2018年10月09日
世界の婚姻事情
かつて日本では皆婚規範が強く、誰もが結婚をすることは当たり前のことと思っていました。
しかし、未婚率や離婚率の上昇、晩婚化、事実婚etc…と様々な意識や婚姻形態が生まれているのが現状です。
この現象は、人々の意識や社会状況と婚姻制度にズレが生じているからのように思いますが、では、世界の婚姻状況はどのようになっているのでしょうか?
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◆◆<イギリス編>◆◆
・半数にあたる夫婦は、その10年を待たずに関係を破綻させ、離婚に至るという。
・事実婚カップルが近年になって急激に増えてきており、現在では全国で約230万組も存在する
・英国の未婚カップルは、既に公的な夫婦と同じように機能
・4割が結婚外で生まれた子供
◆◆<フランス編>◆◆
・法的手続きを取っていない「事実婚」カップルの別れの数も勘定すれば、フランスでの男女の「離婚」は日常茶飯事。
・新しい男女の形として「事実婚」の事を『フランス婚』とも呼ばれ、話題になったこともありました。
・事実婚は70年代後半から急増し始めた。・・・中略・・・・・大都会を中心に以下のような形態が見直されるようになってきた。
①同棲(ユニオン・リーブル) ②近くに住み互いに行き来 ③PACS ④結婚
等の制度整備も行っている。
◆◆<スウェーデン編>◆◆
・スウェーデンでは、フランスと似たような婚姻形態である、「サムボ婚」と呼ばれるものがあり、近年急速にこのサムボ婚のカップルが増えています。
・「お試し婚」としての事実婚を経て、本当に気の合うカップルであることが確認されると法律婚による夫婦となるケースが多いようです。(法律婚夫婦の90%以上が、サムボ婚を経験している。)
◆◆<自由の国、アメリカ編>◆◆
・現状 アメリカでは、96%の人が結婚を望み、90%が結婚する。そして、その半数が離婚する。
・それでも、「結婚はもうたくさん」というわけではなく、「相手を変えればうまくいくだろう」と、離婚経験者の75%が再婚し、そのうち10組に6組は離婚する。
・アメリカでは、2組に1組の割合で、離婚するといわれている。年間の離婚件数は120万。20代の3人に1人は親の離婚を経験している。
・離婚カップルの3分の2は子どもがいて、年間で100万―120万人の子どもが親の離婚を経験している。
◆◆<イスラーム・アラブ編>◆◆
・イスラム法で「結婚は当事者双方の意思に基づく契約によって成立する」とされています。
・少なくとも成人のイスラム教徒2人の立会いのもとで、本人が誓いを述べれば結婚が成立します。
・キリスト教では離婚はタブーで、実際カトリックでは離婚と自殺と中絶は認められていないのは有名な話ですが、イスラム教では離婚は認められています。
・シーア派では正当な契約結婚以外に、男女の同意のもと、期間限定で関係を持つ「一時婚」が存在している。“ムトア(=快楽の意)”と呼ばれるこの一時婚を、・・・・中略・・・・・サウジアラビアのスンニ派イスラム法学者団体が、イスラムに反しないと数年前に正式に認めた。
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いかがですか?
上記の数か国だけでも、いろいろな形態がありますね。
固定的に考えずに、どういう形がみんなが充足できるのかを軸に、これから探っていけたらと思います。
- posted by TOKIO at : 2018年10月09日 | コメント (0件)| トラックバック (0)