘陵地帯であり(標高1000メートル以上)、東側にカシ族、西側にガロ族が住んでいる。カシ族は、中国の雲南や安南(ベトナム)地方から山の尾根伝いにやってきた古代越系民族で、西のガロ族は、北のヒマラヤ南麓からやってきた人びとの末裔だとされているが、両方とも母系(母権)社会である。
写真はメガラヤ州の位置と、カシ族の女性。森田勇造著『アジア稲作文化紀行』より。
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