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2020年01月26日

オナガザルに淘汰された最小類人猿は体重3.6kg(現存テナガザルより小さい)

『The Asahi Simbun GLOBE+』2018年12月21日「ケニアで見つかった世界最小の類人猿、猫より小さかった」の要約。

低木が広がる酷暑の地、ケニアのトゥーゲンヒルズ見つかったごく小さな歯(大臼歯)の化石から、世界で最も小さな古代の類人猿の存在が確認された。
学術名Simiolus minutus。推定体重約3.6キロ。
発見した大臼歯は、直径が約3.8mm。これからあごと体の大きさを推定すると、古代の絶滅種から現存種までの、知られているどの類人猿よりも小さかった。ちなみに、現存種の最小はテナガザルで、体重は約4.5~13.6kg。

歯の形状を詳しく分析した結果、完全な葉食動物かどうかはともかく、葉を食べていた特徴を備えていた。これより先に、同じ場所から見つかった化石がコロブス亜科のサルのものと特定されており、同じ食物をめぐって類人猿とサルが争っていたことが推測された。

1250万年ほど前に、木の上で葉っぱを食べて暮らしていたと見られる。しかし、同じ食物をとるコロブス亜科(霊長目オナガザル科の亜科の一つ)のサルとの生存競争に敗れ、絶滅した。中新世時代(2300万~530万年前)の出来事で、類人猿とサルとの間にあった厳しい自然淘汰が浮かんでくる。

それまでは、類人猿が支配的な存在だった。ところが、それがこの時代に逆転。現在では、類人猿の種は20ほどしかない。一方、アフリカとアジアの「旧世界ザル」(中南米の「新世界ザル」と対比した新旧大陸別の分類)の種は130を超える。コロブス亜科のサルだけで、ルトンやシシバナザルなど60種以上もがアジアからアフリカにかけて生息している。
なぜ、Simiolusなどの小型のものを含めて、多くの類人猿が姿を消したのかは、よく分かっていない。サルとの生存競争の激化や環境の変化が原因ではないかというのが、現在では中心的な仮説になっている。

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