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2021年3月4日

2021年03月04日

支配から自主管理へ-7

前回の記事から、もともとの人類にとって、自主管理の集団こそが普遍的であり、支配構造で社会を構成するような国家のほうが特殊ではないかという示唆を与えられた。

現代では支配-被支配という理不尽な関係では人々は決して満足できない。では、なぜ支配構造による国家が形成されてきたのだろう?

その要因として、遊牧という生産様式があった。家畜を飼いならすという意識が急激な気候変動によって農耕を生業とする部族から略奪し、人を飼いならすことは容易に想像できる。至るところでそういった略奪が発生すれば、それまでの自主管理の集団ごとバラバラに解体されてしまい、略奪したならずものの勝者に依拠せざるをえなくなる。その勝者敗者の力関係が支配被支配の原型だ。生殺与奪は支配者に委ねられてしまった。

今回は逆に支配構造に至った経緯を探り、いち早く本来の自主管理体制に移行することが合理的であることを明らかにしたい。

(さらに…)

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