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2007年03月15日

イヌイット(エスキモー)の「バンド社会」

Very Happy 先日に引き続き、カナダが認定する3グループの先住民族の1つである「イヌイット(エスキモー)」の社会について調べてみました。

イヌイット(エスキモー)は、氷河期のまだ陸続きであった頃に、アジアから北米へやってきたという説が一般的です。
狩猟は現在もイヌイットの生活の基礎となっています。彼らの社会では、家族(氏族)が基本的な単位となりますが、その100人程度の集合体を「バンド社会」とも呼ばれている様です。

20060808-Inuit.jpg

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この集団単位で生活しているのは主に夏期ですが、自然外圧が高まる冬期になるとその集団が一つの地域に集り(数バンド)、地域集団を形成し共同する事でその年を乗り切ります。(具体的には狩猟)
しかし、その数バンド集まった地域集団は一定の規模に膨らむ事で、協働的な関係や国家的な統合が得られるイメージをしてしまいますが、意外にもそうでは無いようです。
狩猟や儀礼などの共同はあっても、日常的な行動はあくまで家族単位なのです。

高度な課題が発生すれば皆が集まり、通常の課題であればそれぞれの単位で解決するといった具合です。
課題毎に集団の規模を変え(=テリトリーを変化させて)行動することで、自然外圧に適応したことが伺えます。また、適度な人口密度は同類闘争圧力も低く、私権闘争も生起しない環境であったのでしょう。

「放送大学スチュアート ヘンリ研究室」

権力者の存在しないバンド社会では、通常の国家がもつような法制度はないが、社会的制裁によって社会秩序は維持される。集団作業に協力しなかったり、人々のひんしゅくをかうような行動を続ける人は村八分にされたり、援助を断たれたりする制裁を受ける。だが、これは原則的にいずれかの法治国家に属させられている今日といえども、それほど変っていない。他人の妻をかどわかしたりして社会秩序を著しく乱した者は集団の総意に基づいて殺されたが、このような殺人は原則として血讐に発展しなかった。だが、個人が犯す殺人は、殺された者の親族による血讐の対象となり、ときにはそのような血讐は数世代にわたって続くこともあった。

原則的な社会秩序によって集団は守られながら、緩やかに維持されているのがイヌイット(エスキモー)の「バンド社会」なのでしょう。

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comments

>課題毎に集団の規模を変え(=テリトリーを変化させて)行動する<

イヌイットの「バンド社会」とても興味深い適応様式ですね。

このような集団形態を持つ彼らの婚姻様式は、族内婚(兄妹婚)?or交叉婚?
気になるところです。

  • echo
  • 2007年03月16日 14:29

>echoさん
コメントありがとうございます。
婚姻性についてですが、仲間と以下の仮説を立ててみました。

①紀元前2千年ごろ(参考リンク)に

>東アジアの黄色人(モンゴロイド)をはじめとして、世界人口の過半を占めていた採集・漁労部族は、仲間の解脱収束→性欠乏の上昇に対して、皆が心を開いた期待・応望の充足を更に高める方向を目指し、部族内を血縁分割した単位集団(氏族)ごとの男(兄たち)と女(妹たち)が分け隔てなく交わり合う、総偶婚規範を形成 (実現論を参照↓)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=100&c=1&t=8
したままベーリング海峡を渡った。
(理由は遊牧部族etcからの逃避などが考えられる)

②しかし、到達したのは極寒の地⇒過酷な外圧に適応するため、総偶婚規範を半ば残しつつも、首雄集中婚に一部逆戻り。

・・・・続きは
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=147513
をどうぞ。

  • minene
  • 2007年03月20日 22:51
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