RANKING
にほんブログ村 歴史ブログへ
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
    No Responses.

2006年12月09日

アフリカ熱帯雨林地域に生きる狩猟採集民アカ

掲示板のお題もある『採集生産と狩猟生産』について調べてみなした。現代の狩猟採集民、アフリカ熱帯雨林に居住するアカの狩猟採集の様子を紹介します。
アカは、コンゴ共和国北東部から中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国にかけて居住する狩猟採集民族で、1万5000-3万人程度と推定されています。血縁でつながる十数人から30人程度の集団を生活単位とし、一夫多妻制であるが、実際には一夫一妻の方が多ようです。

にほんブログ村 歴史ブログへ


以下、『山口大学教育学部 北西功一のホームページ』からの抜粋です。(詳しくはリンク先を見てください)

■狩猟
 比較的大きな動物、主として哺乳類と爬虫類を獲得。狩猟は一般的に男性の仕事。彼らはさまざまな狩猟方法でさまざまな動物を狩猟する。彼らの狩猟は熱帯雨林という環境の特性や動物の習性などの知識に基づいておこなわれている。
【やり猟】 アカは成人および若者男性の集団(数人から10数人)でやり猟をおこなう。
【ネットハンティング】 ネットハンティングは老若男女が参加しておこなう狩猟で、20人以上、多いときは40人くらい参加する。この狩猟は男女で役割分担がある。
【わな猟】 アカはいくつかの種類のわなを使うが、獣道に仕掛ける跳ねわなが最も一般的。男性がわなを設置し見回る。個人でおこなう狩猟。
【弓矢猟】 アカは普通の弓矢ではなくクロスボー(mbano)を用いる。男性が単独でおこなう狩猟である。主な獲物は樹上のサル。
【銃猟】 アカ自身は銃を所有していないが、近隣の農耕民のほとんどは散弾銃を所有している。
【手掴み、その他の狩猟】 アカは陸ガメ(kudu)を見つけると手で捕まえる。動きが鈍いので発見さえすれば捕まえられる。
■無脊椎動物の採集
【ハチミツ採集】 ハチミツ採集は男性の仕事。ただし、ハチミツ採集のための道具を現場で作るときには女性も手伝うことがある。数人で協力しておこなう場合もあれば、単独でおこなうこともある。
【イモムシの採集】 ここで言うイモムシは蝶や蛾(チョウ目)の幼虫。
【その他の小動物の採集】 アカの女性と子供が飛んでいたり、地面を大量にはっている羽アリを手掴みで捕まえる。
■食用植物の採集
 食用植物の採集は主に女性の仕事。男性でもキャンプに戻る途中でイモやキノコなどを見つけると採集して持って帰るのが普通。
【イモ】 10種類程度の食用の野生のヤム。
【葉】 主として2種の野生植物の葉を食用のために採集する。女性が主として採集。
【フルーツ、果実】や【種子】
【樹液】 樹液の利用で最も重要なのはヤシ酒。
【キノコ】 女性が主として採集するが、男性も見つけたときには採集する。味は良いが、栄養的にはあまり重要ではない。
■漁撈活動
 アカは漁撈活動もおこなう。漁法は魚毒漁と掻い出し漁である。ただし、集団によってその頻度はかなり異なる。
■農耕
 現在、リンガンガ・マカオのアカはほとんど彼ら自身の畑を持っておらず、ようやく、数家族が始めたに過ぎない。モタバ川中流域やイベンガ川流域では多くのアカが農耕をおこなっている。
■アカの食事
 アカの食事は日本のように一日3食と決まっているわけではない。ほぼ確実にとるのは夕食だけであり、朝はもし夕食の残りがあればそれを温めなおして食べるが、なければそのまま出かける。昼にわざわざ料理することは少ない。昼の食事は採集現場でハチミツやフルーツを食べたり、キャンプで採集したイモを簡単に焼いたりといった場合が多い。

アカの生産活動の特徴としては、
●男女の役割分担がある。
主には男が狩猟とハチミツ採集、女は植物性食物の採集。外敵などの危険が多い狩猟は男達が担い、比較的安全なところで手間のかかる作業を女達が担っているようです。
●自然の摂理との一体。
 その時点の自然の状況に合わせた狩猟採集活動。その時季に最もたくさんある資源を最もたくさんある場所に行って利用する。季節の変化に柔軟に対応していくというのが彼らのやり方のようです。
 今も狩猟採集生産で生活しているアカですが、最近ではコンゴの奥地の森にもグローバリゼーションの波が押し寄せ、彼らの生活は急速に変化しているようです。
読んでくれてありがとう。(さいこう)

>   List   

trackbacks

trackbackURL:

comments

自然を対象化すること、そしてその対象が応えてくれることを待つ(期待をかけ続ける)ことの大切さを改めて感じます。
自然外圧をはぼ克服した現代人は、今、全面閉塞という不全状況におかれています。政治・経済・家庭・学校・環境・企業・・・あらゆる場面で、「どうにかならないか?」、誰もが現実を生き抜く突破口(答え)を切望しています。
現実の圧力(自然外圧)を徹底して対象化して生き抜いてきた縄文人。
今こそ、彼ら縄文人の適応の仕方や思考方法に、真剣に同化すべき時なのではないかと感じます。

  • echo
  • 2006年12月29日 20:53

共同体社会と人類婚姻史 | 縄文人気質の形成は四季のある環境だからこそ?

comment form
comment form
*