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2022年02月11日

相手に伝えたい答えや意識【=再現】がもたらした身体機能進化(表情やジェスチャー)

精霊回路を獲得した人類は、同類を対象にする共認機能を自然に対して作動させ、圧倒的な力や存在である自然と一体化(期待応合)して、本質を見出す追求回路が発達していきます。

画像はこちらこちらこちらからお借りしました

不自然な世界をスッキリさせたいという欠乏は、絶え間なく追求回路を作動させ続けます。自然の対象物を抽象化してとらえ、イメージとして記憶し、さらに、その記憶を【再現】する力(ジェスチャー、壁画や文字はその延長上にある)は、人類と類人猿の決定的な違いです。

 

約150万年前の火の使用=精霊回路獲得から脳容量は2.5倍(600cc→1500ccと指数関数的に増えています。観念といえば「言葉」をイメージすると思いますが、話し言葉ができたのは約5万年前ですので直接的な要因ではありません。意外ですよね。

画像はこちらからお借りしました

精霊回路の獲得は、追求(自然と一体化、スッキリしたい)⇒観念(再現・本質の抽出)⇒共認(共有したい・伝えたい)の無限の循環を生みだしました。これが脳容量を増やした要因であると考えられます。

 

その結果、言葉を発する前の相手に伝えたい答えや意識【=再現】が、繊細な表情や身振り、ジェスチャーという「身体機能進化」をもたらします

 

感覚情報(外識)と欠乏(内識)の連携が、再現により格段に増え急激に神経細胞を増やし、脳容量(大脳新皮質)を発達させていったと考えられます。ちなみに、火の使用により効率的に栄養を吸収できるようになり、脳が大きくなったとしている説が多いですが、それであれば近現代において脳容量が増えるはずですから、それはあり得ません。

 

携帯もスマホもない時代、海外で一人旅をしていた時ですが、片言の単語とジェスチャーだけでも十分相手との意思疎通ができると実感しました。むしろ言葉に頼らない方が、深く繋がる感覚も同時にもちました。これは母子のコミュニケーションも同様でしょう。言葉で会話していても、実際に伝えているのは表情や感情なのだと思います。

 

通常の会話においては、言語と非言語(視線・ジェスチャー・表情・身体動作・抑揚など)で情報を得ている割合を調査した実験結果では、35%:65%と非言語が支配的でした。例えば、笑いながら「謝れ」という矛盾する内容の場合、非言語を信頼する割合は93%を超える結果がでていますが、これも実感と合います。

 

次回も引き続き、精霊回路を獲得した人類の追求をしていきます。

お楽しみに。

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