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2023年01月29日

【なぜ追求は6人が一番いいのか?】人類の集団適正人数からの推定

 

仲間集団での追求(=仲間追求)が上手くいく構造を色んな角度から明らかにしようという試みです。

なかでも今回は、仲間追求の適正人数について、とことん掘り下げてみたいと思います!

 

突然ですがみなさん、人類の一集団の適正人数(人数限界)って何人だと思いますか?

学校のクラスは30人くらいだな~とか、

親戚一同だったら20人くらいかな~とか、

そんな感覚が何となくあると思いますが、その直観、意外と的を射ています!

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実は、階層的な大集団を形成する以前の人類の単位集団の人数は、10~30人程度で、50人を超えると集団を分割していたのだとか。

>集団人口は16人程度では出産年齢の女性の数が安定されないため、最低の集団規模は恐らく20人以上30人程度、一つの縄張りで養える人口も集落の規模の大きさから最大で50人~60人と見られ、最適規模の30人~40人を1.5倍程度超えると集団は分割し、他集団と併合して新たな集団を形成するものと考えられます。(※縄文と古代文明を探求しよう!「竪穴式住居や集落に見る集団の様子」より)

>サン族の間で最も基本的な社会集団は、私たちが想像するような家族、世帯あるいは父系集団などではなく、リーが「キャンプ(camp)」と呼ぶところのものである。このキャンプは経済的に自給自足できることを原則として、必ず水場(water hole)近くに位置し、10 人から 30 人のメンバーで構成される。メンバーの人数が多過ぎると、メンバーの中から自らキャンプを離れていく者が出て、キャンプの大きさが 10 人から 30 人という範囲に保たれるのだという。(※木下太志「人類史からみた環境と人口と家族」より)

 

食糧確保のための縄張りの広さの限界がくると分割するという見解がほとんどですが、私たちは、分割するもう一つの理由として、「仲間集団で追求」するための最適人数とも関係しているのではないかという仮説を立てています。

 

集団人数が30人だとして、仮に、大人と子供が半々、男性と女性が半々だとすると、大人の男性と女性はそれぞれ7~8人となります。

この7~8人が、階層化・分裂化せずにひとつのグループとして仲間追求を行える限界であり、おそらく仲間追求の最適人数は5~6人程度なのではないでしょうか。

だからこそ一体化の限界を超えると集団ごと分割したと考えられるのです。

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