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2006年12月19日

縄文人気質の形成は四季のある環境だからこそ?

自然との融合、万物への感謝、肯定性などを特徴とし争い事とは無縁な、世界的には極めて珍しい縄文人の気質は、どのように形成されていったのでしょうか。

中村忠之氏のサイト「森と人の地球史」 9章「日本の森の物語」に、縄文人気質の形成と日本の「四季」の関係に着目した記述があり、なるほどと思ったので紹介したいと思います。

さて日本の森は、寒暖の差が大きく四季によって豊かにその表情を変化させる。気候・気温の上下から乾湿の変化によって、木々の葉の色のうつろい、旬の作物や花々は、目に耳に鼻に手足そして舌に皮膚全体に、いわゆる五感を通じてわれわれに敏感に知らしめてくれる。たとえば縄文人は森を開いて住居を造る。人為攪乱によって極相林からポッカリとあいた空間には、色彩に富んだ一年草の草花が咲き乱れただろう。それに木々の緑そして紅葉、冬の雪…、こうして日本人の豊かで鋭い色彩感覚は、こうした変化に富んだ自然によってはぐくまれていった。

 その点では豊な森でありながら年間を通じて変化に乏しい熱帯・亜熱帯あるいは亜寒帯の森という環境、あるいは草原や砂漠地帯にある住む人たちとは、当然ながら大きな資質・性情の違いが醸成される。日本人の複雑な性情や心象風景を生んだ要因の一つとして、こうした気象や風景の絶え間ない変化が挙げられるだろう。


豊かな自然の恵みに抱かれて、食料の確保など日常的には安定した生活が可能な環境であったと思われます。一方、四季があり、厳しい冬のための食料貯蔵など、様々な工夫をしなければ生き残れない状況も毎年訪れます。

厳しい外圧と豊かな自然の恵み、どちらも自然が対象であり、変化する外圧を対象に常に状況を把握し工夫を重ねていくことが生きるうえで必要となります。
そして厳しい状況を耐え忍び待っていれば必ず恵みは訪れるというサイクルが、肯定視、自然との融合、万物への感謝の気持ちを醸成して行ったのではないかと感じます。

北方から寒冷期に南下してきた人々と、温暖化により南方から北上してきた人々が交じり合い、厳しくも豊かな四季のある環境だからこそ、この日本で縄文人という極めて特徴的な民族が生まれたのではないでしょうか。

by ks

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自然を対象化すること、そしてその対象が応えてくれることを待つ(期待をかけ続ける)ことの大切さを改めて感じます。

自然外圧をはぼ克服した現代人は、今、全面閉塞という不全状況におかれています。政治・経済・家庭・学校・環境・企業・・・あらゆる場面で、「どうにかならないか?」、誰もが現実を生き抜く突破口(答え)を切望しています。

現実の圧力(自然外圧)を徹底して対象化して生き抜いてきた縄文人。
今こそ、彼ら縄文人の適応の仕方や思考方法に、真剣に同化すべき時なのではないかと感じます。

  • echo
  • 2006年12月29日 20:53
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