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2017年04月27日

儒教は先祖崇拝シャーマニズムを土台として生まれた?

標題のような説があります。
『スピリチュアリズムの心霊現象論』「東北アジアの宗教の特殊性」を要約します。

●東北アジアの宗教の特殊性
東北アジアでは共通して、祖霊崇拝や供養が宗教的活動の中心を占めている。
インドから仏教が入ってきた時にも、東北アジア人(特に中国人)は仏教教理の根幹までも変えてしまい、先祖の霊や死霊を中心とする仏教ができ上がった。
この東北アジアの先祖(祖霊)崇拝はシャーマニズム文化の名残である。

●「儒教」というシャーマニズム宗教
中国でも古代以前から、アニミズム・シャーマニズムという霊的存在への信仰や自然崇拝や呪術が行われていた。
孔子は古代中国の原始宗教(アニミズム・シャーマニズム)に「先祖崇拝」という枠を設け、その結果、こうして中国のシャーマニズムは原始的なアニミズム・シャーマニズムから先祖崇拝を中心とする限定的シャーマニズムへと変化した。
つまり、儒教の土台は先祖霊の招魂儀式を中心とする先祖崇拝というシャーマニズムであり、シャーマニズムの上に倫理道徳や統治哲学を積み上げたものが儒教である。

古代中国では、人間は死によって魂と肉体が分離し、魂は肉体から離れると考えられていた。古代中国の「霊魂観(鬼神論)」では、死後に残された骨を死者の肉体と見なす。儒教の招魂儀式では、天から先祖の霊魂を呼び、地上に残された骨に憑依させることで霊と肉が一体化し、地上に先祖が再生する。それによって先祖は、地上で再び自分の子孫と出会い交流することができるようになると考える。これが儒教の招魂儀式の意味であり、儒教の特殊なシャーマニズムの内容である。従って、儒教では、死者の骨をとても大切なものと考え、死体は火葬ではなく土葬でなければならないとする。
これが古代中国人の霊魂観(鬼神論)であり、儒教の土台である。

孔子は「霊魂観(鬼神論)」については直接的な答えを保留し、前面に出して論じることはしなかったが、孔子は、原初のシャーマニズムを先祖崇拝を目的とした儀礼的シャーマニズムへと引き上げた。儒教の喪葬儀礼は事細かく規定されており、厳格に営まれる。孔子は、こうした先祖供養という限定的シャーマニズムの土台の上に、子孫としての生き方の規範や家族倫理・血族倫理という思想を積み上げ、先祖崇拝と親や血族に対する心がまえを理論化し、礼法をつくり上げたのである。

●一般のシャーマニズムと儒教シャーマニズムの違い
但し、儒教は、一般のシャーマニズムとは違って神がかり的な要素を排し、礼法を中心とした招魂儀式を営む。招魂儀式は、子孫としての守るべき礼法が付け加えられて倫理的儀式に引き上げられた。
シャーマニズムでは、シャーマンがトランス状態で霊的存在からのメッセージを伝えたり、シャーマンに霊的存在を取り憑かせて語らせる。一方、儒教では、子孫が祭司として先祖の霊を呼んで儀式(招魂儀式)を執り行うが、子孫がシャーマンのように神がかりになったりすることはほとんどない。
また、一般のシャーマニズムでは職業シャーマンが招魂をするが、儒教ではその役割を子孫が果たす。子孫にとって招魂儀式は最も重要な行事であり、その場には血族が一同に集まる。そこでは長子(長男)がシャーマンに代わって祭祀の中心的な役割を果たすため、儒教では長子が特に重要視される。儒教では血族の存続が第一で、血脈(血筋)が絶えることは先祖全体が救われないこと・不幸になることを意味する。こうして儒教の「先祖崇拝」と「血縁重視」は、異常なほどの熱を帯びることになった。

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