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2020年01月21日

洞窟の中に隠れ住んでいた事実が、古人類の交雑を促した

5万年前、ユーラシア大陸では現生人類(ホモサピエンス)の他に、旧人と言われるネアンデルタール人とデニソワ人が共存していたことがわかっている。 それら古人類のDNA分析が進んだ結果、
 ・現生人類×ネアンデルタール人
 ・現生人類×デニソワ人
 ・ネアンデルタール人×デニソワ人
の間で交雑があったという衝撃的な事実が判明している。従来、現生人類とネアンデルタール人は【別種】と考えられていた。交雑の事実は、現生人類と旧人は別種ではなく【亜種】であること示している。

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以下、ナショナルジオグラフィックの記事から。

【1】ネアンデルタール人、現生人類と交配リンク
最新の研究により、ほとんどの現代人がネアンデルタール人とのつながりを持っていることが明らかになった。遺伝子構造の少なくとも1~4%はネアンデルタール人に由来するものだという。
研究では、遺伝子解析により、現生人類(ホモ・サピエンス)とネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)の異種交配を示す確かな証拠が発見された。ネアンデルタール人はおよそ3万年前に絶滅した人類の近縁種である。アメリカ、ミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学の人類学者エリック・トリンカウス氏は、「われわれが実際に受け継いでいるネアンデルタール人のDNAは、今回の研究が示す数値よりもはるかに多いと思う」と話す。「1~4%というのはあくまで最低限の値だ。10%、あるいは20%という可能性さえある」。

【2】デニソワ人、現生人類と交雑の可能性リンク
現生人類とは別系統とされる「デニソワ人」について、最近行われた遺伝子解析の結果から、現生人類の祖先と交雑していた可能性が高いことが判明した。
デニソワ人は、数千年に渡ってアジア一帯に分布していたとされる人類の一種。ロシアのデニソワ洞窟で発見された約4万年前の少女の骨をDNA解析したところ、現在パプアニューギニアに住むメラネシア人から採取したDNAと一部共通の配列が確認されたという。これはメラネシア人が現生人類の祖先とデニソワ人との交雑の子孫である可能性を示唆している。
現生人類とデニソワ人が異なる種ならば、交雑によって生まれた子どもには生殖能力がなかったと考えられる。だが今回の研究でわかったように、デニソワ人のDNAはメラネシア人に受け継がれている。フィオラ氏は、デニソワ人と現生人類は同種の可能性が高いと見ている。

【3】少女の両親は、ネアンデルタール人とデニソワ人リンク
「ありえない」――古遺伝学者のビビアン・スロン氏は、当初、骨のDNAの分析結果を信じられなかった。その骨は、ネアンデルタール人のDNAとデニソワ人のDNAを、ほぼ等量もっていたのだ。彼女は何かの間違いだろうと考えた。スロン氏は、ドイツにあるマックス・プランク進化人類学研究所の博士研究員だ。分析結果によると、約9万年前の骨片は、10代の少女のもので、母はネアンデルタール人、父はデニソワ人だということだった。
科学者たちは、数種のヒト族がいた時代、交雑があったと考えている。古代や現代のヒトゲノムの中に、彼らの遺伝子を痕跡が見つかっているからだ。ただ、交雑によって生まれた子の存在が実際に確認されたのは今回が初めてだ。この発見は、2018年8月22日に科学誌「ネイチャー」に発表された。2種のヒト族の交雑によって生まれた子どもの初の決定的な証拠であり、古代のヒト族同士の関係の理解を進めるヒントだ。

★これらの新たな研究は、ヒト族同士の交雑が以前考えられていたよりも一般的だったこと可能性があることを示している。それにしても亜種である人類の交雑が進んだ要因はどこにあるのだろうのだろうか?

このことについて、ネアンデルタール人とデニソワ人のDNAから交雑を解明に携わった米カリフォルニア大学のコンピューター生物学者リチャード・E・グリーン氏は、洞窟がカギを握っているのではないかと考えている。 「洞窟では骨が保存されやすいということもあるが、洞窟に多様な集団が集まることが要因ではないか。」

∴人類は足の指が先祖返りし、木に登ることができない「カタワのサル」。洞窟に隠れ住むしかなかった事実が、古人類の交雑を促したのではないだろうか。

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