2021年08月05日
先祖への感謝、子孫への期待
今年もお盆の時期が来た。長らく日本の風習であり、全国いたるところで、ごく普通の家庭で当たり前のように行われてきた。こういう行事は宗教以前の深い意識に刻まれたものであろうと思われる。
その中身としては、先祖に対する感謝の意識が中心であるが、精霊という存在を措定して身近な生物に乗り移っていらっしゃるという意識など、自然の中で生かされているという森羅万象に対する感謝、畏敬の念も生起させるものでもある。あらゆる制約を超越して夏祭りが連綿と繰り広げられるのもこういう意識を共有しているからこそであろう。
このような感覚、意識はすでに失われつつある共同体意識が本来の人類の在り様である証左なのかもしれない。普段の生活では意識できないこのような意識、感覚こそ、次代の共同体社会にとって根源的な心の在り様となる。ある意味、日本人にとっては、このお盆の時期に心のリセットを行っているのかもしれない。
そのような一例を紹介したい。
- posted by KIDA-G at : 2021年08月05日 | コメント (0件)| トラックバック (0)