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2009年04月21日

いまどきの若者は恋愛に何を求めているか

●恋愛に関する世代ごとの意識調査の結果
4月20日の日経新聞に、18~44歳までの男女約3000人を対象とした、恋愛に対する意識調査の結果が載っていました。
大きくは20代独身の意識と、「30代以上の独身当時」の意識としてどう感じていたか、という風にまとめられています。
草食系とも言われる最近の若者の、恋愛に対する意気込みはどうなのか。 30代以上の人の独身時代との意識の差はなんなのか。そしてその理由はどこから来ているのか、などをみてみたいと思います。
いつものように、応援の方も宜しくお願いします。

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(「ジーンズファクトリー」より)
●恋愛に関する世代ごとの意識調査の結果
以下、代表的な3項目のアンケート結果です。
1.「異性と親密に交際することをどう思うか(思っていたか)」
20代    30代以上
①楽しい幸福感が得られる   →79%    →87%
②精神的に安らぐ        →60%強   →約60%
③性的な充足が得られる    →約40%   →約40%
④自分にとって必要       →40%弱   →40%弱
⑤お金がかかる         →約30%   →約20%
⑥面倒・わずらわしい      →30%弱   →約10%
⑦趣味や個人的な時間が減る →30%弱   →20%弱
2.「デートで行くことが多い(多かった)場所」 
20代    30代以上
①商業施設            →60%以上  →約60%
②自分又は相手の部屋     →約60%   →60%弱
③レストラン・バーなど飲食店 →60%弱    →60%強
④映画館             →約50%    →50%弱
⑤遊園地・テーマパーク     →約30%   →約50%
⑥公園               →30%弱   →約40%
⑦海や山             →約20%    →40%弱
3.「デートには車が必要だと思う(思っていた)」
若い層ほど必要と思う割合は少なく、特に29歳くらいを境にそれより年齢が低い世代は、女性より男性の方が比率は低い。
上記から言えるのは、恋愛に対する価値観で最も多いのは、精神的な安らぎや充足であり、世代共通である一方、恋愛に金を掛ける必要は無いと思う比率が、若者ほど多いと言う事です。しかもデートの場所も若者ほど日常生活とそんなに変らない場所を選んでいます。
さらには、「ユニクロ」や「しまむら」の服を日常的に買う世代である彼らは、デートに着てゆく服も特別に高い服で着飾ろうとはしないようです。
●恋愛に対する意識の差
この意識の差はどこから来ているのでしょうか。
上記のアンケート結果を再度まとめてみると、精神的な充足を求めつつも、それをお金を掛けることで得ようとはしていません。普段と変らぬ行動の中で、充足を求めようとしているように見えます。
では、かつての若者(笑)、30代、40代、50代などはどうだったのでしょうか。
バブルの時代が顕著なように、デートといえば勝負服を身にまとい、高級車で送り迎え、高級レストランで食事、誕生日やクリスマスには高価な贈り物など、いかにして「モノ」で女性を喜ばせようとしていたか、「高学歴」「高収入」「高身長」に代表される「三高」がもてはやされた時代でもありました。
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(マハラジャ)
当時は’70頃の「一億総中流家庭」といわれたように、貧困の時代を脱し、それまでの
生存圧力⇒私権収束が終わり、物的飽和により市場の拡大は行き詰まったはずなのに、バブルと共にTVやマスコミでも性的な露出がどんどん過剰になり、性幻想を高めることで無理やりそれを追い求めて消費に向かわせ、人工的に市場拡大を計っていた時代でした。
本来、それまでの人々の意識の中心、収束先であった「私権」の崩壊により、
それに取って代わる収束軸⇒本源収束⇒共認充足へと変りつつあった人々の意識を、無理やりに性幻想に向かわせることで、相変わらず私権収束に留めさせようとしていたわけです。
●恋愛にお金を使わないのはなんで
しかし潜在意識とかけ離れた収束軸では長続きせず、無理やり作った性幻想も崩れ去り(あまりに過激になりすぎた性的な露出には嫌気が指し)、性を自らの私権充足の目的物にしておくことは不可能になりました。
その結果、現在は真っ当な充足欠乏(共認充足)と、必要か否かの判断が生起し、意味の無い幻想化にお金を使うことを避けようとしているのが今の世代を貫く意識潮流でしょう。
その意識が恋愛における上記のアンケート結果に現れているのではないでしょうか。
注意しなければならないのは、上記のアンケートにおける30代以上の層の結果も、「自分が独身時代だったころの感想」であり、現代の感想ではないと言うことですね。
~saah

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