2006年12月12日
秘境(バングラデシュ)に残る母系民族:ガロ族
アッサム地方の平野とバングラデシュの標高1000mを超えるシロン高原にすむ、二派のガロ族は、母系社会制を維持してきました。
「シロン高原に位置している。州の南が切り立った崖のようになっており、ベンガル湾方面からのモンスーンが直撃することが多いために世界有数の降水量を記録する。領内の多くが森に覆われており、豊かな自然の中で様々な野生動物が生息している。」(ウキペディアから)のように秘境の高原のようです。
>ガロ族は、子どもは母親の血族に属し、財産や負債、地位や姓もが母から娘へと承継される社会です。ただし、土地および財産は個人のものではなく、財産をコントロールするのは母性の一族です。
http://www.mandi-ymca.org/garo.html
>ガロの場合、相続人には娘の家の一人が選ばれます。父方の姉妹の息子と結婚することが好まれ、結婚すると夫は妻の家に入る習慣になっています。またガロ族には「サングマ」と「マラク」という二大系統があり、結婚する場合には同系族間の結婚はタブーとされてきました。(同上サイトから)
典型的な母系制の婿入り婚です。
「ココナッツの入ったご飯やジャガイモの民族料理」からすると採取、農耕民族であったようです。
また、「ガロ族は文字を持たなかった」事からすると、他民族から侵略される事が無かったと思われます。それは、秘境に逃げ込んだ人たちが生き残ったのかもしれません。
ガロの人々は古くはチベットや中国から移り住んできた人々で、もともと木や山などに精霊が宿っていると考える精霊崇拝を信仰していました。http://www.shaplaneer.org/crafts/garo.htm
現代文化の自分主義に犯されること無く、本源的な文化を現代まで維持してき民族です。しかし、最近昔の生活システムが壊されて、現代社会文明に追いやられ貧困(≒搾取)に窮しているようです。
- posted by koukei at : 2006年12月12日 | コメント (0件)| トラックバック (0)
trackbacks
trackbackURL:
comment form