2023年01月23日
縄文時代 人口増加は人々が火山の近くに集まったから?!
縄文中期の人口は約26万人と前期の約2.5倍に増えました。気温が現在よりも2~3度高い程度まで温暖化したのが大きな要因の一つで、中期の気温は前期後半から上昇し始めたピークにあたります(後期は寒冷化していく)。
人口が大きく増加したのは東北地方や関東・中部地方で、近畿・中国・四国地方はまだ相対的に寒冷であったためか、ほとんど変化はありません。参考
しかし、草期2万人→前期11万人→中期26万人と、大幅に人口が増加した要因は、温暖化だけではないようです。他の要因の一つとして注目したいのは、火山の噴火との連動性。
どうやら縄文人は火山の近くに集まり、集団同士が集結し、火焔土器に象徴されるような新たな文化も生まれ、観念機能を進化させてきたようなのです。
- posted by nakase at : 2023年01月23日 | コメント (0件)| トラックバック (0)
2023年01月23日
縄文時代 約14000年間の概観~縄文前期から中期
画像はこちらからお借りしました
縄文時代 約14,000年間の概観~縄文草創期から早期まで
に続き、縄文時代の前期~中期~後期~晩期を概観します。
縄文前期はBC5000年から、晩期はBC500年頃までとなり、縄文草創期BC15,000年から数えると既に10000年=2/3が経過しています。この縄文前期~中期は最も典型的な縄文文化が華開いた時代です。複数の集団が一つの村落を形成した時代でもあり、その後の日本の歴史や文化、精神風土の基礎となっていると思われますし、集団と集団をどのように統合するか≒社会の原型がつくられた時代ともいえます。故にこの時代の考察は非常に重要な意味をもっています。
- posted by kida at : 2023年01月23日 | コメント (0件)| トラックバック (0)